音楽を学ぶうえで何が一番大事かと言うと、まず良く聴くことです。
美しい演奏を。
プロの演奏家による生演奏はもちろん、CDなども参考に。
レッスンでは、先生のお手本を。
そして家での練習では、自分が発する音を。
意外と聴いているようで、聴いていなかったりします。
注意深く聴くこと、集中して聴くこと。
何に注意をして練習したら上達するのか、考えながら聴く。
時には心を空っぽにして聴くこともいいですね。
考えすぎずに聴く。
意外と、一番必要なモノが見えてきたりします。
最初は難しくてわけがわからない作品であっても、
繰り返し繰り返し演奏してお付き合いしていくうちに、
分かり合えるようになっていきます。
音楽という深い森の中へそうやって入り込んで行くことで、
自分自身の力を使って楽しむ幅を広げることができるのです。
自分のわかる範囲だけで満足していたら、
もっと広い世界があることを、
もっとたどり着ける場所があることを、
知らないままそこにとどまってしまいます。
何も、もんのすごく高い場所まで行きなさい~と
強要するわけではありません。
まずは聴くこと。そして感じること。
聴覚を使って聴きとるわけですけれども、
心の奥でしっかりと受け取るために。
何を感じ、何をどう表現したいのか探るために。
新たな発見をするために。
本当にただ、先週より一つでもいい。
その子なりの新しい発見があれば。
いつもより、楽しい気持ちを込めてピアノを演奏してみたら、
すっごく綺麗な音が出た!・・・とか。
発声も気持ち一つで随分変化します。
声を出すのが恥ずかしい、苦手という後ろ向きな気持ちが
本来出るはずの声を封じ込めている場合もあります。
前向きな気持ちに仕向けていくことで、
「あっ!出た~~」
と生徒さんが驚いたりして。
半音でも高い声が綺麗に出せたら、そりゃあもうスゴイことですから。
聴いて感じて表現しようとして、でも失敗して・・。
良いのです、それで。
たとえすぐにできるようにならなくても。
良い音で美しい演奏を自分のものにするのって、
非常に高度なことです。難しいんです。
でも、あきらめないで根気強くピアノや声とお付き合いしていくと、
ふとできるようになる瞬間がやってきます。
そうして、できるようになった喜びを重ねていくことで
より音楽を楽しむ気持ちは育っていきます。
また、小さくても自分でいろいろ試して発見することも必要です。
例えば、今弾いている曲の伴奏の形を変えてみたら、
なんだか雰囲気が変わった~とか。
ポジションを変えてみたら、和音も変えなくっちゃいけなくなったけど、
それを考えるのが面白いじゃない~とかね。
良くあるのは、長調を短調に変えて弾いてみること。
明るいメリーさんが、一気に悲しいメリーさんになっちゃったり。
よろこびの歌が・・・ドン底の歌に激変してしまったり。
(ベートーヴェンさま・・・申し訳ありません・・・)
その逆も然り。短調から長調への変化も子供達は面白がりますね。
ただ単に、一過性のお楽しみになってはいけませんが、
まま・・それらもスパイスとして使いながら~ね。
生徒さんそれぞれに、何か発見のあるレッスンを提供させて
いただきたいと常に思っています。
一つでもその子の「嬉しい!」「できた!」が増えますように。
歌の翼に あこがれ乗せて
思いしのぶ ガンジス
はるかのかなた
うるわし花園に 月は照り映え
夜の女神は 君をいざなう
夜の女神は 君をいざなう
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