オバマ氏が原爆を投下した当事国の代表としてではなく米国民の一人として広島を訪れ核廃絶に向けた演説をしたならば私の彼への考え方は少しは変ったかも知れないが大統領そして最高軍事責任者としての昨日の広島平和公園での謝罪無き演説には敬意を表する事はできません。


(演説全文)

私の郷里では多くの入市被爆された方たちがおられます。その中において何回かこのブログにも書いていますが井伏鱒二氏の「黒い雨」や重松静馬氏の「重松日記」あるいは沢田 直二 氏が書かれた「一握乃灰」にもその犠牲の内容が書かれているところです。現在生存されておられるすべての方たちがオバマ大統領の広島訪問をどのように受け止められたかは解りませんが核兵器廃絶に向けた一歩であるとして評価されているのであれば、その点においては私も同意はいたします。

しかしながら、平和公園にまで自国のミサイル発射を指示命令できる「核のフットボール」と呼ばれる黒カバンを軍人に持たせ傍に待機させていての演説はいかがなものでしょうか・・



そして私は上記の演説文を読むかぎりにおいてはその犠牲を十万人としたのは何故なのでしょうか。少なくても広島市の発表においてさえ原爆死没者名簿において
29万7,684名 〔平成27年(2015年)8月6日奉納時〕 (名簿冊数 109冊)前年度 29万2,325名  追加奉納数:5,359名となっているのです。
いわゆる、過小評価であり、原爆による残留放射能による被曝問題などを遠ざける作為があったのではないでしょうか。


多くの疑問の余地が残されるオバマ大統領の発言をみなさんで是非一度お考えになってみて下さい。

2016/5/29 文責・執筆・ブログ管理:弓場清孝