● ただ
★ただ 【▼只/▽徒】
〔「ただ(直)」と同源〕
1.(名)
(1)代金が不要なこと。無料。無償。ロハ。《只》
・ロハ 「無料」を意味する日本の俗語。語源は「ロハ」を縦に並べて書くと「只」(タダ)と読めることから。
「機械を―で使わせる」「この酒は―だ」
(2)特別に変わった点がないこと。普通。
「―の人」「―のかすり傷」「―でさえ混雑するのに、休日だから身動きもできない」
(3)何事もないこと。無事。
「―で済むとは思われない」
2.(形動ナリ)
(1)取り立てるほどのことのないさま。普通。
「まだいと若うて、后の―におはしける時とや/伊勢 6」
(2)何もしないさま。むなしいさま。
「―にて帰り参りて侍らむは、証候ふまじきにより/大鏡(道長)」
3.(副)
(1)ありきたりに。普通。
「―有る蛇(くちなわ)なめりと人思ふ程に/今昔 13」
(2)何もせず。
「御忌日なれば、猶―臥し給へれ/落窪 2」
→ただならぬ
» (成句)只でさえ
» (成句)只では置かないぞ
» (成句)只では済まないぞ
» (成句)只の鼠でない
» (成句)只より高い物はない
********
・ただ 【▽唯/▼只】
〔「ただ(直)」と同源〕
1.(副)
(1)ある物や事柄に限定され、ほかは問題にならないことを表す。もっぱら。ひたすら。
「―君だけが頼りだ」「今は―無事を祈るしかない」「―勉強ばかりしている」
(2)数量の少ないことを強調する語。たった。わずか。
「―の百円」「―一つ」「―一目会いたい」「泣き言は―の一度も言わない」
(3)(「ただ+動詞連用形+に+動詞」の形で)もっぱらその行為をするさま。ひたすら。
「馬のうへにて―ねぶりにねぶりて/更科紀行」
2.(接続)
前に述べたことについて、留保・注釈・条件などを付け加える語。ただし。もっとも。
「品質はいいと思う。―少し高すぎる」
********
・ただ 【多田】
姓氏の一。
********
・ただ 【▽直】
1.(形動ナリ)
(1)まっすぐなさま。
「春霞井の上(へ)ゆ―に道はあれど/万葉 1256」
(2)間に介在するもののないさま。直接。じか。
「をとめに―にあはむと我が裂ける利目(とめ)/古事記(中)」
(3)遠回しでないさま。そのまま。
「死ぬとぞ―に言ふべかりける/古今(恋四)」
2.(副)
(1)まっすぐ。
「磐城山―越え来ませ/万葉 3195」
(2)すぐ。じき。
「―その几帳のうしろに/源氏(帚木)」
(3)二つの物事に変わりがないさま。また、よく似ているさまを強調する語。まさに。そのまま。さながら。
「神な月しぐれに濡るるもみぢばは―わび人のたもとなりけり/古今(哀傷)」
★
★名字辞典 http://p.tl/e7AQ
名字 読み方
但田 ただ
多々 ただ
夛田 ただ
★ただ 【▼只/▽徒】
〔「ただ(直)」と同源〕
1.(名)
(1)代金が不要なこと。無料。無償。ロハ。《只》
・ロハ 「無料」を意味する日本の俗語。語源は「ロハ」を縦に並べて書くと「只」(タダ)と読めることから。
「機械を―で使わせる」「この酒は―だ」
(2)特別に変わった点がないこと。普通。
「―の人」「―のかすり傷」「―でさえ混雑するのに、休日だから身動きもできない」
(3)何事もないこと。無事。
「―で済むとは思われない」
2.(形動ナリ)
(1)取り立てるほどのことのないさま。普通。
「まだいと若うて、后の―におはしける時とや/伊勢 6」
(2)何もしないさま。むなしいさま。
「―にて帰り参りて侍らむは、証候ふまじきにより/大鏡(道長)」
3.(副)
(1)ありきたりに。普通。
「―有る蛇(くちなわ)なめりと人思ふ程に/今昔 13」
(2)何もせず。
「御忌日なれば、猶―臥し給へれ/落窪 2」
→ただならぬ
» (成句)只でさえ
» (成句)只では置かないぞ
» (成句)只では済まないぞ
» (成句)只の鼠でない
» (成句)只より高い物はない
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・ただ 【▽唯/▼只】
〔「ただ(直)」と同源〕
1.(副)
(1)ある物や事柄に限定され、ほかは問題にならないことを表す。もっぱら。ひたすら。
「―君だけが頼りだ」「今は―無事を祈るしかない」「―勉強ばかりしている」
(2)数量の少ないことを強調する語。たった。わずか。
「―の百円」「―一つ」「―一目会いたい」「泣き言は―の一度も言わない」
(3)(「ただ+動詞連用形+に+動詞」の形で)もっぱらその行為をするさま。ひたすら。
「馬のうへにて―ねぶりにねぶりて/更科紀行」
2.(接続)
前に述べたことについて、留保・注釈・条件などを付け加える語。ただし。もっとも。
「品質はいいと思う。―少し高すぎる」
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・ただ 【多田】
姓氏の一。
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・ただ 【▽直】
1.(形動ナリ)
(1)まっすぐなさま。
「春霞井の上(へ)ゆ―に道はあれど/万葉 1256」
(2)間に介在するもののないさま。直接。じか。
「をとめに―にあはむと我が裂ける利目(とめ)/古事記(中)」
(3)遠回しでないさま。そのまま。
「死ぬとぞ―に言ふべかりける/古今(恋四)」
2.(副)
(1)まっすぐ。
「磐城山―越え来ませ/万葉 3195」
(2)すぐ。じき。
「―その几帳のうしろに/源氏(帚木)」
(3)二つの物事に変わりがないさま。また、よく似ているさまを強調する語。まさに。そのまま。さながら。
「神な月しぐれに濡るるもみぢばは―わび人のたもとなりけり/古今(哀傷)」
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★名字辞典 http://p.tl/e7AQ
名字 読み方
但田 ただ
多々 ただ
夛田 ただ