PWG:BoLA2013 Night2 ~Invasion of Evil~ | コアドラのプロレス研究室

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トーナメントの性質上、結果が分かってしまうため先に宣伝をば。
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マイケル・エルガン vs.ジョニー・ガルガーノ トーナメント準決勝
しょっぱなからフィニッシャークラスのクロスフェイスの攻防。ガルガーノの連続トペ。1試合こなした後なので、疲労を醸し出しながらの試合です。
後一手の遠い大技の羅列。要所で挟む避ける攻防。ガルガーノはスティーンの時と異なる重さと技巧を伴った攻防を要求されました。
2試合目にもかかわらず、大技ベースの攻防が長く続いたので多少中だるみもあったものの、運動量の多さで見ごたえある攻防を実現。良質な試合です。



ドレイク・ヤンガー vs.カイル・オライリー トーナメント準決勝
打撃戦と力比べ。真っ向から打ち合うハードヒット模様です。エルボーの打ち合いは非常に緊迫しています。
場外に場を移して乱戦。荒れた内容です。ハードヒットや場外でのイス利用で過激な展開にして、死闘感を演出しています。この後を考えない完全燃焼ぶり。ラストはそれまでのハードな内容に即したものとなりました。良質な試合。



リッチ・スワン&ARフォックス&キャンディス・ラレイ vs.アダム・コール&ヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)
フォックスとスワンが身軽な動きで序盤の空気を支配。ファンのリアクションも良く、YBとコールが嫌がる展開を作り出します。
一人、女性のキャンディスですが、試合の核となる働きぶり。連携よりも個の主張の強いチーム編成において大きな意味を持っている。ビッグスポットでもスワン、フォックスに引けを取らないビッグダイブで試合を突き動かします。
一方でチームワークで小賢しく戦うべきYBとコール。これといった連携がない最初のうちは微妙でしたが、キャンディスを孤立させることでその真価を発揮。ヒールアピールが際立ちます。反撃を受ける様まで美しいからこそ光る。
個のフェイスと数のヒール。明確な色分けとともに、無法地帯をつくりだしました。話題の中心にキャンディスが居続けたこともこの試合の魅力ですね。好勝負です。



カイル・オライリー vs.マイケル・エルガン トーナメント決勝
手数のオライリー、重量のエルガン。
エルガンが、かなり体格差を意識している節があります。技を決められても体格差で跳ね除ける。オライリー必殺のサブミッションを意図して封じるという意味合いが強いと感じました。
死闘を2試合こなした後もあり、体格差を語り口にするのは絶望を生み出すには最適です。エルガンの脳裏にもそれがあったでしょう。事実、エルガンのパワーアピールの根源はオライリーのサブミッション中に、多く出しています。相手の攻撃をとにかく受け止め、自分をより大きく見せようと意識しています。
終盤に進むにつれてど直球の打撃戦へ。エルガンはオライリーに合わせすぎですね。どの領域でもオライリーより上だと示そうとしたのでしょうが、半端な印象を残しました。
互いの主張のぶつかり合いの方が面白かったかもしれません。エルガンの器用さが悪い方に転がり、伸び悩み。激戦の割に良試合程度にとどまる。









試合結果
○マイケル・エルガン vs.ジョニー・ガルガーノ トーナメント準決勝

ドレイク・ヤンガー vs.○カイル・オライリー トーナメント準決勝

リッチ・スワン&ARフォックス&キャンディス・ラレイ vs.○アダム・コール&ヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)

○カイル・オライリー vs.マイケル・エルガン トーナメント決勝