
当方施工16年後にお伺いしての改修塗装が始まりました。
私が小学生の頃、オヤジとジュースを飲んでいたのがとても印象に残っているようで、
今ではいいオッサンの私に当時の事をたくさん話して下さいます。
私にとってはとても大切な大切な施主様。
お父さんと塗ってくれた塗装はまだ綺麗よーとお話して下さっていましたが、
近年の夏の暑さでお部屋の温度が上昇傾向と言う事。
数年前から毎年年賀にお伺いする際、断熱塗装・遮熱塗装というものがある事、
その最新塗料に対して経験を積んでいる事をお話していましたが、
今年のご挨拶の時に塗装しようかとい話がトントン進み、遮熱断熱塗装工事へと発展しました。
15年前、私が15年はしっかり持ちますよとお話していた事も良く覚えていらっしゃって、
『本当かしらと思っていたけど、本当に綺麗に維持できたわね』としみじみお話して下さいました。
今回もしっかりと塗装して、更に陽あたりの激しい当建物の温度上昇を防ぐべく、
私の力を尽くして塗装をしております。
関西ペイントの遮熱仕上げの艶感は先日来訪したエスケー化研さんも、
『社長、すごい艶ですね。。。』と驚くくらい、素晴らし塗膜が出来上がりました。
壁面の温度上昇を防ぎ、暑いときは雨戸で遮蔽して貰えるよう雨戸も遮熱化、
2階ベランダの手すりもきっと暑くて布団などを干す際にお困りだろうと遮熱化へと進んでいます。

塗布前の南側壁面温度31.3℃
冬の壁面でも南側ではこういった温かさがあります。
この計測状況を考えると、夏場の壁面温度は40℃を軽く超えてくることは容易に想像できます。
その熱が塗膜の温度上昇を呼び、熱伝道性の良いモルタル生地を通してお部屋に侵入してゆきます。
関西ペイントのアレスクールプラスウォール中塗り(断熱層)は、
15年前に当方が塗布した複層塗膜の熱伝道率と比べ1/7の伝道率に抑えられます。
(単層弾性旧塗装膜であれば1/5、関西ペイント製品比)

アレスクールプラスウォール中塗りを一回塗っただけの状態での計測。
軒天井という陽の当らない部分においても1層塗っただけでこれだけの違いが生まれます。

アレスクールプラスウォール中塗り塗布後温度23.3℃(縦横軸平均)
この時点で8℃表面温度を下げてきました。

これが南側計測地点ですが、養生を張った内側の温度はみるみる上昇。
アルミフレームに至ってはこの時期であるのに53℃となっています。
アルミフレームの熱貫通が接続壁面へも影響しているのがサーモグラフィー画像でも分ります。
最近のサッシがフレームを薄型化するのはこういった熱貫通を防ぐという考え方に基づいています。

最終のRSクール水性Si塗布完了後温度は19.9℃。
※アレスクールプラスウォール水性Siのリフォームサミット専用改修版遮熱仕上げ
2月の時期としては驚異の-11.4℃低減を達成しています。
マット調仕上げが流行る中ですので、
全艶仕上げと言うのは抵抗があるという方にはマット仕上げのキルコートを
今回の経験も踏まえて当方オリジナル工法を開発して、
本夏は更にパワーアップした遮熱断熱施工を行いたいと考えております。
さて、雨戸も同時に遮熱化に踏み切りました。
『夏の暑さで雨戸が熱せられて開け閉めに苦労している』
施主様の何気ない一言が元になってのご提案です。

既にクールな外壁が仕上がっているため、
雨戸の発熱がどれほどのものかお分かりになるかと思いますが、
2月と言うのに雨戸の温度は56.5℃!凄まじい暑さです。

太陽光高反射エポキシ樹脂錆止め&水谷ペイント快適サーモBioサーモホワイト1回目までで
-25.8℃まで低減させました。
奥の塗っていない雨戸一枚と比べたらサーモ画像でも明らかな違いがわかります。
この色でのフィニッシュにすれば高効率のままですがさすがに施主様も難色を。
最終的にはブラウンフィニッシュとなりましたが、
熱伝道は3層塗った遮熱層1層づつ貫通して軽減してゆくので、
お部屋に入る熱貫通は今までよりもずっと軽減する計算となります。

最終的にブラウン調色で施主様とご相談の上色整えを行いました。
艶感が凄まじいですが、熱反射の勢いでもあります。
塗装は水切りなどの付帯部を残して終了になっていますが、
雨樋も当方で設置する予定となっておりますので、
残りの塗布作業を進めて雨樋設置が最終作業となります。
因みにベランダ手摺も遮熱化、水切りも遮熱と、フル断熱・遮熱仕様になっています。
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