尖閣周辺は「海防対象外」 中国・明王朝の歴史書に記述 | 日本のお姉さん

尖閣周辺は「海防対象外」 中国・明王朝の歴史書に記述

尖閣周辺は「海防対象外」 中国・明王朝の歴史書に記述
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2013/01/22 11:04更新
 中国・明王朝(1368~1644)が1617年に作成した公式文書で、明が国防の対象海域を、福建省から東約40キロ沖合の東湧島(現台湾・馬祖列島の東引島)までと定め、沖縄・尖閣諸島周辺海域は防衛対象として想定していなかった可能性があることが21日、長崎純心大の石井望准教授(漢文学)らの調査で分かった。

 記述があったのは、明王朝の歴史書「皇明實録(こうみんじつろく)」。

この中に、福建省の海防の高官・韓仲雍(かんちゅうよう)が1617年8月、長崎から明に来航した明石道友(あかしどうゆう)に告げた内容を記録していた。

 この中で、韓仲雍は福建省沿岸から約40キロの東湧島など馬祖列島や近隣の島々を列挙した上で「この外の溟渤(めいぼつ)(東側の海)は華夷(中国と諸外国)の共にする所なり」と述べた-と記されていた。

 石井准教授は「『華夷の共にする所』とは、各国の船が自由往来できる場所という意味であり、海防範囲外だということだ」と指摘している。

 中国の楊潔チ(よう・けつち)外相は昨年11月、ラオスでのアジア欧州会議で「中国は明代の600年前から釣魚島(尖閣諸島)を支配している」と発言している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/624014/