ピアノの音って不思議なもので、その人のその時の心境が


映し出されるものだと思うのです。


音色が沈んでいる時には気持ちも沈んでいる・・。


穏やかに美しく響いている時には気持ちも穏やか。


生徒さんの場合は、それ以前に教室に入って来た時点でわかります。


小さいうちは天真爛漫な表現をしていた子も、


オトシゴロになるとそれなりにいろいろあるようです。


特に友達関係とか。・・・そしてそれは主に女子の世界での話。


そんな生徒さんには、気持ちを察しつつも笑顔になれるレッスンを


心がけます。少しでも元気になって帰って欲しいから。


音楽の力を信じて前向きに気持ちを切り替えて欲しいから。


私にとって音楽は心の支えです。


生徒さんたちにとっても、いつでも音楽が癒しの存在でありますように。





たまには話の聞き役になるのも大事ですね。


ただ、その子の話に耳を傾ける。


オトシゴロ特有な、ちょっと理不尽な思い込み?もありますが、


まずは聞き役に徹しています。


そしてピアノに向かい、奏でるうちに心が落ち着いてくればOK。


青春のすべての悩みが解決した・・ことにはならないだろうけど、


毎週こうしてここに来てピアノを介して心と心の会話をする。


最初はその心情そのままの硬い音でも、


他愛もない会話も織り込みながら弾き込んでいくうちに、


表情も少し和らぎ、音も柔らかくなっていく。


心を映し出す鏡。それがピアノですね。


他の楽器にも同じことが言えるわけで・・。


私は一回のレッスンの中で、


”今日はこれだけのハードルを飛ばなきゃダメ”


とはご提案しません。


ピアノの腕を上げるためには、厳しいことも言いますし、


かなり背伸びだろう曲に取り組んでもらうこともあります。


でもその子にとって「今はとてもそんな心境じゃない」場合には、


”ほら!飛びなさい。やれるでしょ?”


と指導しても意味がないと思うからです。



講師は「教えたい衝動」をとりあえず横に置いておいて、


まずは焦らずに待つ。



 根気よく、細くても長くピアノとお付き合いして欲しい。



それを実現してもらうためには、その子が吸収できるであろう


時期を適切に見極めることと、チャンスを見逃さないこと。


指導する側が、押しつけではなくそうできたら最高だと思うのです。




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