アジア・中国での事業展開を加速するグロービスの堀義人代表が語るリーダー人材とグローバル人材の要件 | アジアで競う企業と人材を応援するブログ

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今日も香港の話題からちょっと脱線。
昨日参加したセミナーについて書いてみたい。

昨日の午後、グロービスの代表である堀義人氏がバンコクで講演。
テーマは「タイでビジネスリーダーを目指すあなたへ」。
会場は「バンヤンツリー・バンコク」。

ほとんどは日本人で埋め尽くされていたが、
タイ語の同時通訳も準備されていたため、タイ人も参加していた。
主催はグロービス・アジアパシフィック。
http://www.globis.sg/ja/

実は同社がシンガポールで立ち上がったのは、
私がシンガポールで初めて賃借した
サービスオフィスと偶然同じ事務所内であった。
そのため、その当時お会いした方とも久しぶりに再会した。

グロービスとの最初の出会いは、
以前ブログでも採り上げたことがあったが、
私が前職の日本法人で同社を担当したのがきっかけ。
正社員の人材を紹介していた時期で、
今から13年も前のことである。
当時はお互い事務所も麹町であったため頻繁に訪問していた。
その後、すぐにシンガポールへ転勤したため、
グロービスで実際に受講したことはないが、
グロービスが発行している経営関連の書籍は何冊も読んでいる。

昨日もグロービスがアジアでの事業展開を加速するなか、
タイのバンコクで同社が提供するサービスの紹介がメインであったが、
当ブログとも関係のある以下の要件についても
簡潔に言及があったのでここで紹介したい。

リーダー人材
1)知識・理論
2)考える力
3)人間関係構築力

グローバル人材
1)英語力
2)国際的視野
3)異文化適応力

そして講演ではこうも付け加えられた。
リーダー人材に求められる3要件と
グローバル人材に求められる3要件は、
どちらの方が重要であるかについて、
前者ではないだろうかとのコメント。

それには私も同様に考えている。
知識や理論をツールに複雑な事象や課題を概念化し、
実際に策定した戦略に従って、
部下や社員のモチベーションを上げてそれを維持し、
組織やチームを統率する力がなければ、
たとえグローバル人材に必要な要件を持ち備えていたとしても、
ビジネスパーソンとして戦えない。

また、講演の最後に行われた質疑応答のなかで、
堀氏は、リーダー人材の上記3要件の他に、
もう一つ付け加えるとすれば、それは「哲学」とコメント。
同氏が独立する前のご自身の体験も交えて解説。
同氏においてそれは「使命感」であったようだ。

「自分は何のために生まれてきたのか?」
「自分の人生を何に使い切りたいのか?」
同氏の場合は、それがビジネスマン向けの教育であったようだ。

日本では、早稲田や慶応、一橋などを超えて、
最大規模のビジネススクールを展開しているなか、
現在、アジアでも中国とシンガポールに拠点を構え、
アジア・ナンバー1を目指しているグロービス。
タイでは、私が前職で大変お世話になった
チュラロンコン大学サシン経営大学院の
サシン日本センターとも戦略提携を先ほど行った。
グロービスのアジアにおける事業展開に期待したい。