受験生の家庭内暴力は、脳機能のSOSサイン!【本郷赤門前クリニック】
さきほど、クリニックのホームページを更新しました!
今回のテーマは、
受験生の家庭内暴力は、脳機能のSOSサイン!
「優しかった我が子が、受験のストレスで暴力を振るうようになってしまった・・・」
「朝、起こそうとしたら、突然、息子に殴られてしまった・・・」
世間では、あまり知られていないようですが、受験生による家庭内暴力は決して少なくありません。
当院を受診する受験生のご家庭のうち、3割程度は、何らかの形で家庭内暴力の悩みを抱えています。
ただし、誤解してほしくないのですが、暴力を振るってしまう受験生の大半は、決して乱暴なお子さんではありません。
むしろ、もともとは優しい性格で、暴力を振るっているその瞬間も、心の底では親のことを大切に思っているものです。
ほとんどの場合、家庭内暴力の本当の原因は、受験勉強に伴うストレスや不安感の暴走にあります。
しかも、その背景には、受験うつなどのメンタルな病気が隠れている場合が驚くほど多いのです。
愛する我が子に暴力を振るわれた親御様のお気持ちは、察して余るものがあります。
しかし、ぜひ、忘れないでいただきたいのは、暴力の本質が脳機能のsosサインだということです。
家庭内暴力を行ってしまう受験生に対して丁寧にカウンセリングを行うと、少なくとも当院の場合は、全体の約6割で受験うつが見つかります。
実は、家庭内暴力が受験うつの症状である場合が極めて多いのです。
このことを親御様に告げると、ほとんど例外なく驚かれます。
暴力とうつ病が、頭の中でまったくつながらなかったとおっしゃるケースが大半です。
その背景には、受験うつに対する誤解があります。
「受験を最優先したいので、試験が終わるまでは、家庭内暴力は我慢します・・・」
親御様に対してカウンセリングを行いご意向を伺うと、このように話す方が少なくありません。
しかし、これは、脳機能を扱う医者として間違いだと断言します。
家庭内暴力をなくすことと、受験で合格を勝ち取ることは、どちらか片方を選ばなければならない二者択一の問題ではないからです。
むしろ、家庭内暴力の治療こそが、合格への最短ルートだといえます。