(前半からの続き)
しかし、悟りや覚醒という究極の状態までは至れなくても、我々が人生の選択に迷った時には、思考よりも感情を頼りにし、とにかくプラスの感情を感じる事柄を大事にしていけばいいということは言えると思うんです。
なぜなら、我々にとって、プラスの感情を感じるものこそが一番大切なものであり、同時に、それぞれの成長段階にある我々の命を一番活かすものだからです(大人から見ればアンパンマンは幼稚かもしれませんが、幼い子どもにとっては、それが彼らをとても元気にするのです)。
素直に自分がプラスの感情を感じる対象に触れ続けていれば、命が活性化しますが、活性化した命というのは自分の力で自然に成長していきます。
余分な抵抗を自ら引き寄せて、苦労しながら成長するというのではなく、自然な流れで成長していくことができるのです。
でも、その反対に、わざわざマイナスの感情が起こるものを選択することによって命の力を弱めれば、なかなか成長することができず、苦しみも多くなるのです。
そういう意味では、感情こそが、それぞれの成長段階にある我々1人1人に合った考え方を示唆してくれると同時に、我々の進むべき道を指し示してくれると言っていいと思うんです。
本当は、命というのは成長したいわけです。
でも、僕らのエゴがある考え方に固執することで、成長するのを拒絶するのです。
しかし、そういう状態に陥ったら僕らの感情が、それはダメですよ、もう成長する時ですよと警告してくれるということなんですよね。
以上で見てきたように、我々人間にとって考え方というのは、成長するたびに変わっていくものですから、あまり当てにはできません。
それよりも、センサーとしての感情の方がよほど頼りになると言いたいのです。
<センサー>
うれしいとか楽しいという感情は、もっと大切にすべきだと思います。
それを徹底してやっていけば、必ず素晴らしい結果につながると思います。