機動戦闘車2 | 軍曹!時間だ!…

機動戦闘車2

機動戦闘車2


今日は車体について。


全長8.45m、全幅2.98mということである。

全幅については国産化の前提として大型車両の限界である

2.5m未満という話があったのだが、射撃精度などの要求性能を満たせないために61式戦車の全幅2.95mを超える全幅となっている。

専用車体に近い状態だが、対空自走砲のベースになる可能性もある。

エンジンはこの手の車両のオーソドックスな形式の前方エンジンである。

後方エンジン採用か前方エンジン採用かで、もめた様だが前方エンジン形式に落ち着いたようだ。

最初のイメージ図は後方エンジン形式とも受け取れる。

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初期の戦闘機動車イメージ図



1号車と2号車(どちらも仮称)は細部が異なる。
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試作(その4)1号車


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試作(その4)2号車


2号車の車体前部の向かって右に何かのセンサーが付いている。
操縦用サーマルセンサ?とも思ったが操縦席の反対側に付ける理由が見当たらない。


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試作(その4)1号車車体後部


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試作(その4)2号車車体後部

車体後部にも何やら変なものが付いているが画像が悪く判別できない。


ちなみにタイヤのセンターホイールハブの色が異なるが、

1号車は無塗装、2号車はプライマー(さび止め)塗装がなされているようだ。

自衛隊への納入前の試験走行での撮影のようであり、8月後半から9月前半の撮影なのであろう。


車体後部には大きめのハッチがある。
軍曹!時間だ!…-mcv_109

構造的には乗員出入り用ハッチの作りである。

大きさ的に軽易に出入りというわけにはいかないだろうから、おそらく緊急脱出ハッチと思われる。

また、車体後部は主砲弾薬架になっているだろうから砲弾搭載にも重宝しそうだ。


車体側面は垂直装甲になっているが、試作(その3)の追加装甲無しの状態を見ると基本装甲には傾斜装甲が採用されている。

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試作(その3)砲塔システム+車体システム


■タイヤ
タイヤサイズは「14.00R20」、ミシュランタイヤである。
重装輪回収車もミシュランタイヤだと思って調べたら同じサイズだった。


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重装輪回収車は「14.00R20」



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NBC偵察車は「365/80R20」


機動戦闘車のタイヤ幅は35.6cm、直径約1.2m

NBC偵察車のタイヤ幅は36.5cm、直径約1.1m

機動戦闘車とNBC偵察車はタイヤ幅はほぼ同一で、直径は機動戦闘車の方が約10cm大きいことになる。


■エンジン

水冷4サイクル4気筒ディーゼル

最高出力:570馬力/2100回転/分

ピンときた方もいるだろうが、10式戦車用エンジン「三菱8V」の片バンクのようである。

つまり、形式は「三菱4V」になるのかな?

トランスミッションについては大型装輪車だからアリソン製あたりのオートマチックトランスミッションが妥当だろうな。

なんの説明もないようなので。