やんちゃ娘がよく言う言葉があります。


「おかあさん、いっこだけ。」


キャラメルが欲しいときとか。


そして、1個で満足できないときに。



または私が巧妙におやつの残りを隠し持っていることを


察知したとき(→こういうときに限って、やけにカンがいい)


「おかあさん、にこ!」


・・・しぶしぶ1個追加する私。


「これで、終わり!」



「おかあさん、※○△☆・・・


「もうないよ。」


「さんこ。さんこがいいの。」


ちょっと前そう言っては親から強引に奪おうと


したこともあったのでそれは厳然としかりました。


お友達からも無理やりもらおうとしたり・・。


やってはいけないことは絶対にやってはいけない。


そこはどれだけバトルがあろうとも親も先生も譲りません。


結局は本人が快適に生きていくためなのですから。



そう。


それはそれとして教育し続けていくことですが。。


とにかくヤツは1個より2個、2個より3個の方が


多いことを・・・学習したのでした。


ここ一年くらいの間で、ですね。


特に食べ物に関することは、執着(粘着?!)があります。


家以外の場所ではいくらお腹が空いていても


絶対に食べようとはしなかった幼児期の頃とは大違いデス。


あれはまぼろしだったのか~?


おかあさんが一日4回も学校へ行ってたことも


うそだったというのか~。


(①集団登校時・②給食食べさせ時


 ③学童へ送り時・④学童迎え時)



今は限られたボキャブラリーを駆使して、


彼女はなんとかしてオトナから美味しいものを一つでも


多くゲットしたいために、あの手この手を使ってアピール


してきます。



学校なら学校の先生に。


ババが埼玉に来ている時には、私ではなくババに。


「ババのかぼちゃ!」


とず~~~~っと言い続け、ババの手を引っ張り


ババがOKするまで・・いやその目で出来上がりを


確かめるまでキッチン横に椅子を持ってきて居座る


(↑すみません、、またもやシャレではありません。)


ほどのこだわりよう。



自分の気持ちをわかってもらえるまで、


しっかりと相手の目を見て訴えます。(なぜかこういう時は目を合わす・・)


繰り返し熱烈アピールを。



・・・あのね、Jさん。


お母さんとしてはその素晴らしいエネルギーを、


もっと世のため人のため自分のためになることに


使って欲しいのよ。



しかし、自閉症児にはそんなこと言ったって通用しません。


それに今、こうして彼女が自分の気持ちを伝える手段を


増やすことができているのは、何より喜ぶべきことで。


ですから彼女の”伝えたい、わかって欲しい”気持ちを


否定しないでまるごと受け止め、認めてあげたいのも


事実です。


彼女の弱い発信を、親は支援者は大げさなくらいの


褒め言葉とボディランゲージで受け止める。


彼女が(おかあさんわかってくれた)と、


理解して自分の気持ちに自信を持って欲しいから。


その自信を積み重ねてもっともっと増やして欲しいから。



「そうかァ、そうだね。ニコニコ


って、笑顔で承認ね。


そうなのだけど、子育てはそんなに美しく完結するものでも


ないところが悩ましい。



大抵・・・親は


「ヽ(`Д´)ノドンッコラービックリマーク


と叱って(いや、本気で怒って)いることが常ですね。


 「ダメ。」


 「あ~と~で。」


 「また今度!」


・・・は、私の3大決まり文句です。



いつもニコニコ笑顔で接するのは、不可能です。(笑)


とにかく彼女を相手にしているときは必死です。



人や物に対して、やってはいけないことがある


そして、危険なことは絶対しないように。


生命に関わることは・・・特に!



この2点を教える=理解させることさえ、


わが娘には非常に難しい。



 言葉や絵や画像で説明しても、

 なにがどう危険かわからない。

 死という概念もない。

 親が必死で説得しても、それがどれだけ重要な

 意味を持つことか想像することもできないでしょう。

 定型発達のお子さんとは、明らかに違います。



できないことはいくらでも挙げられるくらい。。


”無理”オンパレードな娘ですが、


以前にも申し上げたように、


誰にも真似できないことがあります。


それは、屈託のない笑顔。


彼女の表情には嘘がない。


嘘を含むJの笑顔って・・・見たことがないです。



あなたの生きる意味はそこにある。



おかあさんだけじゃなく、いろんな人を幸せにする笑顔。


それをもっとたくさんの人に見せてあげてください。


おかあさんの、ささやかな願いです。


サンタさんにお願いしたいことは、それだけ。



だからね、Jさん。


自分の命だけは大事にしてね。


それは、2個も3個もないから。


「いっこだけ」・・・しかないから。







音譜月の光に 花も草も


  夢を追いつつ うなじ垂れぬ


  声をば潜めて 枝はさやぐ


  「眠れ 眠れ 眠れわが児よ」



  小鳥楽しき 歌をやめて


  小さき臥所(ふしど)を 慕いゆきぬ


  野辺には虫の音 一人告ぐる


  「眠れ 眠れ 眠れわが児よ」



  眠らぬ子らを 求めつつぞ


  眠りの精は おとない来ん


  怪しきその手の 見えぬ間に


  「眠れ 眠れ 眠れわが児よ」音譜







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