国会議事堂
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12月6日は特定秘密保護法案ばかりが注目されていましたが、その間に他の法案の審議も次々に行われ、殆どが可決されてしまいました。今月の参議院で、国家戦略特区法、がん登録法、農地バンク法が可決され、近い内に成立することが確定したとのことです。
*国家戦略特区法案は審議継続を委員長が求めたことから、自民党は委員長を首にして強制可決しました。


☆2013.12.04「特定秘密保護法~永田町大集会」〝国家戦略特区〟について《17/18》


☆参院委 国家戦略特区法案可決
URL http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131206/k10013627261000.html

引用:
12月6日 13時7分
地域を限って大胆な規制緩和などを行う「国家戦略特区」を創設するための法案は6日午前、参議院内閣委員会で民主党が欠席するなか採決が行われ、与党とみんなの党などの賛成多数で可決されました。

「国家戦略特区」を創設するための法案は、総理大臣を議長とする「国家戦略特区諮問会議」を内閣府に設置することや、特区ごとに「国家戦略特区会議」を設け、新たに任命される特区担当大臣と関係自治体の長、それに民間事業者の3者が事業計画を作成することなどが盛り込まれています。
この法案は衆議院を通過したあと、先月22日に参議院で審議入りしましたが、内閣委員会では一日審議が行われただけで、与党側は5日の参議院本会議で前の民主党の内閣委員長を「いたずらに法案の審議や採決を遅らせた」などとして、解任し、委員長を交代させました。
:引用終了

☆がん登録法が成立=全国の患者情報を一元管理
URL http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013120600060&g=pol

引用:
 全国の病院にがん患者の情報提供を義務付けるがん登録推進法が6日午後の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。超党派の議員連盟が議員立法で今国会に提出、先に参院を通過していた。

 同法は、国内の全ての病院にがん患者の罹患(りかん)状況や治療内容などの情報提供を義務付け、国がデータベースに記録して一元管理。治療や予防に活用する。これまでは各都道府県が任意で情報収集していたため、データの少なさや地域による偏りが指摘され、統計の精度向上を求める声が上がっていた。(2013/12/06-13:29)
:引用終了

☆「農地バンク」法が成立
URL http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131205/k10013615721000.html

引用:
農家の大規模化を促すため、耕作されなくなった農地をまとめて意欲のある生産者に貸し出すいわゆる「農地バンク」を設けるための法律が、5日の参議院本会議で賛成多数で可決され、成立しました。

この法律は、農地を貸し借りしやすくする「農地中間管理機構」、いわゆる「農地バンク」を各都道府県に新たに設けるためのものです。
農地バンクは、耕作されなくなったり、飛び地になったりしている農地を所有者から一時的に借り受けてまとめたうえで、意欲のある生産者に貸し出し、大規模化を促します。
:引用終了


国家戦略特区法案は過去記事で「民主主義を破壊する国家戦略特区!安部首相、特区の諮問会議から大臣を外す!2002年の年次改革要望書にも特区の事が書かれていた! 」と書いたように、日本の民主主義を根底から覆すほどの悪法で、特区内の経済に関する政策は政治家ではなく、大企業が決めることになります。
これは国内版TPPとも言えるような内容になっており、今直ぐにでも廃案にしなければ、ヤバいです。

また、がん登録法も警戒するべき法案だと言えるでしょう。福島原発事故から2年半が経過し、来年には3年目を迎えます。放射能被曝の影響が本格化するのは5年後と言われているので、がん患者の激増を目前に控えたこの時期に、がん登録法という法案が出て来たのは非常に不気味です。

大学の関係者が日本では公表していない甲状腺のデータをアメリカで公表していましたが、そのようなことになるかもしれません・・・。

そして、農地バンク法も非常に重要な法案です。政府は少し前に米の減反廃止(農家がコメをどれだけ作るかを制限してきた生産調整制度のこと)を決定しましたが、この法案はそれと深く結びついている法律で、日本の農地運用に外資系を呼ぶこむような法案となっています。

農地バンク法では農地を貸し借りしやすくする「農地中間管理機構」、いわゆる「農地バンク」を都道府県に設置することを定め、政府は農地バンクなどの手段を通じて、10年後に意欲のある生産者に農地全体の80%を集約する方針を発表しました。

現時点では「意欲ある生産者」の正体はよく分かりませんが、安倍政権の方針を見てみると、これがいわゆる「外資系」の方達ではないか?と私は睨んでいます。
どちらにせよ、農業というのは土壌の状況と非常に密接な関係にあるため、農薬や危険薬物を大量に使用するような方が農地を使ってしまうと土地がボロボロになり、食べ物の質を劣化させることになるかもしれません。

国家戦略特区法案、がん登録法、農地バンク法、特定秘密保護法案。いずれの法案も非常に重要なのに、審議時間が今までよりも圧倒的に少ないです。


☆ジャマナオコ‏@jjjyaiko
URL https://twitter.com/jjjyaiko/status/408947127599910912/photo/1

引用: 
審議時間、重要法案のなかでも秘密保護法は、短い
テレ朝 pic.twitter.com/wbcv2wxBZ6
BazfPupCcAA_v1M.jpg
:引用終了


少ない審議時間で重要法案を次々に可決している今の自民党政権は、本気で日本人の暮らしのことを考えていません。「自分達が偉い」というような勘違いをしているから、「少ない審議時間でも問題はない」というような考えに彼らはなっているのです。

このままでは、TPP(環太平洋戦略的)のような協定を締結しなくても、日本は多国籍企業に乗っ取られてしまうことになります。海外のモンサント社等と比較してみると東電なんて可愛い物で、そんな連中が日本で好き放題すれば、日本は阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまう可能性が高いです。

もう、日本のアメリカ化は目前に来ています。


☆国家戦略特区と米韓FTAでボロボロになった韓国


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