私の苦手なことは数多くありますが、
一番苦手なのが、人前で話したり発表することです。
演奏することも、然り。
特に、ピアノ弾きは会場に設置されたピアノの個性に合わせなければ。
リハーサルがあるとはいえども、実質本番一発勝負。
鍵盤から弦に伝わるまでの感度、反応の早い遅い、
そこから生まれる響き、音色…。
やわらかい、カタイ、キンキンする、こもりずぎ…などなど。
打鍵してみても、いつもの自分の楽器とは違う反応が返ってくる。
自分の理想とする音ではない響きが、耳に入ってくると戸惑います。
でも、その反応にいちいちびくついていては演奏できませんね。
ピアノ弾きの宿命です。
背中に楽器しょって、演奏先に向かうわけには行かないですもの。
それはわかりきったことなのですが、ね。
でも、私は本来臆病なので(笑) …いえ、本当のところそうなのですが…
あまりにも”これは自分の目指す音じゃない”という音だと、
モンモンと違和感を感じながら最後までなんとか演奏する、
ということがあります。
とにかく、練習したことを表へ出す!と割り切って、
どっしりと演奏できればどんなにいいでしょう。
しかし、私は自分の出す音をいちいち気にしてしまうタイプなので、
本番で緊張していても、心地よくない音は出したくないという意識が
どうしても働いてしまいます。
歌に関しては、なぜかどちらかというとル―ズな考えです。
「ここはあまり響かない場所だから。
…でも、いつも以上には声を張り上げずにいこう。
多分、なんとかなる。」
とか、本番でお客さんに向かって歌っているときも、
「あ、今音程上がり気味(or下がり気味)だった~。
でも、ま、いっか。」
と非常に楽観的なのです。くよくよしません。
それがどうしてなのか…。もしかしたら、私は声楽に対して
もともとすっごく劣等感を持っていたからかも知れません。
歌がね、超下手だったのです。
小4の時、私の兄とともに
地元のTV局のちびっこ歌番組の予選に出ました。
兄につられて~です。(汗)
でも、私は予選で速攻落とされました。
余談ですが、兄は予選を通り本番で賞をもらいました。
兄は4歳で音楽教室をやめた人だったので、
ピアノを習っていた私は…余計に落ち込みました(笑)。
それから昔、ソルフェージュを習った先生に
「やすこちゃんは…音程はいいね。」
と言われたことを覚えています。
小学校6年生でした。
子供ながらに、(それって、褒め言葉??)と複雑な気持ちに
なりました。
高校で声楽に目覚め、発声法を学び、少しずつ自分の歌への
劣等感が払拭されていきました。
”もともとできなかったのだから”という開き直りの姿勢が、
歌での本番で活かされている(?!)のでしょうか。
歌うことと自分自身の声が大嫌いだった、中学までの日々。
今では、歌うことが大好きです。
気づくのが遅いですけれど。。。
そしてもちろん、ピアノの音色も大好きです。
本番で自分の音を聴きすぎてしまうところが…難点ですが。
こちらも少しずつですが、緊張しながらも
本番で演奏を本当に楽しめるようになってきました。
本番で完璧を求めすぎても、いけないですね。
すごく実力があるわけでは…ないのですけれど。f^_^;
だんだん いしだん
いちにの さんだん
しのごの ろくだん
しちはち くだんで
したから じゅうはちだん~
(↑「だんだんいしだん」…兄が本番で賞をとった歌です。
えい、ちくしょ~!いまだに執念深くおぼえています。)
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