今年の発表会の選曲時期を、例年より遅くしました。


発表会の曲オンリーの練習では上達しないからです。


できるだけギリギリまで普段の課題をこなしてもらい、


少しでも力をつけてもらってから、選曲に入ろうと考えました。


早め早めの準備が大事ですが、あまり早いと普段の課題が


進まないままに次の発表会を迎えてしまう状況になりがちですから。


その分、本番で弾く意識を高めて欲しいのです。


本気でやろうという気持ちならば、短時間でも集中して本番の曲を


仕上げることができるでしょう。


一年に一度の発表会。


昔はそれが当たり前でした。


普段の課題をしっかりがっちりこなし、その上で発表会のための


数段上のレベルの楽曲にも取り組む姿勢が、習う側に


しっかりとあった・・・からだと思ったりもします。


ピアノを習う、ピアノに没頭する土台ができていたからこそ、


一年に一度のサイクルでも可能だったのでしょう。


いえ、もちろん他にもいろいろ複雑な理由があると感じていますが。



一年に一度ではなく、二年に一度や一年半に一度・・の先生も


多くいらっしゃいます。それは先生方の考えで自由で良いのです。



実は私もいろんなことを考えて、発表会の開催時期の間隔を


開けようかと悩んでいました。


習う側の生活環境と意識の変化が大きく影響しているからです。


なるべく勉学に時間を費やしたい子供たち。


発表会は大きな勉強の場であり、モチベーションも上がりますから、


伸びるチャンスです。


本番のために困難を乗り越えていく過程を経験すると、


演奏のレベルもグンと上がります。


しかし、今の子供たちの様子を見ていると、それも大事だけど


それだけでは本当の力はつかない。


普段の課題曲や教本を、地道に確実にこなしていかなければ、


実力や底力は養えないと思うのです。


そうかといって、一年に一度の華やかなステージを・・


みんなの楽しみを取り上げることもできないし・・。



一昔よりも、講師は発表会のために費やすパワーとその期間が


長くなった気がするのは私だけでしょうか・・。


発表会が終わるとまたすぐ次の発表会の準備に入らねばなりません。


発表会は、私にとってレッスンと同じく大変にありがたく嬉しいものです。


みんなの頑張る姿を応援できる喜びを、感じられて幸せなのです。


それは、私の講師としての役割を全うできるチャンスでもあります。


さらに、生徒さんと私双方の学びの場でもある。


だから・・・


私は毎年どんなに時間やパワーが必要でも、発表会を開催しようと


今回決めました。もう昨年のことです。


・・・どうしてもできないときも来るかもですが。



第1部ではクラシックを。


そしてみんなが目をキラキラに輝かせる第2部。


この第2部は、基本的に”好きな曲を演奏して良い”ことに


しています。ただし私の監督の下に選曲します。


クラシックで何が演奏したいかが思い浮かぶ子は、


あまりいませんね。(^_^;)


その時のレベルでどんな曲が弾けるのか、それは先生がいくつか


候補を上げて弾いて聞かせないと決められませんね。


しか~し。


”すきなきょくは?すきなかしゅは?”というしつもんには、


みんなすぐ答えられます。


 嵐の曲がやりたい、ジブリの曲が歌いたい、弾き歌いしたい!

 先生のつけてるマイク(ヘッドウォーンマイク)が使いたい!

 先生、ミラーボールキラキラ回したい♪ (←そこかい?!)



 もうね、そのために練習頑張っちゃうみたいなね。

 そんな雰囲気も多々あります。


それは私からみんなへのチャンス。


好きな曲が弾けたら最高じゃない。


そしてクラシックがその根底にあるんだよ~。


いつも出している宿題の中にたくさんのヒントが隠されている。


発表会はレッスンや毎日の練習で培った力を発揮するための


大舞台。ヒントとヒントが繋がって大きな力になるチャンス。


みんな、先生が第1部と第2部を両立して続ける理由がわかるかな?


伝わるかな?この思い。


(でも、これは両方出なければいけないというわけではないです。

 1部で2曲の子もいます。2部で2曲の子もいます。いろいろです。)


ヒントとチャンス。


生徒さんたちに、発表会という機会を最大限に活かして欲しいと


心から願います。


みんなの心の花が、大きく咲きますようにビックリマーク








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