アースルーリンド 『過去の幻影の大戦』 26 切り札 4 | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

テーマ:
疲労した重鎮、アースラフテスに代わり

ナンバー2の副長ローレス光臨。

彼もファロン同様凄まじい能力者。

…しかし………。

過ぎたるは及ばざるが如し。

この言葉は無駄に在るわけでは無いようです・

神聖神殿隊騎士の場合は特に。





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が、戦場の最前線では、それでもまだ馳せ来るヴォイヴォカン相手に神聖神殿隊騎士らは、次々と人員入れ替わりながら、光ぶつけ魔獣の身を削り続ける。

アースラフテスが、突進する熊のようなヴォイヴォカンにブツかり蹌踉めき、副長ローレスが叫ぶ。
『限界です!
引いて下さい!』

アースラフテスが一瞬“気”を向けた途端、戦場のアースラフテスの姿が光の中、その髪が銀の真っ直ぐな髪へと一瞬融合して変わり行く。

副長ローレスはアースラフテスの居た空間に立ち、銀の長い髪を揺らめかせアイス・ブルーの瞳で敵対し向かい来る魔獣を、静かに見つめる。

そして一気にざっっっっ!
と両腕翼のように振り、青い光放射して、飛びかかる魔獣を凍り付かせた。

振り向くと近くに居る仲間に、怒鳴り付ける。
『避けてろ!』

背後から放射される冷たい“気”に、近くに居た三人組は慌てて場を移す。

ローレスは向かい来るヴォイヴォカンを次々と青い閃光解き放ち氷の塊に変え、神聖神殿隊騎士達は次々と宙から現れては、氷の彫刻を粉々に砕き始める。

一人の隊員は一瞬自分の背すれすれに飛ぶ副長の閃光にぞっ…とし、届く先を見たが飛びかかろうとした魔獣は、既に凍り付いていた。





つづく。




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