日本を離れてから33日目です。

ただいまの現地時間、12月15日午後6時02分。(日本時間 ー13時間)
{EE80BD04-4F06-4039-8C99-1B662E563747:01}


34日間のドミニカ滞在でしたが、明日の夕方、予定通りの日時でドミニカを発ち、帰国します。




8日に首都サントドミンゴにあるエスコヒードというチームのトライアウトを受けたあと、外国人選手枠の空き次第で連絡するということでいましたが今日までに連絡はなく、予定通りの日時で帰国することになりました。
{55EF5051-79F9-4392-8E31-D39B83F21FAB:01}

{8A314141-B6EA-4464-BD68-5F3333B12C2C:01}

チームにはロースター(25名の出場選手登録)がありますがその他にも選手が在籍(明確ではないけれど2軍みたいな)していて毎日ロースターが入れ替わります。8名の外国人枠は殆どがアメリカ人でキューバ人が数名。エスコヒードには7人のアメリカ人投手がいるようでしたが先発の1人を除いて他は殆ど投げる機会がない状態だということでした。合計で27人の投手がいてロースターには毎試合12~3名のリリーフがスタンバイ。ドミニカ人選手のレベルも高くこれからメジャーに上がるであろうプロスペクトプレーヤー達も沢山います。中日ドラゴンズが獲得するパヤノ選手やカブレラ選手もこのチーム所属で話しをしましたよ。

ドミニカウインターリーグの特徴は上記のようにリリーバーが山ほどいます。毎日状態の良い選手を優先にロースターを組むので先発投手は少しでもふらつけば交代されてしまいます。継投をする方が勝つ確率の高い。ドミニカの投手は中継ぎタイプが多い、左の先発はとても少ない、というのが特徴でしょうか。

継投が多いので試合時間が長いです。試合開始が19:35なので12時近くまで掛かることも珍しくないですね。

そして、ここドミニカでの継投は見応えあります。みんなそれぞれ個性的でタイプが大きく分かれます。継投には投手のタイプやリズムを変化させる意味合いがあるのですが個性的な投手が多いので見ていても面白いです。メジャーリーガー達もばんばん登板するので彼らの投球を生で見た僕は「凄ぇ~凄ぇ~」を連発してました。日本で活躍した選手やこれから日本に行く選手達の対戦も沢山あり面白かったですよ。パヤノ、ホワイトセル、ルナ、オビスポ、アルモンテ、バルデス、ヘルマン、などなど…。メジャーリーガー達も含めこれだけのプレーヤー達のプレーが観れたのはとても面白かったです(^-^)


まぁ、と言うことでウインターリーグでのプレーは叶わなかったということです。






ですが、一番の目的である自主トレは大成功でした(^-^)
{58FAE2FC-9758-4A65-9C4A-8542670A1D4F:01}

韓国、高陽ワンダーズでの2年間、世界一長い練習時間に耐え、シーズンではフル回転してきた肉体はかなり疲労が蓄積され身体機能は随分落ちてしまっていました。温暖なここドミニカでトレーニングをして身体を動かせたことで股関節や肩関節の可動域も上がってきました。


{3A1BCBF6-F67D-4612-9726-5FD1E2855EB9:01}
トライアウトやブルペンを借りての投球などで合計6度のプルペン投球が出来ました。

下半身の瞬発力、肩の最大反射を引き出すためにも硬いマウンドでの投球が必要だったのですが日本(僕の住んでいる近く)にはこの種類のマウンドがなくて…わざわざドミニカまで来たようなものです。僕は海外での生活環境にはある程度なんでも辛抱出来ますがマウンドの重要性にはかなり煩いです(笑)ドミニカの野球環境はこれまでチームメイトになったドミニカンから聞いていて確認済みでしたがまさに、素晴らしい環境でした。良かったです。


肉体とポテンシャル回復とスピードボール回復の目的でドミニカに来ましたが大きな副産物もありました。

この2年間で殆ど使わなくなってしまっていた2シームが戻ったことです。これは来シーズンに向けて大きな収穫です。ボールの違いも多少はありますがマウンドの影響から来る肉体やフォームの変化もあります。

2シームが弱くなってしまっていたここ2年はフォークボールの質を磨いて来ました。先発から抑えに転向したこともあり2シームを軸に使ってゴロアウトを取りその分球数を減らすというピッチングから、球数が増えてもバットに当てさせず相手にチャンスを与えないピッチングに変化し空振り三振が増えました。

その時その時の状態でなんとかしようとして来た結果ですがその両方を場面場面で使い分け出来るようになれば更に成長できると感じています。

スピードもキレも上がって来てるので楽しみです。

そしてもう一つ、この時期まで肉体に負担の少ない範囲で全力投球が出来たこと良かったです。寒い日本に戻っても投げない期間が短くて済むので春のキャンプ等で慌てて投げ込みをする必要も無く故障のリスクも減らせます。故障のリスクの高い投げ込みをしないでいいようにオフでも投げる、派です。

身体と心が資本のアスリートですからね。その両方をレベルアップすることが出来たので大満足のドミニカ滞在でした。

中日ドラゴンズの小林正人投手も自主トレでドミニカに来てましたが、日本の野球選手には是非オススメです。野球の楽園であり野球選手としてのアイデンティティを目覚めさせてくれる場所。スタートラインに立たせてくれる場所だと思います。

僕自身、来年もまた来たいなぁ、と企んでおります。(^-^)




メジャーリーグのウインターミーティングの時期も重なったこともあり常駐しているMLBのプロスカウトだけでなくNPB、KBO、LMBのスカウトや球団幹部、エージェントの人達ともやってきています。
実際に話しをすることも出来ました。国内外における各野球界の在り方や組織のシステムの違いや問題点。選手育成や選手獲得に関するポイントなど裏話も含めリアルを聞くことが出来たことは僕の野球人生においてもとても貴重な経験でした。自分がこれまで知識として持っていたものの真実、考えていたことや経験で感じたことの裏付け、確信が取れたことはとてもとても大きな収穫です。韓国のスカウトからの韓国の外国人獲得に関する事情も聞けましたし、日本にいても会えないような日本の球団球団関係者の方達ともお会いし話が出来ました。まとめてあってそれぞれの話が聞けるなんて…なんだここ!?面白すぎますよね(^_^;)

毎年のように流れが激しく変わる業界ですがいち早く対応するためにも大きく強いコネクションが出来たと思います。まだまだ多くの問題を抱える野球界ですが、必死に現状を良くしようとしている人たちがいることに僕は強い希望を抱いています。頑張りますよ~!!





それから最後にお知らせです。今回ドミニカウインターリーグで契約には至らずプレーが出来なかったのでドミニカ自主トレに関しての資金回収が出来ませんでした(^_^;)

帰国後はベースボールクリニックを再会します。とりあえず2014年1月下旬くらいまでの開催予定になると思います。ドミニカ人選手達のトレーニングやテクニックから学んだこともお伝えしたいと思いますので申し込み宜しくお願いします。クリニック情報の拡散、ご紹介ももちろん大歓迎です。


{D4270DBD-E9A4-4D12-8BF4-1ADB5F7DC37B:01}


宜しくお願いします( ´ ▽ ` )ノ






o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす。」