ジンゴイズムなき愛国は可能なのか?
7月28日にソウルで開催されたサッカー・東アジア・カップ男子日韓戦で、「歴史を忘却した民族に未来はない」と書かれた横断幕が、韓国側応援団によって掲げられました。
この事態を受け、日本サッカー協会はこれに抗議しました。
FIFAの規定では、試合での政治的主張は禁じられいますが、これまでも韓国では応援団や選手が政治的アピールが常態化しているようです。
これを「愛国的」だ思っているとしたら、それは的外れでしょう。
歴史論争をやりたければ、それにふさわしい場所が他にあるのですから。
これでは愛国というよりはジンゴイズムというべきです。
自分の郷里の町を誇るために他の町を貶める必要がないのと同じく、自国を誇るために他国を貶める必要はありません。
そして、我が国でもヘイトスピーチが問題化している今日、こちら側から「やり返せ!」といった声が上がるとしたら、両国とも同じような民度だと他の諸国からは見られてしまうでしょう。
日本のヘイトスピーチを批判すれば「サヨク」、韓国のヘイトスピーチを批判すれば「ウヨク」。
どちらに転んでもレッテルを貼られそうですが、日本であれ韓国であれ、あるいは中国であれ、狂ったようなジンゴイズムに終止符を打ちたいものです。(N)
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第140回一水会フォーラム
日時 平成25年8月12日(月)18:30開場 19:00開演 20:30頃終演予定
場所 ホテルサンルート高田馬場
3階会議室
演題 「自立自尊の日本を創ろう!」
講師 稲村公望氏(中央大学大学院公共政策研究科客員教授)
会場整理費 2,000円(「レコンキスタ」最新号込み)