ガムを噛むことが脳機能に及ぼす効果については、注目すべき論文が次々に発表されています。
中には、数学の成績が上がったという具体的な成果を示したものまであります。
ガムを噛むと、脳内のヒスタミンニューロンが刺激を受けるため、覚醒度が高まります。
これによって脳機能全体に、機能がアップする可能性が指摘されています。
私のクリニックでも、一部の受験生にガムを噛むように指導しているのですが、かなり効果が上がっています。
特に、受験うつの方には、注目すべき変化が現れています。
いちばん効いているなと実感するのが、「ディスティミア親和型うつ病」の場合。
これは、いわゆる「新型うつ」とも呼ばれ、若い受験生の世代に多いものです。
イライラしたり、腹が立ったりして、勉強が手に付かないという悩みを持つ受験生が多いのが特徴です。
この場合、単に覚醒度が上がるだけでなく、ガムを噛むことによって、余計なことを考えなくて済む効果も大きいというのが、私の実感です。
一方、注意しなければならないのは、従来型のうつ病といわれる「メランコリー親和型うつ病」のケース。
症状が重い時期には、ガムを噛むことも脳には負担になるようで、逆効果です。
このため、症状を見極めながら、勉強にガムを取り入れる時期を、慎重に選んでいます。
その他、これまで配信したアドバイスはこちら
【受験ストレス対策121】
試験の直前は、「けだるく感じる」くらいがちょうどよい。
合格確率は最も高くなる。
絶好調だと感じた場合は、脳機能が上滑りしやすいので注意!