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最新刊「やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人」(PHP研究所)の見本が届いたので、表紙の写真をアップします。今年に入って、なんと13刷目に突入した「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」の続編です。


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ケント・ギルバートの「引用・転載・拡散禁止!」(初月無料)
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上記まぐまぐ有料メルマガでは本書の原稿をかなり先行公開していますが、今日はブログでも、冒頭部分を少し長めに公開します。

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『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』 P16~21

第一章 GHQに代わって戦後日本を貶めてきた勢力


「ケントはネトウヨ!」という罵声?

 二〇一四年の夏頃から、日本と日本人を応援したいという気持ちで、自分が考えることを積極的に発表してきました。昔からずっと思っていたこともあれば、最近知ったばかりの知識や情報もありましたし、日本に長年住んだおかげでやっと理解できた話もありました。そして、実に多くの皆さんから、励ましや応援の言葉をいただき、改めて「自分の主張を発信してよかったなあ」と思いました。

 
 しかしその一方で、
「ケントはネトウヨ!」「このレイシスト!」「アメリカに帰れ!」
などの、おそらく「罵声のつもり」と思われる言葉を浴びせられることも増えました。実は昔、TBS系列『サンデーモーニング』のレギュラー出演者だった当時、生放送の終了直後、番組中に視聴者から寄せられた電話の内容を教えてもらっていました。私は現在と変わらず、「ほぼ真ん中付近、少しだけ保守寄りのアメリカ人」としての立場から発言していたつもりですが、私の発言内容に抗議する批判の電話が殺到するときもあれば、称賛や応援の電話が殺到するときもありました。

 
 私を熱心に応援してくださる方には少し申し訳ない話ですが、どちらの場合も私は不満を感じていて、批判と称賛の割合が半々くらいのときが一番満足でした。そのほうが民主主義国家として健全だと思うのです。ですから、私の意見や主張に対して、批判していただくことは大歓迎です。厳しい批判のなかから新しい学びや発見があれば私自身がさらに成長できますし、議論や理解が深まるからです。

 
 たとえば二〇一五年、私は『夕刊フジ』の連載「ニッポンの新常識」の中で、幕末の新選組とテロリストを同一視するようなことを書いたのですが、これを厳しく批判された方がいらっしゃいました。新選組は、政権を担当していた徳川幕府側の警察組織であって、幕府の転覆を狙う吉田松陰や坂本龍馬など幕末のヒーローのほうが、京都の治安を乱すテロリストだったのだと指摘されたのです。言われてみればご指摘のとおりであり、おかげさまで自分の思い込みや浅薄な知識を反省し、改めることができました。

 
 ところが、「ケントはネトウヨ!」のような発言は、ただ単に「自分とは違う意見が気に入らない」という子供じみた感情をぶつけているだけで、学ぶところが何もありません。彼らが好んで使う「ネトウヨ」という言葉が、正しくはどういう定義を持つのかはわかりませんが、おそらくは「ネットの上でしか勇ましいことを発言できない、ひ弱な奴」というニュアンスが込められているのでしょう。

 
 
「ぱよぱよちーん」「しばき隊」らの呆れた実態

 一方、そうやって「ネトウヨ認定」をしてくる人たちは、ほとんど自分の名前や身分、顔を明かすことはありません。これは、正々堂々とした態度を重んじる、日本人の振る舞いとは思えません。

 
 私は公の場に名前と顔と身分を晒して発言し、批判にはきっちりと反論できるよう勉強しつつ、もし自分の主張や認識に誤りがあれば、それは素直に認めて修正したいと常日頃から思っています。

 
 そんな私を物陰から隠れて撃ちかけてくる人々は、決して自分たちの姿を見せず、ネット空間だけでヒット・エンド・ランを繰り返す、「不正規兵」あるいは「便衣兵」のようです。

 
 なかには、目に余る卑怯な活動が裏目に出て、彼らの言う「ネトウヨ」から逆襲を受け、本名や勤務先、住所まで特定されて、退職や停職に追い込まれるなど、社会的信用を失った人も出てきています。国際法上も「便衣兵」はテロリストと同一視されており、正規兵のように捕虜としての待遇を受けることはできず、その場で殺害されても文句は言えません。

 
 幼稚で卑怯なネット空間の「便衣兵」たちは、私が想像していた以上に高学歴で、まともな仕事を持ち、高い社会的地位に就いていて、妻子もいました。本人たちが、自分の身元がバレた瞬間に「社会的な死」を迎える可能性を認識していたのかどうかはわかりませんが、彼らの浅はかな行動に巻き込まれた家族や勤務先は、いい迷惑だと思います。

 
 ここで私がした話の内容がわからなかった方は、「ぱよぱよちーん」「反安倍闇のあざらし隊」「闇のキャンディーズ」「しばき隊」などのキーワードで、ネット検索してみてください。彼らの呆きれた実態を、ぜひ自分の目で確かめてください。
 
 

横行する「怠け者の商法」

 そもそも、私の意見が気に入らないからといって「ネトウヨ認定」する人たちの共通点は、勉強不足であり、怠け者であり、マゾヒストだとも思います。日本は、それこそ中韓とは違い、望めばいくらでも正しい情報を収集できる国だからです。

 
 これだけ自由で情報の溢あふれる国に住みながら、単純かつ明白な事実でさえ自分の目で確かめようとせず、ただ学校で習ったことや、左派の政党やメディアが言うことだけを信じつづけるのは「あまりにも不勉強」であるし、それ以外の意見を頭から拒絶するという態度は「怠け者」以外の何者でもありません。見ているこちらのほうが恥ずかしい。喩えるならば、中学生レベルの数学の公式を理解できない人間同士が、「相対性理論は絶対に間違っている!」「量子力学って笑えるよね」などと言っているようなものです。

 
 それに、自分が生まれた祖国や故郷、そしてご先祖様や先人のことを悪し様に言って喜ぶのは、「マゾヒスト」とでも呼ばれるべき、みっともない姿勢だと思います。現在、自分が日本で享受している恵まれた環境は、先人たちの努力なしではあり得なかったものです。それを、過去の悪かった部分だけを切り出して、何十年経っても文句を言いつづける。「あなた方に、感謝の気持ちはないのか」と言いたい。

 
 人間は誰もが完璧とは言えず、良いところもあれば悪いところもあります。完璧ではない人間が集まってつくるのが組織や国家なのですから、長い歴史のなかで、良いときもあれば悪いときもあるものです。

 
 加えて、一人の人間の長所を別の角度から見れば、短所にもなり得ます。たとえば、「気さくで謙虚で腰が低い」と日本人に大絶賛される政治家は、韓国人や中国人からは「威厳がなくて軽薄」とこき下ろされる可能性が高い。物事は様々な角度から見る必要があるし、時代の変化に合わせた柔軟な見方も必要なのです。

 
 私に「罵声のつもり」を浴びせて喜んでいる人たちは、時代の変化に気を配らず、変化に気づいても受け入れず、変化に対応しようと真剣に動く人の足を引っ張ることを生き甲斐にしているみたいです。そして今までどおりに、いや、今まで以上にラクができる方法はないかと、悪知恵ばかりを働かせている。つまり、人間として成長する過程で身につけるべき、道徳心と倫理観が欠如しているのです。

 
 彼らは、他者や物事に対する「レッテル貼り」と「被害者ビジネス」の運営だけはとても得意なのですが、これらは「怠け者の商法」です。そのなかでも、特段の怠け者たちが、対案も示さず、自ら汗をかくこともなく、ただひたすら政府の政策のすべてに反対する無責任野党の政治家となり、日本という国の信用と名誉、そして国益を毀損したがる。

 
 金銭欲と名誉欲の塊かたまりにしか見えない彼らは、国益よりも自分の利益を平気で優先します。国政に関与する資格も器量も、最初から持ち合わせていないのです。愚連隊のような連中と親しく付き合う国会議員までいる現状は、日本の恥です。

 
 戦後の日本には、労働組合の組織票をバックにした左翼全盛時代がありました。でも、それはもう過去の遺物にすぎません。過去の成功体験に決別できないからこそ、今のリベラル政党は、大半の国民からそっぽを向かれているのです。

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続きは書籍でどうぞ。

この本の目次は、先日の投稿をご覧ください。
http://ameblo.jp/workingkent/entry-12116615804.html

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1月24日(日) 大阪府吹田市で講演: http://www.rekishi-tankyu.or.jp/53/