12月ですね。
こちらドミニカもクリスマスシーズン到来です。街のあちこちでクリスマスイルミネーションが見られますね。南の島のクリスマス、年に一度の大イベントですから街ゆく人の表情もとても明るいです。12月はお給料も倍になるとかで泥棒も含めてみんなワクワクだそうです(^_^;)
僕以外にもアメリカなどからトライアウトを受けに来ている選手達がいるようで、さすがドミニカと言った感じですね。チャンスが多い。
カリブのウインターリーグはドミニカ以外にもプエルトリコ、ベネズエラ、メキシコ、ニカラグア、コロンビアなどでも行われています。しかし僕がドミニカを選んだのは理由があります。
・先ずは過去にチームメイトになった多くのドミニカ人選手達から話を聞いていて興味を持っていたこと。
・それからどこの国でもハングリーに野球に取り組む彼らのルーツを知りたかったこと。
・温暖で比較的治安の良く、食事や野球のハード面(球場やマウンドの質)での不安が少なかったこと。
・毎試合多くのスカウトが球場で調査をしていること(ここは最大の魅力)
・メジャーリーガーも多数在籍していて実際に一緒に野球の出来る貴重な機会があるということ。
もちろん、レベルはとても高いので簡単に契約が取れるとも考えていません。それでもここに来る価値はありますし、こう言うタイミングで無ければここに来る機会もなさそうですからね。野球人なら来るべきところですね。
今シーズンが終了してから3週間のオフで身体をケアし、次の3週間でここに来るための準備をして来ました。シーズンの慢性的な疲労は簡単には抜けないので温暖なドミニカの地でゆっくり快復することを期待しています。動きながら快復させるためには最高の環境なんですが、実際に少しずつ取り戻して来た関節の動きがあります(^-^)
こちらの硬いマウンドでの投球も5回投げる機会に恵まれましたが、求めていた大地(マウンド)から伝わる強い刺激を身体に感じさせる事が出来ました。
何試合か球場に足を運んで試合も観戦しています。
いつもバックネット裏に座って観ているんですが、バックネット裏にはMLB、NPB、KBO、LMBなどのスカウトや関係者がズラリ。これだけ毎試合スカウトが詰めかけるリーグも他にはないでしょうね。毎試合30人前後のスカウトが注目選手の状態や面白い選手がいないか、など徹底的に調査をしています。もちろんエージェントも来てます。
日本の12球団合同トライアウトは時間を短縮するためにカウント1-1からだったり数打席限定だったりですが、果たしてちゃんと評価が出来ているのか？ここに来ると強い疑問が浮かびます。日本のやり方は随分受け身な感じがしてもったいないですね。プレーヤーへのリスペクト、獲得姿勢の違いを感じます。選手はもちろんですが球団側にもチームの戦力を正しく獲りにいく姿勢は求められるんだと感じます。これくらいしないと本当の選手の能力や鮮度は分からないですよ。
そして、ここの凄いところ。
それはスカウトやエージェントなどの野球関係者がグランドレベル、ロッカーなどにも足を運べる器のデカさです。これはお互いに新鮮な選手の流通を生むことが出来るのでフィールドで出来るだけ質の高く新鮮なプレーを提供することに繋がりますね。誰がフリーエージェントになったとか、誰が幾らで契約をしたとか、この選手は実は故障明けで…とか、とても新鮮な情報が飛び交います。見ていれば数字には表れない選手の長短所が把握出来ます。プレーヤーもキャリアに関係なくチャンスを貰える。本当に魅力的で凄いところです。
僕もグランドレベルで元チームメイト達に再会してますがその周りにも有名メジャーリーガー達がいて溜息が出てしまいます。なんじゃここは…と。そう言う空気感に触れることで僕の刺激にもなっています。ここで投げたい。そんな気持ちにさせてくれるリーグ。いいですよね～( ´ ▽ ` )ﾉ
毎日、刺激的でとても良い勉強になっています。
o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす。」