【読書】いいことだけが「今」から起きる ももいろ波長の身につけ方/和田裕美 | THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~

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「40歳からの〇〇学 ~いつまでアラフォーと言えるのか?な日々~」から改題。
書評ブログを装いながら、日々のよしなごとを、一話完結で積み重ねていくことを目指しています。


  

いいことだけが「今」から起きる ももいろ波長の身につけ方/和田裕美



変えるのは行動です。行動が変われば、すべてが変わります。そして、それを変えることができるのは、自分だけです。(p59)

この一文がこの本のすべてを表しているといっても過言ではないと思います。どのように行動を変えていけばいいのか、それはどうすればできるのか。そのことについて書かれた本です。

<目次>
はじめに
Chapter 1 ももいろ波長で「いいこと」だけを起こすために
Chapter 2 ももいろ波長で人間関係の2次災害を起こさないために
Chapter 3 ももいろ波長で恋愛の落とし穴に落ちないために
Chapter 4 ももいろ波長で自分を好きになるために
Chapter 5 ももいろ波長を簡単に身につける18の方法
終わりに


「女子向け」の本だよ、とさんざん聞かされていました。カバーはももいろの花柄。確かに男は手に取りにくい(苦笑)

しかし、書かれていることは必ずしも女子向けではありません。去年の
『わくわく伝染ツアー・モウレツ人生のつくり方』で話されていたことがベースになっています。だから、男が読んでも全然不思議ではありません。装丁や一部に完全女子向けの部分もありますが、ほとんどの内容で性別は関係ありません。

全編にわたって強調されているのは「演技」をすることの大切さだと感じました。元気がなくても元気なふりをする。落ち込んでいるときでも明るく振る舞う。それはある意味自分を、あるいは自分の脳をだますことです。でも、だまされているうちに本当になります。これは科学的にもある程度、実証されていますし、また、経験的にも知っていることだと思います。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのだ」
ということはさまざまなところで言われています。そういう経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。それをあらゆる場面で行えばいい、ということです。

演技をするというと自分を偽るようで嫌がる人が多いように思いますが、その思い込みは捨てたほうがいいと僕は思います。どのみち「本当の自分」というのは一面的な言葉で表せるほど単純ではありません。自分の中に、明るい面もあれば暗い面もある、利他的な気持ちを持ちながら、自分の利得を中心に考えてしまう面もある。白い部分と黒い部分を誰もが持っているはずです。

だとしたら、意識して自分が『良い』と思う面を表に出せえるように振る舞うようにすればいい。そう行動するようにしていけばいい、と思います。そうしていけば、自分の本性になります。黒い面がなくなるわけではないでしょうが、ほとんど表に出てこなくなります。僕はそう思います。

この考えを広げていけば、「他人を変える」こともできるのだと思います。過去と他人は変えられない、とよく言いますが、和田さんは昨年のわくわく伝染ツアーで「過去も他人も変えられる」と言われました。この本の中でも同じことが書かれています。

僕は少なくとも過去の意味づけを変えることで、実質的に過去を変えてきました。だから過去は変えられる、と言い切ります。

一方、「他人」は変えられないと思ってきました。しかし、それも少し違うのだと気づかせてもらいまいました。

人は多面的です。暗いと思われている人のなかにも明るい面はあります。こちらがそうやって接し続ければ、その人の明るい面が引き出され、結果的に変わったように見えることもあるのだと思います。そうなれば「自分の周りにはいい人ばかり集まる」「出会い運がある」という状態になれるのだと思うのです。

この本を読んで、本当に行動を変えれば、「いいことだけ」が起きるようになると感じています。

「人生、良いときもあれば悪いときもある」とよく言います。でも振り返ってみると「良いことと悪いことは同時にやってくる」というのが僕の実感です。ただ、自分が良い状態でいるときは悪いことが来てもさして気にならない。反対に、状態が悪いときは良いことがあっても気付かない。それが今までの僕だったように思います。

だとしたら、行動を変え、考え方も変え、いい状態を維持できれば、普通に考えれば悪いことであっても受け流して「良いことだけが起きている」と思えるようになるのではないかと思うのです。

そうした想いに確信を持たせてもらえた本です。男子も恥ずかしがらずに(笑)読んでみてください。

<参考ブログ>
技術屋かずの徒然日記