ダライラマからさらなる痛烈な批判「皆が戦争の存在を認めるように洗脳されている」

More Hard Hitting Words From The Dalai Lama About The Mass Brainwashing Of Society

11月28日【Collective Evolution】http://www.collective-evolution.com/2015/11/28/more-hard-hitting-words-from-the-dalai-lama-about-the-mass-brainwashing-of-society/ より翻訳


チベットのダライ・ラマ14世には、常に注目が集まっています。もちろん、よい意味でです。

一番最近には、ダライラマ師は世界に向かってパリでの事件だけでなく、世界中で起きているその他の同様の残虐行為に関しても、ただ祈るだけというのは答えではないとしています。

人間がこの問題を作り出しているのに、神様に解決をお願いするなんて意味がないというのです。このめちゃくちゃな状態を作り出したのが私たちなら、それを解決するのは私たちの仕事であり、神様のものではない、としています。

彼のこの発言は、世界中の多くの人たちの心に共鳴したために瞬く間に口コミで広く広がりました。それも私たちの地球が向かおうとしているように見える方向性を変えるために、今こそ、大規模な行動が必要であるということに気がついた人が多いからでしょう。

パリの同時テロには戦争という現実と結びついたものですが、ダライラマ師のウェブサイトには、人類に対する大規模な洗脳に関して非常に多くのことが説明されています。




ダライ・ラマ師:「戦争と、大規模な軍事組織は、世界の暴力行為の源としても最大のものです。目的が防衛であれ攻撃であれ、これらの巨大で強力な組織が存在している唯一の目的は、人類の殺害です。

戦争のリアリティについて、私たちは注意深く考える必要があります。私たちのほとんどは、戦闘行為は刺激的で魅力的なものであると考えるように条件付けられています。あたかもそれが、人間にとって自らの能力と勇敢さを証明するチャンスであるかのように。

軍の存在が合法なため、私たちは戦争は容認可能なものであると感じています。一般的に、戦争行為は犯罪であると、あるいは戦争を受け入れることは犯罪的な考え方であると信じている人はいません。

実際には、私たちは洗脳されているのです。戦争は魅力的でもワクワクするものでもありません。戦争は怪物のように醜悪なものです。戦争の本当の性質は、悲劇と苦しみの一つに過ぎません」(出典:The reality of War


上記のコメントは、本当に胸に突き刺さるものです。よく考えてみれば、軍のような巨大で強力な組織、そして一般的な軍隊は「人を殺すためだけに存在している」のですから。

ダライ・ラマが触れているように、私たちは兵役は誇りに思うべきものであると信じるように条件付けられています。たしかに、兵役する男性も女性もお国のために仕えようと、多大な勇気と善意からの意図で軍に入るのかもしれません。しかし彼らは、テロに対抗する戦争は、完全なでっち上げだということを知らないだけなのです。

市民が敵だと思い込まされ、自分の国を守ろうとしているその相手は、自分の国が作り出した創造物だというのが現実です。

オタワ大学の経済学部名誉教授のMichel Choissudovsky博士は、テロに対する戦争は完全なやらせで、でたらめな根拠に基づいたものだと断言しています。

兵士は敵を追いつめ、自分の国を守っていると考えるよう洗脳されています。しかし実際にはダライ・ラマの言う通り、まさにその敵は西側の軍事同盟によって完全な支援と資金を受けているのです。その仮想敵の存在により戦争は必要な行為で避けようのないものと考えこませられています。


ダライラマ:「戦争があまりにもスリルに満ちたものであると条件付けられているため、戦争や最新のテクノロジーが搭載された素晴らしい兵器を讃える会話を するようになります。もしその兵器が実際に使われたとしたら、生きている人間が焼き殺されるという事実は忘れたままです。

戦争はまた、その広がり方からも炎によく似ています。一箇所が弱くなれば、指令官はそこに増援部隊を送り込みます。つまり、炎の中に生きている人間を放り込むようなことをしているのです。しかし私たちは洗脳されているため、個人としての兵士の苦しみを考えません。

負傷したり、死んだりしたいと思う兵士はいません。兵士の家族や友人は兵士が傷つくことは決して望んでいません。

兵 士が殺され、あるいは一生残る重傷を負い、手足を失ったとしたら、兵士だけでなくその家族や友人など少なくとも5~10人の人も苦しむことになります。この悲劇の及ぶ範囲の大きさに対し、私たちはもっと恐ろしさを感じるべきなのですが、私たちはあまりにも混乱してしまっているのです」


この洗脳の広がりはあまりにも大規模ですが、他の人間を殺す行為や戦争一般を止めようと思う場合、目を覚まさなければならないのはこの「洗脳された」兵士たちなのです。

銃の引き金を引き、命令を下し、そして善いことを行っていると考えているのはどれも人間です。

そもそも戦争が存在している理由は、私たちなのです。戦争を作り出して参加し、長引かせているのは私たちなのです。

想像してみてください。地球上の人類の全員が戦争に参加することを拒否したら何が起こるでしょう?

変化は内部から起こらなければならないと私たちが言っているのはそれが理由なのです。

地球上で本当に起きていることに対し目が覚める兵士の数は増え続けていますし、戦地に赴くことを拒否する兵士はさらに増えるでしょう。


「自国を抑圧し、国際的な問題を生み出している殺人狂の多数の独裁者がどれだけ邪悪だったとしても、もし社会によって受け入れられている軍隊組織がなければ、他者を傷つけたり数え切れない人間の人生を破壊したりできない、ということは明らかです」(出典)


大企業や大銀行の裏で糸を引く者たちに使われていた兵士の一部は、目を覚まして話し出し始めました。下のリンクした記事は、未だに多くの人が目を覚まし始めたばかりの驚くべき情報もあるわかりやすい二つの例を示したものです。

『恐ろしすぎて麻痺しそう』:初めての殺人について語る米空軍のドローン操縦士のゾッとする供述書【
閲覧注意】(英語)


人為的に作られたテロリズムに対する世界的な戦争については、他の記事とあわせて次の記事もお勧めです。

ニューワールドオーダー(NWO)について私たちに警告を発するために結集した
教授や政治家たち(英語)



ダライ・ラマはさらに、戦争がどれだけ高くつくかについて話しています。アメリカの国防総省に投入さえれるのと同じだけの資金(闇予算を含む)があれば地球上の貧困や飢餓を完全に軽減することができるという事実についてです。

とはいえお金とは、私たちを支配しているエリート層が望みのままに何もないところから作り出されたもので、コンピューターの画面や印刷物にタイプされたものにすぎませんが。

カナダの国防省の元職員、ポール・ヘリヤー(Paul Hellyer)氏は「連邦議会も最高司令官も何も知らないプロジェクトに」「数兆ドルが費やされています」と話しています。

アイゼンハワー大統領が私たちに間違った権力者の隆盛は存在し、根強く残るだろうと警告を発していましたが、あなたはその軍産複合体の世界にいるのです。現在起きていることを見たら、彼は一体何と言うでしょう?

お金をツールとして用いることにするとした場合、戦争にお金を使うのを止めて、代わりに世界中の人のための食べ物や住居、衣服を提供するために使ったらいいのではないでしょうか?

二カ国くらいの防衛費だけでも、何の問題もなくそうすることは可能になります。

「.私たちの周りで起きている暴力や殺人に対して、私たちもうんざりするべきなのではないでしょうか?

人間が他の動物に殺されたら悲しいものですが、 人間が他の人間によって殺されるなんて考えもつかないことです。

他の人間を仲間の人間、私たちの兄弟や姉妹として見ることができるように、特別な努力を払う必要があります」ダライ・ラマ


ダライ・ラマ師、あなたがここ数ヶ月の間に話して下さったことに感謝します。

記事の完全版はこちらでお読みになれます
(出典:The reality of War





(翻訳終了)


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【コメント】




2015年7月公開

退役軍人が、軍事主義と戦争を拒否するために勲章を地面に放りつける
War Veterans Discard Medals in Rejection of Militarism and War


 私は何人か退役軍人と会ったことがあります。全員がそうでもないですが、戦争で経験したことから深く精神が傷ついた人も多いようです。
 さらに専門家でない私ですら、彼らと普通に話をしていて「超強力な洗脳されてる!?」と思うような理解できない言動もありました。

 なので、退役軍人でこういった行動をする人はよほど強い意思のある人だな、と尊敬します。世界中で広がりつつあるこういう兵士の抵抗・反乱はとても頼もしいですね!






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