拳で殴られ、洗濯物屋のハンガーで全身を叩かれ、
ドライバーで額をえぐられ……
ここまでの、せっかんは無かったけれど
主人公の「北斗」の見た風景は、少女の私と同じと想った。
親に子守唄を歌われたこともなく
抱かれたこともない子供。
虐待を受け続けた子達は、自我を押し殺し、
自分は、まるで価値のない人間と根を張らせてしまう。
そんな北斗が、生まれて初めて無償の愛を知る。
が、幸せは長くは続かなかった。
がんで無くなった里親に絡む、ある人物に殺意を抱くが、
殺めてしまったのは、まるで罪のないひとたち。
価値のない自分。
生きること、泣くことさえ許されない自分──
そんな北斗が、自分のために汗や涙を流すひとたち、
そして、遺族の想いに触れ……
結末では、厳かにも一縷の光がみえてくる。
†
展示会の初日を終えて、とうとう、ダウン。
あぁ、情けなや。。
ちょうど、お休みを頂いていたので、
長袖三枚にカイロ、布団に包まって……
三センチの分厚い本を読破。
『北斗 ある殺人者の回心』
テーマはひどく重くて
ダウンした身体に、ガツンときた。
でも、何かしら?
夢中になって読んで、読み終えて……
長距離を走り抜いたときの、
あの、喉の渇きと達成感を感じたのが不思議だった。
ずぅっと、子供が苦手だった。
すぐ泣いたり、突然、はしゃぎだしたり、捕まれたりして
私の心臓はバクバクして、苦しくなる。
目の前で、子供が転んだりでもしたら、
顔は凍りつき、身体が硬直してしまう私……
ベルリン滞在中、
ちいさな公園で遊ぶ親子たちを眺め、写真に収め続けた。
アインス、ツヴァイ、ドライ……!
異国の地のマジック?
苦手意識は頭上高く、遠くに流れて……
ベルリンに暮らす人々の目線を
私は、ゆっくりと追った。
アパートメントへ帰る道すがら
私の目の前で、こてんと転んだ坊や。
……ボク、私の顔、怖くなかったの?
ダンケシェーン!
ベルリン坊や。。可愛い笑顔をありがとうね
「空想病院展」
残るは、明日一日となりました。
閉廊時間は変わって、午後6時までとなります。
土曜日は、パーティも含めて
大勢のお客さまがいらして下さいました。
そして、日曜日の本日は短いお時間でしたけれど、
富山、広島から来られるお客さまを
急遽、お迎えさせて頂きました。
本当に、どうもありがとうございました!
(また改めて、記事にさせて下さいね)
少しずつ、お客さまへお礼をお出ししているのですけれど
とろい私は、追いつかず(苦笑)
もう少し、お時間を下さいましね。。
明日は3時より、
最後の最後まで在廊致します。
どうぞよろしくお願いします。