鹿児島はイオンから前進します【補助犬受け入れ拒否問題の解決】従業員向けに補助犬受け入れの講習 | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
http://www.ruoona.com/
http://www.alohapet.info/

少し前に補助犬受け入れ拒否のことで、FacebookやTwitterなどでシェアされて、

炎上気味になりました。

私がブログに書いて、Facebookに投稿したのが始まりでした。


読んでいないかたは、コチラ
これ↓

鹿児島は特別なんだそうだ。補助犬の受け入れに対しての拒絶


補助犬受け入れ拒否のことで受け止めなければならないこと

鹿児島は特別?補助犬受け入れ拒否?の結末



どこの施設とはブログには書かずに伏せた状態でアップしたことで

「鹿児島のどこなんだろう?」

「どこの施設なんだろう?」

ということをコメントで書いている人も多かったです。

あの内容で、

「鹿児島ってひどいところ」

というイメージが一人歩きした部分もありました。



この記事のせいで、鹿児島の印象が悪くなったじゃないか

と思った人も多くいらっしゃるはず。


でも、あれは事実なんです。

隠してもみ消しても、事実は事実。




実際に、去年の受け入れ拒否があった施設は、新聞社の取材の際にもみ消し、何もなかったことにしました。


私は去年もみ消されたことがあったことで、

受け入れ拒否の事実を逐一記録にとることにしましたし、

記事に載せるべきだとも思ったので、今回の動きに至ったのです。



逆に、いろんな事件が明るみになることで他県が補助犬受け入れについて考えはじめている中で、

鹿児島だけもみ消してしまったら、出遅れてしまいませんか?




私から言わせてもらったら、

あれは氷山の一角で、

鹿児島だけでなく、いろんな県で同じような問題があるし、

この施設だけでなく、多くの商業施設で同じような問題があるんです。



どこだろう?

に注目するのではなく、

こういう現状がある

ということを知っていただきたかったから、

受け入れ拒否の事実は書かせてもらいましたが、ブログには、あえて商業施設名を書きませんでした。



中には、

「ブログに書かずに、県や市に相談しろよ」

とか

「法律違反なんだから、法的手段に出ればいいじゃん」

という意見もあったのですが、

そんなことをしても、氷山の一角なのに、何か解決になるでしょうか?



私がブログに書いた理由は、

こういう現状がある

こういう対応は鹿児島でいろんな施設で繰り返しある

そして、これは鹿児島だけでなく、他県でも普通にあること


それを一人でも多くの人に伝えたかったんです



こういう現状を知って、

自分たちにできることって何があるか?

それをそれぞれ考えてほしかったのです。



悪者を吊るし上げるつもりで書いたわけではなかったのです。



実際、あの時たくさんの人がシェアしてコメントしていましたが、

「ひどい」

と悪者をたたくだけで、

実際自分にできることは何があるか?

と考えた人がどれだれいるでしょうか?




一番最初の記事だけをシェアして

「ひどい」

という情報だけ回り、

その後の対応についてシェアされることは激減。


つまり、

「ひどい対応」ということを寄ってたかって盛り立てて、

その後の対応なんてどうでもいい

と思っている人

が多いということ。




私に何ができるだろう?と考えた人

その後が気になって記事に目を通しシェアした人

は実は一部の人ということ。




私は、あのブログの記事を通して、

全員を動かそうとは思っていません。



知らなかった人が知る機会になったと思っていますし、

一人でも多くの人が考えるきっかけになったと思っています。


それで良かったし、それを望んでブログを書いたのです。


{D7BC1EEB-CC53-4441-A0B5-D328E7EC596C}


これからが本題です。



今回の件は、イオン自体が受け入れ拒否だったわけではなく、

イオンの中で働いていた一部の方の認識不足から、

受け入れ拒否となる発言が起きたのです。



何度も言いますが、

これは鹿児島だからとかイオンだから起きたのではなく、

どこにでも起こりうることです。



実際、去年も阪急で美紀さんがイベントした際に同じようなトラブルがありました。



明るみにならないだけで、

本当に至るところで補助犬受け入れ拒否は行われているのです。



イオンの場合、

きちんと謝罪にいらっしゃいました。


他の方からの抗議もあったのかもしれませんが、

私と美紀さんの連名のメールを送ってすぐに、イオンの次長さんからご連絡をいただき、

すぐに私の病院に謝罪に来られました。


この時に、

「大きな商業施設には、たくさんの店舗が入っていて、

しかも、お店の中には、社員もいれば、バイトの子もいて、

常に入れ替わりがあるわけで、

常に全員に『補助犬受け入れ』について周知というのは難しいとは思うんです。

それでも、少しでも多くの従業員の方へ広まるだけでも嬉しいんです。」


とお伝えしたところ、


「いえ、全員にきちんと徹底することが、私たちの使命であります。」

と断言されたのが次長さんでした。



その後も、イオン内の全店舗に、

『飲食店も含め、補助犬受け入れをすること』

『きちんとお店の中で徹底させること』


というメールや通達の紙が配布されたそうです。




これは、次長さんからも言われましたし、

イオンで働いている方数名からもご報告いただきました。




『補助犬受け入れ拒否』をきちんと受け止めて、

謝罪だけに終わらず、きちんとこれからのことを踏まえ、

全員に周知していけるように考えていることを説明されましたし、

実際実行されていることを知って、

私は本当に嬉しかったです。


受け入れ拒否をもみ消すところもある一方で、

こんなふうにきちんと受け止めて、謝罪し、今後の社員教育も考えていく。


これは当たり前のことで簡単なことに思えるでしょうが、

実際はなかなかされないことが多いのです。




この対応をしてくださった次長さんに感謝しています。



そして、これだけに留まりませんでした。


しばらくして、再度病院にいらっしゃって、

「従業員向けに講習をしていただきたい」

とおっしゃられました。



補助犬を受け入れるように通達したけれど、

補助犬とはどんな種類があるのか

補助犬の実際の仕事はどんなものなのか

もしお店に来たらどう対応したらよいか

もし他のお客さんがいらっしゃった場合、どのような対応が必要なのか

自分たちが気をつけなければならないことは何か

詳しく知った上で、受け入れたいと思っている


ということで、

補助犬について、そして、補助犬の受け入れについての講習をお願いにいらっしゃったのです。


その時に、

「今回の一件で、補助犬受け入れについてこんなにも考え、前向きに進めていってくださっているのだ」

と、次長さんの本気度を知ったと同時に、本当に嬉しい気持ちになりました。


これから先のことも含めて、

全員に『補助犬受け入れ』が当たり前になっていくように・・・という思いで、

活動を計画してくださったことに、

本当に感謝しています。



{E0FFEFC6-BB6F-4A4B-B257-A913863B92AF}



これを読んだ方の中には、

当たり前でしょう?

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、


大きい商業施設の中で、このような活動をするということは簡単なことではありません。


ましてや、商業施設は、各店舗に入ってもらい、賃料をいただいている立場でもあるので、

各店舗にそんなに強く指示できない実情もあるのです。




そんな中、

飲食店は絶対参加

と位置付けて、活動することは、とても大きな一歩だと思います。




誰にでもできることではない。


そして、

この動きは、鹿児島の他の商業施設や、飲食店・ホテルなどの一般の施設へも大きな影響を与えることだと思っています。



ちなみに、この一連のやりとりは、問題が起きた直後にしたものです。

このタイミングでブログにアップしたのは、

講習会の日程が確定したこと

この事実を公表していいと言われたこと

があったためです。


私はこの事実を通して、

『補助犬受け入れ』について考えること

自分ならどうするか考えてもらうこと

に繋がればいいな
と思っています。


また・・・

今は受け入れは厳しいと思っている施設の方々、

正しい知識を持っていないのに、

自分の偏見や不安からだけで、受け入れられないと答えを出してしまっていませんか?

きちんとした知識を得て、それを元に、再度『受け入れ』について考えてみる。

それが店主としても、大事なことだと思います。