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『投資のマトリクス①』三橋貴明 AJER2015.8.18(7)
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昨日のエントリーのコメント欄を見て、未だに公務員に妙なルサンチマンを抱いている人が少なくなく、呆れてしまいました。公務員の給与を引き下げれば、皆さんの所得が増えるなら、大いに公務員をたたいてください。とはいえ、現実は違います。
公務員の給与を引き下げれば、需要縮小というわけで、日本国民全体の所得が減ります。これはもう、統計上、回避できない現実なのです。その前提で、書き込みしてくれませんか?
ちなみに、公務員に対し妙なルサンチマンを抱いている人は、民間人としての自分の給与が上がらないことに不満を持っているのでしょ? それは、デフレのせいです。だからこそ、わたくしはデフレ脱却のために尽力を尽くしているわけです。別に、政治家でもなんでもないのに。
公務員の給与を引き下げれば、間違いなく彼ら、彼女らは消費を減らします。そのとき、減らされる消費は、皆さんが生産しているモノやサービスかも知れないんですよ。その「現実」を、理解していますか?
だいたい、公務員給与を「閾値」にしている時点で、レベルが低すぎるのです。デフレから脱却すれば、皆さんは公務員の数倍の給与を稼ぐことができます。実際、バブル期の日本の民間はそうでした。
さて、本題です。8月17日のモーニングCROSSで、わたくしが、
「安倍政権は実体経済を成長させていない。株価が上がっても、実質GDPや実質賃金が上がっていない以上、『安倍政権の経済政策に何点付けますか?』と聞かれれば、『0点です』としか言いようがない」
と、語りました。何しろ、経済の目的は「経世済民」。すなわち、国民を豊かにすることです。
国民を豊かにしていない以上、安倍政権の経済政策は0点ですよ。他に、点のつけようがありません。株価が二倍になろうが三倍になろうが、実質賃金や実質GDPが増えない以上、0点です。株価と所得は、直接的には関係ありません。
無論、
「株価が上がれば、消費が増えて、実体経済も成長する!」
と、言いたい人は少なくないでしょうが、消費が増えて実質賃金が上昇したならば、点数をプラスでつけてあげてもいいですよ。現実はどうですか?
モーニングCROSSに話を戻しますが、わたくしが「安倍政権の経済政策は0点です」と言ったところ、中華人民共和国の人民である周さんが、
「三橋さんは安倍政権の支持者だと思っていたのですが、経済政策について厳しいですね」
と、言ったので、それに対し、
「わたくしは自民党員ですよ。自民党員だろうが、安倍政権の経済政策が間違っていたら、間違っていると指摘するのです」
と、返したわけですが、改めて考えてみると、中国共産党員は「党」の方針に従わざるを得ないんですね。
わたくしは、党費を払って自民党員になっています。すなわち、「党」のお客さんです。党の総裁である安倍晋三内閣総理大臣が間違っていたら、そりゃあ、容赦なく批判しますよ。中国共産党の党員じゃないんですからね、わたくしは。何で、間違った政策を推進する「党」の方針に従わなければならないんですか。
お客様がわたくしであり、逆ではないんですよ。
「三橋は自民党員のくせに、安倍政権を批判している」
などと批判する人は、自分が中国共産党と同じ「ノリ」であることを理解した方がいいです。マジもって、気持ちが悪い・・・。
というわけで、わたくしは中国共産党が大嫌いです。願わくば、一生、中共が支配する支那には行きたくないと思っていたわけですが・・・。
と、思っていたわけですが、三橋は9月1日から5日にかけて、中国に取材で訪れます。しかも、よりにもよって、このタイミングで・・・。
元々、三橋が9月上旬に中国取材に行くことは決まっていたのですが、そこに中共が「抗日何とか」を9月3日にぶち込んできたのです。ふざけるなよ! 大東亜戦争で日本軍が戦ったのは、中国国民党(蒋介石)であり、お前ら(中共)ではないんだよ!
と、言ったところで、無駄であり、三橋は9月1日に中国に行きます。しかも、9月4日(3日の翌日)に北京にいます・・・・。
ここまで行きたくない海外取材は、間違いなく最初で最後ですよ。
『中国株:上海総合指数、下落-政府介入の上昇分をほぼ帳消し
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NTEU746K50Y001.html
21日の中国株式相場は下落。上海総合指数 は4兆ドル(約491兆円)相当の時価総額が吹き飛んだ先月の下げで付けた直近安値まで1ポイント以内まで迫り、政府の株価対策を試す展開となった。
上海総合指数は前日比4.3%安の3507.74で引けた。取引終了前の5分間で3500台を何とか維持した。この日発表された中国製造業の民間指標が世界金融危機以降で最も低くなり、投資家は政府が相場支援に乗り出すまでどの程度の下げが必要かを見極めようとしている。
凱基証券の陳浩アナリスト(上海在勤)は「長期的には政府介入で調整局面を変えられないだろう」と指摘。「バリュエーション(株価評価)バブルが完全に解消されるまで株式相場が上昇トレンドを描くことはないだろう」とコメントした。 』
ところで、中国の上海総合株価指数が、3507ポイントと、またもや3500を切る直前に至っています。
株価暴落に対し、中共は大口投資家の株式売却を「禁止する」といった、無茶苦茶ラディカルな政策を採り、株価暴落を食い止めようとしています。今後、大口投資家が中国株に投資することはないでしょう。
とはいえ、中共の強引な株価下支え政策により、小口の個人投資家は「逃げる」間を得たわけです。何しろ、大口投資家が株式を売却できない以上、「今のうちに逃げる」ことが可能になってしまうのです。
何だ、何だ・・・。中国共産党のくせに、一般の中国人民に株式市場から逃亡する猶予を与えるとは、まるで「共産党政権」のような手法を取りやがって。何、考えているんだ、まったく。
という感じでございます。
しかも、
【8·23翻牆必看】抓捕江澤民成海內外共識
ええっ!!!!
いずれにせよ、三橋が中国に行くと、一部の方々から警告されていますが、100%の確率で公安のマークがつくでしょう。しかも、よりにもよって9月3日に中国に滞在しているわけです。わたくしは麻薬の密売とか、その手の冤罪関係の活動は何もしませんからね! わたくしが中国公安に拘束されたら、それは100%冤罪です。
まあ、などと事前に主張しても、ダメなときはダメなのですが。何しろ、中共が支配する支那は、法治国家ではありません。とりあえず、スマホとPCの重要データは、すべて削除してから行くつもりです。
というわけで、三橋の身の安全を確保するためにも、9月上旬に三橋が中国に行くということを、大々的に拡散して下さいませ。「亡国の農協改革 ――日本の食料安保の解体を許すな
」を書いたときも、「これ、大丈夫かな・・・」と思いましたが、今回はそれ以上です。多くの日本国民が、「三橋が9月上旬に中国に行く」と認知していれば、その分、わたくしは安全になります。
三橋は皆さんが思っている以上に、ビビりでヘタレなのでございます。そもそも、わたくしは究極的に極度な潔癖症なので、支那大陸で三日以上生き抜くとか、無理です!
この時期に中国に行かなければならない三橋を憐れんで下さる方は、
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