I believe painter is a dictator on own canvas !
絵の描き手は、自分の絵にとっての“監督”や“指揮者”と言っていいと思います。
The painting is rather than copy out the motif, should create up the new world as a director!
原作や原曲を“解釈”し、“演出”して作品にしていくのが“監督”や“指揮者”であるとするなら、絵を描く人はその絵に関しての全権を握る“独裁者”です。
どう描いても自由ですし、失敗しても誰も困りません。
“素顔のまま”ということで、“原作”に忠実に、あるいは“オリジナル・スコア”に忠実に、という選択肢もありますが、そこに“自分”を介在させる方が、創造的ですし、なにより達成感や充実感が大きいと思うのです。
例えば、顔で言うならノーメイク(スッピン)のままできれいなのに越したことはないとは思います。
でも、メイクアップのことは分かりませんが、ちょっと“演出”するとグッと魅力的になったりするのではないですか?
絵も、“観たまま”をそのままスッピンで描くのもいいですが、それでは“上手”か“下手”かの評価・基準しかなくなってしまいます。つまらないことです。
ちょっと“自分”の解釈と演出を加えて、自分が観たい絵、見せたい絵ができたら、うれしさひとしおだと思うのですが、いかがでしょう?
大雨のNY。タクシーの窓から撮った写真で描きました。
あわてて撮ったのと、タクシーの揺れでボケボケの写真だったので、ほぼ“演出”で描いています。写真はボケていた方がイメージ膨らみますね。
これも雨の夜景。とても現場で描ける状況ではありませんでした。
写り込みはもっとハッキリ横断歩道も良く見えていましたが、ネオンとヘッドライトに染まる道路を敢えてボカしました。
※私は写真を参考にして描くこともあります。でもそれは“写し取る”ために使うのではなく、“良い絵”を描くための“参考”として使います。
絵を見た瞬間に“元の写真”を連想させるような使い方ではいけないと思っています。
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