翁長雄志沖縄県知事が昨日、日本記者クラブと日本外国特派員協会で会見している。

「本土で覚悟を決めて米軍を受け入れ、立派な日米同盟を作ってほしい」「日本国民全体で日本の安全保障を守る気概もないのに(沖縄にだけ負担を)押し付けて積極的平和主義だと言っても他国は日本の覚悟を感じない」(東京新聞1面)

「沖縄は今日まで自ら基地を提供したことは一度もない。自ら土地を奪っておいて『普天間が世界一危険になった。辺野古が唯一の解決策だ。嫌なら代替案を出せ』という話をすること自体、日本の政治の墜落ではないか」(東京新聞6面)と述べている。翁長知事の発言に頷くのみである。

日本の面積の0.6%の沖縄に74%もの駐留米軍が居ることは異常である。地政学的な沖縄の位置づけがあるとしてもこれはあまりにも過重な負担である。情報衛星がたえず地球を見張っており、組織的大きな動きがあると瞬時にわかる今の時代である。極東の安全という美名のもとに沖縄を利用するのは公平でない。

27日から訪米を予定しているそうだが、米国でも堂々と沖縄の思い、声を述べて戴きたい。

自由と民主のアメリカと言いながら、何時もアメリカの考えが正しいという上からの押し付けである。

アメリカ政府、議会関係者に声なき声を、いや、沖縄の叫びを伝えてほしいものだ。

久し振りに信念と魂を持った発言を伺い、心振るわせる思いである。

「この翁長知事の会見に比べれば昨日行われた11か月ぶりの党首討論は気の抜けたビールのようなものである」という声が私の下に何件か寄せられた。

「言葉は力なりき」と良く言われるが、翁長知事の言葉に勇気をもらった思いである。

辺野古基金も2億円を超え、7割が本土からのものと言う。私も鈴木たかこ代議士も心ばかりの協力をさせて戴いたが、更に声かけをして参りたい。

1~3月期の国内総生産(GDP)の速報値が前期比0.6増と発表されたが、昨夜、大商社に勤める人と話す機会があったが、「給料が上がらず、景気回復の実感はありません」と話された。

株が上がり、地価も動き、一握りのお金持ちや富裕層は潤っているが、

一般庶民は物価の値上がりで節約を強いられているのが現実である。

東京でタクシーに乗って運転手さんに「景気はどうですか」と聞いても「さっぱりです。景気が良くなったと何かムード、雰囲気で言われているように思われます」との返事だった。

その通りだと思いながら国民から選ばれた国会議員にはもっと生活感を持ってもらいたいと切に願うものである。