「一本の線を描くのに三日かかる。」
先生が100号の白地のキャンバスに日本の筆で黒く描かれた円を指先て言う。
「丸と言うのは全てを表す線で、精神統一してないと生きた線が書けないんだよ。」
と聞いたのが20才。解ったような解らないような…でした。
今なら前より解ります。確かに線には、生きてる線と死んでる線があります。
たった一本すーっと紙に線を引くだけで、生きてるか死んでるか感じます。
解っても、描けるか?はまだまだです
![[みんな:01]](https://emoji.ameba.jp/img/user/s0/s0111012/2508.gif)
上っ面だけの生きた線もある。
絵の熟練された方の線は、一本の線で呼吸を感じ生きてます。ただの線なのにそこに生命感が宿っています
![[みんな:02]](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chisono200/1075.gif)
線に迷いがありません。自信と信念と精神性がある。
剣客の一振りの太刀のような精神集中を感じます。
そして、曲線とは鋭さとは違う、精神世界を表していて。先生の晩年の悟りであったと今感じます
![[みんな:03]](https://emoji.ameba.jp/img/user/s0/s0111012/1822.gif)
AD