ヨドコウガレージの屋根断熱塗装です。

宇都宮のお客様からご依頼を頂き、当方、東京から参上しました。

断熱材の入らない薄膜鉄板ですから、かなり暑くなることは容易に想像できます。

東京の一般家屋トタン屋根が夏場68℃(平均値)に達することを考えると、それ以上になるやも知れません。



五月の晴天、気温20.6℃時点での表層温度は既に56.1℃。

私の手で何とか温度を下げて、施主様に喜んでいただかなければと思う瞬間となります。


ガレージが新しいため、キルコート直接塗りです。

この材料は異常なくらい密着性が良いので、塗膜の生きた鉄板であれば下塗りは不要。

錆があればさび止め始まりとなります。



一層目を塗ると、表層温度は35℃に。
塗った直後から機能を発揮しますが、素材が既に暖まっているため、こんな感じです。


手前から断熱一層目、中央が二層目、奥が三層目となります。

本当はスプレー塗装の方が楽なのですが、飛散の問題とスプレー塗装のために本来希釈しないものを希釈するため、効果が薄まることを懸念しての手塗り。

一層一層丹念に塗ります。



二層目は気温24.9℃で表層温度は28.2℃。
順調に下がっています。


三層塗布が完了しました。

更にこのキルコートが汚れないように、キルコート純正クリアーではなく、日本ペイント製無機超低汚染クリアーを塗ります。



塗布後ですが、艶感は出ません。
基本的に仕上げ塗装に吸着させて効果を発揮させるもので、アルコールが飛ぶと効果薬剤が塗膜に残る設計です。


気温24.7℃で表層温度は18.3℃に。

塗布前表層温度が気温20.6℃で56.1℃のため、最終低減比-37.9℃達成です。

塗布前と塗布後の風速・全天日射量・気温は異なりますが、データを相殺できる範囲でしたので単純比較としました。

塗装としてできることはすべて完了しました。

あとは施主様懸案のガレージ庫内の温度低減が図れるかどうかです。

キルコートとしては設計を越える効率を現況では発揮していますから、個人的にはかなり期待を寄せています。

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