今日は、私達が想像した、文福の生い立ちを書いてみます。
完全な空想です。いえ、妄想です。
そんなものでよければお付き合いください。
それから、文福は関西弁が似合う顔をしているので、このブログでは関西弁設定にしちゃいましたが、実は職員の中で関西弁がきちんと話せる者はいません。
なんちゃって関西弁で書きますのでお許しください。
俺は文福!
さくらの里山科の看板犬やで!!
俺は、畑や田んぼがいっぱいある、緑豊かな場所で生まれたんや。
古い家の庭で、俺のおとんとおかんと大きな兄ちゃんは、庭に張られたケーブル線にリードがつながれていたわ。
俺と4匹の兄弟は、その周りで自由に走り回っていたんや。
あのころは楽しかったな
親父とおかんはいつもそばにおってくれたし。
兄弟たちがいつも賑やかやったし。
人間のジイチャ
ンとバアチャンは冷たかったけどな。
ジイチャンはよく俺らを蹴っ飛ばしては、「こんなごくつぶしばかりいっぱい増えおって」とか言ってたわ
でも時々ジイチャンとバアチャンの息子はんや娘さんが、小さな子供達を連れてやってくるのは楽しかったな。
小さな子供達は俺たちを可愛いって言って、いっぱい遊んでくれたんや。
ある日、ジイチャン達の息子はんが、俺の兄弟を一匹連れて行ってしもうた。
あいつは、きゃんきゃん泣いていたな。かわいそうに。
それから、近所のおっさんとか、親戚のおばはんとかが来るたびに、俺の兄弟は一匹ずつ減っていった。
とうとう最後に、俺だけが残ったんや。
俺はオトンやオカンや大きいアンちゃんと一緒にいられてラッキーやってその時は思っていたわ。
兄弟はいなくなってしもったが、オトンとオカンと大きいアンちゃんが一緒だから俺は幸せだった。
毎日が楽しかった。
この日々がずっと続くものだと俺は、何の疑問も持たず信じ込んでいたんや。
でも、ある日、人間のジイチャンが、いつもにもまして冷たい目つきで俺を見下ろしながら話しとった。
「ここまで大きくなっちまうと、もう貰い手はつかないな」
バアチャンも言った。
「そうやね。餌代も馬鹿にならんし、保健所で連れて行くしかないわ」
そうして、突然俺は、オトンとオカンの元から引き離されて、あの恐ろしい場所に連れていかれたんや。
すみません、ここから先は明日に続きます