第48話「底辺から這い上がってきた強さ」 | 続々・恭平日記

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子どもの未来を良くしたい。

おはようございます。
野田恭平です。

昨日はラジオの収録でした。
FC岐阜の応援番組の特別企画として、髙地系治選手と共演しました。
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僕が19、けいじが二十歳の頃からヴェルディ、沖縄かりゆし、FC琉球と3チームで一緒にプレー。
一番苦しい時代を共にした、特別な仲間です。

そんな彼が今は自分がかつて立っていた岐阜のピッチに立ってる。
自分と同じようにけいじもまたキャプテンマークを巻いて。
何か感慨深いものがあったりします。

キャプテンマークって、ユニフォームのサプライヤーとか抜きにして、チームの歴史を引き継いで、年々重みを増すように、ずっと同じものを使ってほしいなぁと思うのは僕だけ?
チームのメンバーが変わろうが、思いやアイデンティティーは受け継がれていく。みたいな。
強いチームにあって、弱いチームにないものってそこじゃないかな。

過去の栄光も挫折も忘れないために、ぜひそうしてもらいたい。

と、話は逸れましたが、昨日はたくさん懐かしい思い出話、真剣な話で盛り上がりました。

この話、一回でずらっと書いちゃうと勿体無いので、小出しにしていこうかと思いますが、今日はこんな話。

サッカー選手を目指す子どもたちにも、今サッカー選手の伸び悩む若手にもぜひ伝えたい。

沖縄県3部リーグから這い上がってきたけいじと僕の共通点って?
どういう選手が這い上がってこれるのか。

まず第一に、「文句を言わない」。
これはどんなに厳しい環境に置かれてもその原因は自分にあることがわかっていたから。お金がない、環境が悪い、不満を挙げればキリがないけど、それが今の自分の力だし、局面を打開するには自分の力でこじ開けるしかないってこと。
中途半端な選手ほどブーブー文句を言うなかで、自分にできること探して黙々とやり続けた二人が最後まで残った。

二つ目は「根拠のない自信」。
もちろん、けいじには当時から抜群のセンスがあったし、僕は人よりちょっと大きかった笑。
当時の生活は極貧すぎて今思えば泣けてくるけど、毎日が楽しくて仕方なかった。
それは、その時がどんなにつらくても「明るい未来のための今」だってことを二人とも知ってたから。
もちろん「今」を必死に生きるんだけど、それだけじゃやっていけない時もある。
明るい「未来」を信じてたから何もない日々でも楽しかった。
大事なのは、自分が決めた未来に向かって、信じて突き進めるかどうか。そのエネルギーの源はそれぞれだけど、自分の信じた未来を全く疑わなかったなぁ。

三つ目に「感謝」。
人間一人では生きていけない。何もなかったからこそ、たくさんの人にお世話になり、迷惑をかけ、心配をかけ、応援され、愛され、期待を背負って生きてきた。
人の思いの重みを知ることができて、今のけいじの生き方、自分の生き方がある。
だからこそ苦難や困難から逃げないし、諦めない。
自分の感情だけで生きてる人間は弱いし、薄いし、寂しい。
小さなことにも目が向き、感謝できる人間はやっぱり強い。たくさんの人を巻き込むことができて、思いを共に戦えるから。
人の心を動かせる選手って、やっぱりそういった決意や覚悟だったり、その人の生き方そのものが強いから。

正直、書き出すと止まらないけど、生きていく上で、何かを頑張っていく上で、誰かの人生のヒントになってくれたら嬉しいです。

日本のサッカー界の底辺から這い上がってきた強さ、改めてコレ、すごく貴重な経験。「できない」と思えばそこで一瞬で終わることもできる。
でも「絶対できる」と信じれば、自分でやめるまで終わらない。

あんまり長くなると目にも良くないので、一旦このへんで失礼します笑


恭平