● つぎ 「次ぐ」「接ぐ」「亜ぐ」「注ぐ」「継ぐ」「給ぐ」
★つぎ 【継(ぎ)】
〔動詞「つぐ(継)」の連用形から〕
(1)衣服などのほころびにほかの布を当てて繕い縫うこと。また、それに用いる布。
「膝に―を当てる」
(2)(普通「ツギ」と書く)囲碁で、断点を補う手。
(3)あとつぎ。よつぎ。
「おりゐ給ひぬ冷泉院の、御―おはしまさぬを/源氏(若菜下)」
(4)続くこと。また、つづき具合。
「巻向山は―のよろしも/万葉 1093」
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・まま 【▽継】
(1)継母。また、継母であること。
「心実ばなしかかさんは―ざんす/柳多留 41」
(2)名詞の上に付いて、複合語をつくる。
(ア)直接の血のつながりのない親子関係であることを表す。
「―母」「―子」
(イ)父または母を異にする兄弟姉妹の関係であることを表す。
「汝が―兄弟(あにおと)/古事記(上訓)」
[新撰字鏡]
→いろ
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・つぎ 【次】
(1)あとにすぐ続くこと。また、そのもの。
「―の機会にする」「―から―へと仕事を変える」「―はだれだ」
(2)位置・場所のすぐ続いていること。
「―の間」
(3)あるものより一段低い地位。すぐ下の順位。
「部長の―の人」
(4)宿(しゆく)。宿駅。うまや。
「東海道五十三―」

★次ぎ、接ぎ、亜ぎ、注ぎ、継ぎ
読み方:つぎ
ガ行五段活用の動詞「次ぐ」「接ぐ」「亜ぐ」「注ぐ」「継ぐ」の連用形である「次ぎ」「接ぎ」「亜ぎ」「注ぎ」「継ぎ」、あるいは連用形が名詞化したもの。
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・給ぎ
読み方:つぎ
【文語】ガ行四段活用の動詞「給ぐ」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。

★つぎ(鼻濁音) 津軽語辞典 http://p.tl/5f06
方言        意味
つぎ(鼻濁音)  布、きれ、反物

★つぎ   新潟県田上町方言 http://p.tl/LtqM
方言  共通語  使用例または説明
つぎ   布   つぎはぎのつぎと同じ意味と考えるが布のサイズに関係なく用いた

★つぎ   名古屋弁辞典 http://p.tl/XDrr
名古屋弁  共通語      用法
つぎ    布きれ   つぎを当てて直したるわ(布をあてて繕ってあげます)

★つぎ【継ぎ】 鳥取弁辞書 http://p.tl/kf-S
《品詞》名詞
《標準語》ぬの【布】。〔消えつつある標準語か、それとも現役標準語か?〕
《用例》「ボロつぎで、雑巾をこさえた」(ぼろ布で、雑巾を作った)。

★つぎ   隠語大辞典  http://p.tl/2oC8
同上(※「つく」参照)。〔第三類 犯罪行為〕

★都 JMnedict  http://p.tl/5qsG
姓  読み方
都  つぎ
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・津木
姓  読み方
津木 つぎ
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・継
姓  読み方
継  つぎ

★ほころび 【綻び】
(1)ほころびること。また、ほころびた所。
「―をつくろう」
(2)衣や几帳(きちよう)などで、縫い合わせないで間をすかせてあるところ。
「御几帳の―より、はつかに見たてまつる/源氏(玉鬘)」

★きちょう キちやう 【▼几帳】
〔「几(おしまずき)にかけた帳(とばり)」の意〕寝殿造りに用いた室内調度の一。室内に立てて間仕切りとし、また座のわきに立てて隔てとした。台に二本の柱を立て、その上に一本の横木をわたし、帳を垂らしたもの。高さ三尺のものと四尺のものとがあり、三尺には四幅(よの)、四尺には五幅(いつの)の帳を垂らす。基帳。木丁。
★きちょう〔几帳〕 人形辞典 http://p.tl/E2UE
布帛を用いた一種の衝立。装飾をかねて衝立や屏風の役目をなしたもの。表面は朽木形模様や花鳥の絵を描いてある。また、錦や綾織物を用いた美しいものを美麗几帳という。

★几帳(きちょう) http://p.tl/O1U0
平安時代以降公家の邸宅に使われた、二本のT字型の柱に薄絹を下げた間仕切りの一種。
簾の内側に立てて二重の障壁とするほか、可動式の間仕切り・目隠しとして大きな部屋の仕切りに使ったり、参拝の折など高貴の婦人の身を衆目から隠す障壁、荷物などを見苦しくないよう隠しておく目隠しなどとしてわりに広い用途に用いられた。 変わった用途としては、女房が街道を歩くときに傍仕えの女の童二人に小型の几帳を持たせて顔を隠す「差几帳(さしきちょう)」がある。

★あとつぎ 【跡継(ぎ)/後継(ぎ)】
(1)家のあとを継ぐこと。また、その人。あととり。
(2)学問・技芸などで、師匠の仕事を受け継ぐこと。また、その人。後継者。
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・こうけい 【後継】
地位・財産・業務などを受け継ぐこと。
「―者」「―内閣」

★あとつぎ  農業関連用語 http://p.tl/Ebi2
次の代で家を継承する予定の者をいう。なお、複数の子がいて誰に継承させるかが決まっていない場合は、時系列比較を行うために、便宜上同居している最年長の男の子供とした。


★けいぼ 【継母】
父の妻であるが、実母や養母でない人。ままはは。
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ままはは 【▽継母】
血のつながりのない母。けいぼ。
★義親(ぎしん) http://p.tl/mbo1
生物学的な親である実親(じっしん)に対して「義理」や「法律上」の親を指す。
生物学的な親ではないため、対象者より年上であるとは限らない。
男性の義親のことを義父(ぎふ)といい、女性の義親を義母(ぎぼ)という。
義親の中にはいくつかのケースがあるので、それぞれについて詳述する。

★心実(しんじつ) http://p.tl/5jzY
漢方医学で言う循環器系や精神活動など全般の機能亢進によりおこる症状を言う