日本にもある有名なホテル。
そのホテルの採用試験で、就職希望者に対して必ずする質問があるそうです。
その質問とは?
そのホテルとはリッツカールトンホテル。
その驚くべきサービスについて、聞いたこともあるという方も多いのではないかと思います。
では、必ず聞く質問とは?
「この一週間で、誰かを喜ばせるために、どのようなことをしましたか?」
なんだそうです。
実は、この質問ですが、矢野惣一さんという心理臨床家の方が、リッツカールトンの支社長だった高野さんの講演を聞かれた時の話しを著書のなかで紹介されていました。
ちなみに矢野さんは、テレビなどでもよく出ているいま人気絶頂のあのカウンセラーの師匠でもある方。
矢野さんは、その質問についてこう説明されています。
リッツカールトンは、予想を超えてお客さんを喜ばせることを大事にしています。
ですが、それは就職してからの教育では身につかないのだそうです。
常日頃から、誰かを喜ばせることをしているひとでないと、人を喜ばせることができない。
だから採用試験で必ずこの質問をするのだそうです。
人を喜ばせることは、就職してからでは身につかない?
だとすると、どうしたら?
矢野さんは、こう続けます。
あなたがお子さんに、人を喜ばすことのできる人間になって欲しいと思うなら、子どものうちから、人を喜ばせるというのがどういうことなのか、体験させる必要があります。
それは難しいことではありません。
ただ、あなたが喜んであげればいいのです。
なるほど~!
子どもが何か役にたつことをしてくれたとき、上から目線で褒めるのではなく、共に喜ぶならば、きっと人を喜ばせるというのは、どういうことなのかを子どもは学ぶはず。
もし、人を喜ばせることのできる人に育ってほしいと思うなら・・・
そのためにも、家の中で子どもがお母さん、お父さんの役にたつような機会を作ってあげる必要があるかもしれません。
そんな機会を作ってあげて、子どもが家族の役にたった時、ただ、ただ、喜んであげるのはいかがでしょう?
将来リッツカールトンに就職する、しないは関係ありません。
そうすることで、子どもがしあわせな人生を歩むためのベースを作ってあげることができるかもしれません。
この本は、少し前の記事に対して、ある方がコメントをしてくださって、その中で紹介して下さっていた本です。
お勧めということでしたので、購入して読んでみたのですが、確かに共感できることが多く、学びの多い本でした。
一読の価値ありです。
矢野惣一著