道端で見つけた他社の不具合です。

表層の塗膜の経緯から石材調塗装の塗り替えで石材調塗装を被せ、クリアー仕上げで収めたようですが。。。

見事に剥がれています。

旧塗膜の表面のみを持ち上げて新塗膜が剥がれていることから、原因は下塗りの選定ミスと下塗り塗布量不足。

下塗りが旧塗膜に咬みきれておらず、旧塗膜と新塗膜の間に空気層が生まれ、その空気層が熱膨張で縦横無尽に新旧塗膜の中を走り回り、このような剥離を引き起こしました。
 
石材調塗装の塗り替えに限ったことではありませんが、塗り替えには常にこんな危険が潜んでいるため、念入りに下地調整をしなければなりません。

私が石材調塗装の塗り替えをするなら、まず目荒しをして旧塗膜に楔が打ちやすいようにした後、2液型の強浸透エポキシプライマーを嫌と言うほど塗ります。

メーカーの標準指定量塗りでは全く足りません。

ここを間違える業者さんが多く、塗ればよいだろうというやっつけ仕事が後々の不具合を呼ぶ悪循環を生みます。

私は次の塗り替えにも耐えられる下塗りと下地調整を必ずします。

これは施主様の財産を守る為、譲れない部分。

下地調整が十分に出来ない見積もりを指定された場合、当方ではお仕事をお断りすることがあります。

過去には商売気がないねと苦言を吐かれたこともありますが、施主様が不幸になるのを見過ごす訳にはいきません。

建て直しまで残る塗膜です。

私は最後まで建物を守る塗膜を作りたい、そう願いながら常に作業に当たっています。

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