初日☆Travel Diary to…TOUHOKU①


『WICKED』主宰夫婦と私の三人で。
東京を出発した、昨日。


東北旅二日目の始まりは、早朝…6:00。

気がつけば、岩手県は…遠野。
民俗学…といえばここ。

國學院日文としては…立ち寄りたい。
今回のスケジュールに組めないけど。
いつかは訪れたい場所。


ついに来られたよ…東北。実感。
寒空。雪景色。


下車したのは…7:30。岩手県釜石駅。
早朝から、新鮮な魚介が並びます。
うわー!美味しそう\(^-^)/

水が綺麗…
橋の上からでも泳ぐ魚が見える。
水辺には鳥たち。のどかな景色。


駅前の工場からはもくもくと煙が…

橋野高炉跡は世界遺産になっていて。
釜石は日本の近代製鉄の発祥の地として、
今も製鉄が盛んです。
駅前にはモニュメントもありました。


そして、そのすぐ横には…復興の鐘。
三人で…黙祷。


頂いた朝食が美味しくてびっくり!
しらす、たらこ、まぐろ、いか…
そして、白米(><*)凄く美味しい…!


東北の魚介の恵みに歓迎を受けて♪
ひと休みしてから…
まずは三陸鉄道南リアス線に乗車。


『せっかく遠くから来たんだから、
思い出になる切符にしたからね!』


駅員のお姉様が親切にしてくださって。
切符を手配してくれました。優しい。

隣駅への切符は青色の厚紙で。
目的地への切符は一覧表みたいな作り。


予め目的地への切符を用意したのは、
隣駅が無人駅だからだそうです。


おぉ…無人駅…初めての経験。


9:45。釜石駅→平田(へいた)駅。

駅には本当に誰もいなくて。
車内で精算する仕組みでした。成る程。


下車してから5分ほど歩くと
…それは、あまりにも突然で。絶句。

震災の傷跡を。
初めて目の当たりにしました。


至るところに、まだ、瓦礫が山積みで。
更地というよりは…盛り土が並んでいて。
カバーがかかったその見た目は、
まるでピラミッドのよう。

真横を通るのは、殆どトラック。
その車体には【復興】の文字。

朝早くから復興作業をしている人たちが…
こんなにたくさん…

ただただ驚くことしかできなかった…


歩いて向かったのは【釜石大観音】。
日本で最も東におわす、観音様です。

海を見つめて佇む白亜の魚籃観音。
近づくには随分歩くんです。
釜石港を観音様が見下ろせる場所。

高い場所にいる筈なのに、
向かう途中に【津波最高到達点】の文字。


こんなところまで津波が来たら…
助からないよね…

街中にも【津波到達点】が標されていて。
私一人を悠に超える高さが殆どでした。


観音様に手を合わせ。
願うのは復興と、この地の安寧。


11:39。再び、南三陸鉄道。

釜石→平田で一度下車してから…
唐丹→吉浜→三陸→甫嶺→恋し浜→
綾里→陸前赤崎→盛。

リアス式海岸沿いを走るこの列車。
釜石→盛まで、全駅を制覇しました(笑)


噂に聞いていた、恋し浜。

ホタテ貝の絵馬が駅の待合室に…!
もう、なんていうか、びっしり…!!!
すごいことになってました( ・∇・)わー!


殆どがトンネル内を走る、この鉄道。


トンネルを抜けると見える景色。
復興の兆し。

…目が離せませんでした。


13:00。終点、盛(さかり)駅。


待ち合わせの時間よりも少し早く到着。
少し寄り道をしました。
美味しいクレープ屋さん。

紹介しちゃいます↓↓↓
ちっちゃなクレープ屋さん@大船渡


それから、瀬知行さんに会いました。

『WICKED』の座組とお客様方、
みんなの想いと義援金を届けに。


義援金、32万6506円。


知行さんは大船渡で、
コミュニティーハウス&カフェECCLESIA
(エクレシア)を運営しています(*´ω`*)

きっとこの義援金を被災地のために、
有効活用してくださるでしょう(*^^*)


15:32。陸前高田。
知行さんに被災地を案内して頂く。

市街地のほとんどが津波で流された街。
瓦礫も撤去され今は…。


未だに道路の側溝も泥で埋まったまま。


被災の爪痕はまだ残る…

アパートの五階部分まで波が…

この建物は取り壊さず、そのままに。
後世に遺すそうです。


他に見たいところはありますか?


そう聞かれて私は迷わずお願いしました…
『…奇跡の一本松が見たいんです』。

前から訪れたいとは思っていました。

でも改めてこの地に来て、見たいと、
そう、思いました。


…一本松の付近では、
山からベルトコンベアで土を運び、
盛って嵩を上げるための工事が、
先日まで行われていたらしいです。

まだその骨組みが残っていました。

辺りは、本当にそれ以外に何もない。
松原があったとは信じられない、更地。


16:30。奇跡の一本松。


かつては、高田松原と呼ばれた場所。
七万本の松があったそうです。
一瞬にして無くなってしまいました。

いまはこの一本のみ。


その後、根元が腐ってしまい、
枯死したため現在はモニュメント。
…生きてはいません。


だけど、一目会いたくなったのは、
希望を見たくなったからなんだろうな。

確かにもう生きてはいないけど。

こうして震災前から変わらずに、
天高く立つ姿には…救われる。


16:44。
Project Rの菅野夫妻&知行さんと別れ、
ここからは【まるやま一人旅】に。


近くの中学校には、まだ沢山の仮設住宅。
校庭は、なかった。


慣れない路線で切符売り場を探すも無く…
こちらも車内精算。

乗ったのは【JR大船渡線 BRT】。
電車ではなくバスの路線です。

大船渡線の一部、線路のあった場所を、
アスファルトで舗装して復旧。
バスを走らせています。

ちなみに…BRTとは…
バス・ラピッド・トランジット。

ちなみに盛駅ではホームを挟んで、
片方は線路、片方は道路でした。


17:50。気仙沼駅。
ドラゴンレール大船渡線に乗り換える。

んー…本当は気仙沼も下車したい…けど、
夜になってしまった…
辺りは真っ暗。今回は断念…(´・ω・`)

取り敢えず、今日の宿を探すために、
大きな駅を目指す。


19:17。一ノ関駅。
駅前のホテルにチェックイン。


…着いた途端に、気がつく…
ものすごーく…お腹が空いている←

思えば最後に食べたのは、
ちっちゃなクレープ屋さんだ…(´;ω;`)

まだ19時台ということもあって、
取り敢えず辺りを散策してみることに。


20:00。
【世嬉の一酒造】…発見!!!!!


直売所だけではなく、
酒の民俗博物館やビール工場などなど…
元精米所なんかも見学できるみたいです。
…昼間に来たかった…!!!!

運良く、直営レストランはまだ営業中!
(ノ´∀`*)やったぁ!!!!


蔵元レストラン せきのいち@一ノ関


江戸時代から続く由緒ある蔵元。
【世嬉の一酒造】。

島崎藤村の碑があったりもして、
文化人との交流も多かったようです。
幸田露伴、北村透谷、内村鑑三…
井上ひさしが一家で蔵に
住んでいたこともあるそうです。


ひとりだったこともあり、
元窯場だったというホールではなくて、
座敷になっている和風のカウンターへ。

おお…貸し切り(ノ´∀`*)


寒いなか歩いたので、まずは燗酒をば。
岩手【世嬉の一 特別純米酒 延年】
ぬる燗~(*´ω`*)

一合400円という破格のお値段。
さすが…直営(><)

一緒にもずく酢が…♪嬉しい♪
そして、なんだこれ!!!!!?!
めっちゃ美味しい!( ・∇・)!!!


牡蠣のカナッペ。
麦汁とホップで煮た牡蠣。
クリームチーズと一緒に食べると…幸せ。

食べつつ考える…んー。
やっぱり郷土料理が食べてみたくて。
オススメをお願いしました(≧▽≦)


20:30。手延べはっと・もち膳を頂く。

一ノ関では、
ハレの日の食は、もち。
ケの日の食は、はっと。…


【はっと】料理。または【ひっつみ】。

一ノ関は昔から南部小麦の産地で、
【はっと】は日常食なのだそうです。

はっと、というのは…
小麦を捏ねたものを手で伸ばして、
鍋にいて食べることが多いそう。


地元のお野菜たっぷりのお鍋に、
自分で千切りながら入れて食べました。

殿様があまりにも美味しいから、
庶民が食べるのをご法度にした…
だから【はっと】という言い伝えも納得。

体の芯からぽかぽか(*´ω`*)おいしー

大吟醸の酒粕を溶かしながら、
綺麗に全部平らげました。
(ノ´∀`*)まんぷくー


21:00。
…そうだった、もち膳もセットだった!
\(^-^)/凄いボリュームっっっっ!


一ノ関は【餅食文化圏】。
昔からお餅を食べる機会が多く、
餅料理のレシピは何百種類もあります。

冠婚葬祭などでも、おもてなしとしての、
餅本膳料理があるのだそうです。

ここで頂いたのは…
あんこ餅、ずんだ餅、ごま餅、泥えび餅。


ん????
泥えび…?聞いたことないなぁ?

海底の泥の中にいるエビなんだそう。
ただ、食べてビックリ!美味しいの!


そして、お餅も…え!?何これ!
もちもち…じゃなくて、とろとろ…?
とろける柔らかさ!!!美味しい!

お餅は毎朝ついているそうです。
お米がやっぱり美味しいのかな??
感(´;ω;`)動


最後のデザートは、なんと甘酒。

…生まれてはじめてかもしれない。
甘酒、美味しいと思ったの。

お米だぁ…
お米本来の甘みがする…優しい…(><*)



短時間ではありましたが、
地元出身の店員さんがお相手してくれて、
色々なことを話してくださいました。

この土地のこと…文化や気候だったり。
それから、言葉…方言について。
最後には震災当時のことも。

帰りはお店の外まで、
見えなくなるまで見送ってくれました。
お母さんみたいに、温かい方でした。
(*´ω`*)ありがとうございました


…帰り道。
星綺麗に見えるかなー?って、
空を見ながら歩いてみた。

辺りは真っ暗で、足元は真っ白(笑)

星が大きくみえるのね。綺麗に。
北斗七星とオリオン座…
空気が澄んでて気持ちがいいな。



(菅野夫妻と三人旅)
岩手県遠野→釜石→平田
》》三陸鉄道》》
盛→奇跡の一本松→陸前高田

(まるやま一人旅、開始)
陸前高田
》》大船渡線BRT》》
気仙沼→一ノ関。


東北に着いて、最初の夜。

郷土料理と地元の人に、
心からのおもてなしを受けて、

さて、寝ようかな。
思ったより疲れてるみたい(笑)

でも色々と考えちゃって。
眠れないかも。




**・.+丸山小百合+.・**