『Next is you!』
ドラマの中のアイドルが歌う曲です。
僕は兼ねてから言ってるように「アイドル」の為に音楽を作ってきたつもりはありません。
しかし、この曲だけは、もしかしたら世間でいう「アイドル」の為に作ったのかもしれません。

つんく♂というアーティストがもしNEXT YOUというユニットが居たらどんな曲を作るんだろうって逆算しながら作ったからです。
変な話ですが、自分で自分をイメージして作ったわけですね。

8ビートのロックリズムがベーシックにあるかなりアッパーな曲です。
歌の時もそうだし、ダンスの時もそうですが、大きく見せたいし 力強く見せたいが、力余って大きく動かしすぎると音もダンスも時間から取り残されて遅れて見えます。

動きがキレキレになるのと力一杯動かすのとは違うんだということが分かってないと出来ない事です。

まだまだ向上している途中の彼女達に少し高めのハードルを与えるという意味で、この曲を歌いこなせるようになればどんな曲でも乗り越えていけるように思います。

歌唱力の見せ場は「どの子もみんなライバル」「ぶっちゃけ顔で建前」「誰の為の人生?」「音楽にゃ嘘はつけない」ってフレーズのところですね。
ファルセットをどう使いこなせるかです。


次のヒーローはきっとあなた達!
ファンのみなさんもそう願っていることでしょう!


『カラダだけが大人になったんじゃない』
カラダも成長していく時期ではありますが、実はそんな時にもっと成長しているのが、ココロなのではないかそういう想いを曲にしました。

まずはバックトラックですが、ホーンセクションのフレーズに拘ってみました。
かなりBPM自体早めの曲です。
そこにホーンセクションのフレーズがイントロや歌のメロディの合間を駆け巡っていきす。
今のご時世、打ち込みが可能なんで、きっと人間では吹けないだろう早さのフレーズが曲のスピード感をさらにアップさせています。

この曲の決め手は サビのメロディというか、サビのメロディラインのリズムにあります。
二拍三連譜が続くこのメロディはかなりしっかりリズムを取らないと歌いきる事は難しいでしょう。たいていはリズムから外れるか、ダサいノリになるかです。

歌詞はいわゆる普通の女の子がコンプレックスと戦いながら自我を築いていく。そんな歌です。

転んでもタダでは起きないってのがよく使われる言葉ですが、この歌詞では、「起きてあげない」となっています。

転んだところで、「まあ仕方ない」と諦めるのがたいていの場合でしょう。
この曲の主人公は 転んだ時に何かを掴もうと思ってもなかなか掴めず、周りの人もみんな「もういいんじゃない」「よくがんばったよ」「もうそれ以上は何も学ぶ事はないよ」なんて心配する程もがいている状態。
そんな状態であっても「いやまだまだ、何かを掴むまで起きてはあげないよ」というような、そんな強い意志を持って青春を生きています。

Juice=Juiceの活動と相通じるものがあるように思いますよ。

力強く歌う事で、ライブでもかなり盛り上がると思います。


『大人の事情』  ドラマ「武道館」挿入歌
当初、この曲も僕の中のシングル候補でしたが、かなりセンシティブな心の描写を描いた曲です。
ドラマの挿入歌ですが、Juice=Juiceとしても歌いこなして自分達のモノにしてほしいですね。

大人はみんな自由に恋してるのに、なぜ私は恋にいちいち制限がかかるのか。
そんな気持ちを歌っています。
特にこの作品はドラマの中のアイドルが歌うというのもあって「大人の事情」として「恋愛禁止!」みたいな事を言われるメンバーの苦悩なんてのも含めて成長過程にある恋心を歌にしてみました。
その辺がNEXT YOUのメンバーの心とうまくオーバーラップすればこの先放送されるドラマの中でも重要な曲になってくるはずです!