「好きこそものの上手なれ」


・・・好きだからこそずっと続けられること・・・。


誰にも何か一つありますよね。


とっても良い言葉です。


ただしずっと好きでいられるのには、


それなりの努力も必要かなと思うのです。


好きなだけだから~と言ってもその時だけでなく、


何かしらそのことについて考えることも多いのでは・・?


考えていると、


(じゃあ、今度はこういうふうにしたらもっと楽しくなるかな)


とか、


(誰かと一緒だともっと楽しくなるかも!)


などと想像し、発展させたくなるのではないでしょうか・・。


好きなことをさらに楽しむためには、なにか変化を持たせたい。


そう思うのが自然かなと思うのは私だけでしょうか。


例えば音楽が好きだったらいろんな音楽を聴いてみるとか。


誰かと一緒に演奏してみたいなとか。


次はこの曲をカラオケで歌ってみたいな~とか。



ピアノが好きで音楽を楽しみたいからこそ、


生徒さんたちは毎週私の教室に通ってくれています。


ただ好きなだけではなくレッスンに通うという事は、


そこには自分の努力も必要です。


お母様お父様にお月謝を出していただいて習いに


来ているわけですから・・。



 趣味でピアノや歌をやっていきたいと言っても、

 練習なくしては続いていかない。


 

他のほとんどのお稽古事とは異なり、


ピアノや歌は日々の練習を自らの意思で続けないと


上達しないし、つまらなくなってしまいます。


レッスンに来るだけで上手にはなるはずはありません。


時には体調不良等で練習不足の時もありますね。


それはそれ。


練習できてなくても来る意味は、もちろんあります。



そこを勘違いしないように、レッスンの中で生徒さんや


保護者の方に根気よくお伝えしているつもりです。



練習が習慣化するまでには、ご家庭でのご協力も欠かせないこと。


楽器や練習環境をしっかりと整えていただきたいこと。


本人が一人でレッスンに来られるようになるまで


(そしてそこには、一人でレッスン内容が把握できるという


 重要な意味合いも含めて)、


講師のアプローチを、ご家庭で積極的に活かして欲しいのです。


いずれ一人で練習に向かえるよう。


練習時間や内容を自分の意思で考え、選択し、実行する。


”好きでいるため”に必要な行動が自然にできるようになります。



忙しくて少しの時間しか取れなくなる時がきても、


そこの土台がしっかりできていれば、自分で管理できる。


 今の自分にできること・やるべきことを自発的に考え、

 誰になにも言われなくても行動できるようになって欲しい。
 

ピアノに限らず、子供の健やかな成長のために


親御さんが一番望むのは、そこではないでしょうか。



お稽古事をその場限りのお楽しみにすることもできなくは


ないですが、あまり上達はしません。


だから音楽を好きでいられるために、すっごく厳しい練習を


毎日しなさいねと強要するわけでもありません。


今自分に必要なことをやろう!という気持ちを持ちつつ、


日々己の心と向き合って行くことが大切なのです。


そこを履き違えてしまわないで欲しいなと思います。


例えば忙しい中学生などには、


一日5分でもいい。ピアノにこういうふうに触れていたら、


指が動くから弾きたい曲も少し弾けるでしょう?


・・・そんなふうに伝えることもあります。



だって、ピアノが好きでもっと楽しみたいから


レッスンに通ってくれているのでしょう?


ピアノが好きならピアノに触れたいと思うのではないかな?


楽しい!と思えるまでには努力も必要なのだということを


生徒のみなさんにはずっと忘れないでいて欲しいです。


苦労することもあるでしょう。


悔しいこともあるでしょう。


でもだからこそ、成長できるのです。


成長するとピアノも上達します。


できない理由も言い訳も・・・本当は要らない。


音を聴けば、先生にはいろいろ伝わるから。


誰のためでもなく自分のために、音楽を愛し続けていってください。


先生の切なる願いです。


もちろんその音楽を聴いてくれるご家族や友人が


喜んで褒めてくれたら嬉しいですね。



 私は子供の頃、母に上手になったねと認められることが

 

 心底嬉しくてピアノに毎日ピアノに向かっていました。


 母は音楽の専門家ではありません。


 でも私の先生以外で一番、的を得たことをバシっと言う人です。


 ある意味コワイけどありがたい存在



 上手く弾けなくて一人泣いたこともありました。



 ある日突然、となりのおじさんに「エリーゼのために」を


 リクエストされて、窓越しにビックリしたこともありました。


 先生に厳しいことを言われて、自転車を漕ぎながら


 涙を飲み込んで家路に着いたこともありました。




諦めて辞めてしまうことは簡単です。


だけど、その選択をしたことで今までの努力が無駄に


なってしまわないか・・・。


今の子供たちの周りには情報が溢れ、


しかも簡単に手に入れることが可能。


取り巻く環境も多様化し、選択肢はいくらでもある。



それでも、「ひとつのことを続ける意味」を考えてくれたら。



好きではじめたことを、ずっと好きでいられるように・・・。


先生はいつも、そのために生徒さんに何ができるか考え、


行動し続けています。







音譜雪の降る夜は 楽しいペチカ


  ペチカ燃えろよ じき春きます


  いまに やなぎも 萌えましょペチカ音譜



     (「ペチカ・3番」大正12年)




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