●むら●むれる
★き 【▽匹/▼疋】
(接尾)
〔「ひき(匹)」の転か。「ぎ」とも〕
(1)布帛(ふはく)の長さの単位に用いる。
「幾―ともえこそ見わかね秋山の紅葉の錦/後撰(秋下)」
(2)助数詞。馬を数えるのに用いる。
「幾―の駒といかで知らまし/詞花(秋)」
→ひき(匹)
********
・ぎ 【▽匹/▼疋】
(接尾)
⇒き(匹・疋)
********
・ひき 【匹/▼疋】
1.(名)
(1)二反分をひと続きとした織物の単位。大人の着物と羽織を対で作るときなどに用いる。
(2)銭を数える単位。初め一〇文、のち二五文を一匹とした。
2.(接尾)
助数詞。獣・鳥・魚・虫などを数えるのに用いる。
「二―の小犬」「金魚五―」
〔(1)古くは馬・牛など、獣類について用いたが、のち次第に小動物にもいうようになった。(2)上にくる語によっては「びき」「ぴき」となる〕
********
・びき 【匹/▼疋】
(接尾)
「ひき(匹)」に同じ。
「猫三―」
********
・ぴき 【匹/▼疋】
(接尾)
「ひき(匹)」に同じ。
「ねずみ一―」
********
・むら 【▼疋/▽匹】
(接尾)
助数詞。巻いた布地を数えるのに用いる。
「くれはとりといふ綾を二―包みて遣はしける/後撰(恋三詞)」
********
・むら 【村】
〔「群(むら)」と同源〕
(1)人の集まり住んでいる所。村落。
(2)地方公共団体の一。そん。
(3)農業・漁業など地域と結びついた生産活動に従事する人々が住む地域。町に対していう。
(4)ある催しのためなどに、大勢の人が宿泊する施設。
「選手―」「国民休暇―」
********
・むら 【▼斑】
(名・形動)
(1)染めた色が一様でなく、濃い部分、薄い部分がある・こと(さま)。まだら。
「―な染め上がり」「染め―」「色―」
(2)物事の仕上がりなどがそろっていないこと。ふぞろいであること。また、そのさま。
「―のある仕事」「成績に―がある」「各科目が―なくできる」
(3)気分・天気などが安定せず変わりやすいこと。
「―のある気質」
********
・むら 【群/▼叢/▼簇】
群がっていること。群がり。群れ。現代語では多く複合語として用いる。
「稲―」「草―」
★
★むら 隠語大辞典
質屋。或は「むらさき」の略にて醤油。又は鰯を云ふ。
********
・むら
1.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・大阪府〕
2.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・埼玉県〕
3.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・三重県〕
4.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・静岡県〕
5.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・岡山県〕
6.醤油-本類「むらさき」ノ類。〔第六類 器具食物〕
7.醤油のことをいふ。「むらさき」の略語。〔花柳語〕
8.醤油のことをいふ。醤油は紫色をして居るからいつたもの。又「おむら」ともいふ。
9.醤油のこと。(むらさきともいう。)〔花柳界〕
10.〔花〕「むらさき」の略で醤油のことをいう。又は質屋のこと。
分類 三重県、埼玉県、大阪府、岡山県、花柳界、花柳語、静岡県
********
・むら
同上(※「むつ」参照)。〔第五類 一般建物〕
********
・村
読み方:むら
〔経〕取引所界隈の相場町をいふ。
分類 経
********
・村(むら)
読み方:むら
廓。
分類 花柳界
★
★
★むら
出典:『Wiktionary』
名詞:集落
むら【村 (稀)邨、邑】
1.小規模の集落ないしそのいくつかの集合体。
2.(行政 用字は「村」のみ)地方公共団体のひとつで、町よりも小規模のもの。
語源
原日本語、「むれ」「むれる」「むらがる」と同系で、(人々が)集まるの意か。
対義語
語義1
まち
語義2
町、市
関連語
字(あざ)
名詞:状態
むら【斑】
1.天候や気分が一定しない事。
2.色の濃淡が一様でない事。
3.物事が安定しておらず、不揃いである事。
関連語
類義語: ぶち, まだら
翻訳
以下状態を表す形容表現
気分が一定しない事
英語: capricious (en); erratic (en); fitful (en)
色の仕上がりが一様でない事
英語: uneven (en); variable (en)
「むらのない」:even, uniform
物事が安定しない事
英語: irregular (en)
★
★
★む・れる 【群れる】
(動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
〔「群(むら)」の動詞化〕多くのものが一所に集まる。むらがる。
「水鳥が浜辺に―・れる」「馬並めて打ち―・れ越え来/万葉 1720」
**********
・む・れる 【蒸れる】
(動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
(1)熱の通った飯などが蒸気でさらにやわらかくなる。
「御飯が―・れるのを待つ」
(2)空気が通らないので熱気や湿気がこもる。
「足が―・れる」「おむつが―・れる」
★
★むれる
出典:『Wiktionary』
・語源1
動詞
むれる 【群れる】
1.動物があつまって行動する。群れになって行動する。
羊と獅子が広い高い平原の空間に対して、ただひたすらに怖れて所々に群れる景色は、明るい、2.実に明るい。(中井正一 『「壇」の解体』)
とくに考えもなく、一緒に行動する。
何かと群れて行動したがる、よくいる若者でした。
活用
ラ行下一段活用
むれ-る
関連語
むれ
むらがる
・語源2
動詞
むれる 【蒸れる】
1.風通しが悪く、水蒸気がたまって不快感を催す。
それが星一つ見えない、暗の夜で、悪く地息が蒸れる癖に、時々ひやりと風が流れる、梅雨中にありがちな天気でした。(芥川龍之介 『妖婆』)
2.十分蒸されて、食べたりすることができるようになる。
その拵え方は誰でも知っている通り沢山の水へお米を好いほど入れて少し塩を加えて弱い火で気長に煮るのですが略式にすれば御飯から煮ても構いません。これもよく蒸れるように厚い鉄の深い鍋かあるいは重い土鍋の行平がよく出来ます。(村井弦斎 『食道楽 秋の巻』米料理百種 日本料理の部 第二 白粥)
活用
ラ行下一段活用
むれ-る
関連語
むす
他動詞形: むらす
★き 【▽匹/▼疋】
(接尾)
〔「ひき(匹)」の転か。「ぎ」とも〕
(1)布帛(ふはく)の長さの単位に用いる。
「幾―ともえこそ見わかね秋山の紅葉の錦/後撰(秋下)」
(2)助数詞。馬を数えるのに用いる。
「幾―の駒といかで知らまし/詞花(秋)」
→ひき(匹)
********
・ぎ 【▽匹/▼疋】
(接尾)
⇒き(匹・疋)
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・ひき 【匹/▼疋】
1.(名)
(1)二反分をひと続きとした織物の単位。大人の着物と羽織を対で作るときなどに用いる。
(2)銭を数える単位。初め一〇文、のち二五文を一匹とした。
2.(接尾)
助数詞。獣・鳥・魚・虫などを数えるのに用いる。
「二―の小犬」「金魚五―」
〔(1)古くは馬・牛など、獣類について用いたが、のち次第に小動物にもいうようになった。(2)上にくる語によっては「びき」「ぴき」となる〕
********
・びき 【匹/▼疋】
(接尾)
「ひき(匹)」に同じ。
「猫三―」
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・ぴき 【匹/▼疋】
(接尾)
「ひき(匹)」に同じ。
「ねずみ一―」
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・むら 【▼疋/▽匹】
(接尾)
助数詞。巻いた布地を数えるのに用いる。
「くれはとりといふ綾を二―包みて遣はしける/後撰(恋三詞)」
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・むら 【村】
〔「群(むら)」と同源〕
(1)人の集まり住んでいる所。村落。
(2)地方公共団体の一。そん。
(3)農業・漁業など地域と結びついた生産活動に従事する人々が住む地域。町に対していう。
(4)ある催しのためなどに、大勢の人が宿泊する施設。
「選手―」「国民休暇―」
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・むら 【▼斑】
(名・形動)
(1)染めた色が一様でなく、濃い部分、薄い部分がある・こと(さま)。まだら。
「―な染め上がり」「染め―」「色―」
(2)物事の仕上がりなどがそろっていないこと。ふぞろいであること。また、そのさま。
「―のある仕事」「成績に―がある」「各科目が―なくできる」
(3)気分・天気などが安定せず変わりやすいこと。
「―のある気質」
********
・むら 【群/▼叢/▼簇】
群がっていること。群がり。群れ。現代語では多く複合語として用いる。
「稲―」「草―」
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★むら 隠語大辞典
質屋。或は「むらさき」の略にて醤油。又は鰯を云ふ。
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・むら
1.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・大阪府〕
2.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・埼玉県〕
3.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・三重県〕
4.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・静岡県〕
5.醤油ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・岡山県〕
6.醤油-本類「むらさき」ノ類。〔第六類 器具食物〕
7.醤油のことをいふ。「むらさき」の略語。〔花柳語〕
8.醤油のことをいふ。醤油は紫色をして居るからいつたもの。又「おむら」ともいふ。
9.醤油のこと。(むらさきともいう。)〔花柳界〕
10.〔花〕「むらさき」の略で醤油のことをいう。又は質屋のこと。
分類 三重県、埼玉県、大阪府、岡山県、花柳界、花柳語、静岡県
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・むら
同上(※「むつ」参照)。〔第五類 一般建物〕
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・村
読み方:むら
〔経〕取引所界隈の相場町をいふ。
分類 経
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・村(むら)
読み方:むら
廓。
分類 花柳界
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★むら
出典:『Wiktionary』
名詞:集落
むら【村 (稀)邨、邑】
1.小規模の集落ないしそのいくつかの集合体。
2.(行政 用字は「村」のみ)地方公共団体のひとつで、町よりも小規模のもの。
語源
原日本語、「むれ」「むれる」「むらがる」と同系で、(人々が)集まるの意か。
対義語
語義1
まち
語義2
町、市
関連語
字(あざ)
名詞:状態
むら【斑】
1.天候や気分が一定しない事。
2.色の濃淡が一様でない事。
3.物事が安定しておらず、不揃いである事。
関連語
類義語: ぶち, まだら
翻訳
以下状態を表す形容表現
気分が一定しない事
英語: capricious (en); erratic (en); fitful (en)
色の仕上がりが一様でない事
英語: uneven (en); variable (en)
「むらのない」:even, uniform
物事が安定しない事
英語: irregular (en)
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★む・れる 【群れる】
(動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
〔「群(むら)」の動詞化〕多くのものが一所に集まる。むらがる。
「水鳥が浜辺に―・れる」「馬並めて打ち―・れ越え来/万葉 1720」
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・む・れる 【蒸れる】
(動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
(1)熱の通った飯などが蒸気でさらにやわらかくなる。
「御飯が―・れるのを待つ」
(2)空気が通らないので熱気や湿気がこもる。
「足が―・れる」「おむつが―・れる」
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★むれる
出典:『Wiktionary』
・語源1
動詞
むれる 【群れる】
1.動物があつまって行動する。群れになって行動する。
羊と獅子が広い高い平原の空間に対して、ただひたすらに怖れて所々に群れる景色は、明るい、2.実に明るい。(中井正一 『「壇」の解体』)
とくに考えもなく、一緒に行動する。
何かと群れて行動したがる、よくいる若者でした。
活用
ラ行下一段活用
むれ-る
関連語
むれ
むらがる
・語源2
動詞
むれる 【蒸れる】
1.風通しが悪く、水蒸気がたまって不快感を催す。
それが星一つ見えない、暗の夜で、悪く地息が蒸れる癖に、時々ひやりと風が流れる、梅雨中にありがちな天気でした。(芥川龍之介 『妖婆』)
2.十分蒸されて、食べたりすることができるようになる。
その拵え方は誰でも知っている通り沢山の水へお米を好いほど入れて少し塩を加えて弱い火で気長に煮るのですが略式にすれば御飯から煮ても構いません。これもよく蒸れるように厚い鉄の深い鍋かあるいは重い土鍋の行平がよく出来ます。(村井弦斎 『食道楽 秋の巻』米料理百種 日本料理の部 第二 白粥)
活用
ラ行下一段活用
むれ-る
関連語
むす
他動詞形: むらす