ピアノを演奏するとき、弾き始めも大事ですが終わりも大事。


曲の最後の音を大切に奏でたら、その指も手も腕もそっと上げて。


音が聴こえなくなっても、その最後の音を心にしまう時間を・・・


余韻を感じるほんの少しの間を・・・


大切に感じながら終わって欲しいです。



感じて弾けるようになると、身体の動きも自然についてきます。


でも、初歩の生徒さんにそれを理解してもらうのは難しい。



なぜなら、”感じて”とか”味わいながら”など、これらは


非常に漠然としており、抽象的な表現になるので


幼児には習得しづらいから。


視覚化もしにくいですね。


ある程度視覚化したとしても、”心で感じて表現しよう”と自発的に


思えるようになるまでには時間がかかります。


個人差もありますが・・・。



生徒さんに理解して欲しいこと、習得させたいことは


表面的なものばかりではありません。



技術的なことも必要ですが、やはりそれ以上に内面的な部分を


育てたいと私は思っています。



 ピアノを演奏することは、心を鍛えることでもあります。

 その子の視野を広げ、より豊かな人生が送れるように。

 心が豊かであれば、幸せが増えます。



先日の記事、【聴くことの大事】 の中でも申し上げましたが、


一週間に一つでもいい、生徒さん自身で発見できることがあれば。


新しい発見が得られるって、すごいことだと思います。


小さな小さな発見や、「できた!」が積み重なって、


いつか大きな力になるでしょう。


そして、それがいつかその生徒さんの精神的な支えになりますように。



本日のレッスンにて。年中さんのKちゃん。


毎週、お母様と二人三脚で課題をたくさんこなしてきてくれます。


お母様のお力添えが心に染みます。


我が子の練習に付き合うことほど、パワーの要ることはありません。


(いえ、他にもママは毎日フル稼働でパワー全開なのですが。。)



そのKちゃんに、


「さいごはていねいに ピアニストみたいにおわるとステキだよニコニコ


「ぴあにすとはてなマーク


「こうしてね、ていねいにさいごのおとをひいたら、

 てくびから すっともちあげるようにするんだよ。」


何事も真似からですね。


でも上手くいきません。


手首に紐を巻いて、あやつり人形のようにしようかなとも思いましたが、


それはイメージにして、Kちゃんの手首を大げさに持ち上げるように。


私の弾くところをよ~く観察してもらったり、あれこれためしてみたら・・


できました。チョキ


音も心なしか柔らかく。これがまず最初の一歩グッド!


写真だけ見ていると、5歳の手の動きに見えませんね。



やすこ先生の日記帳



「Kちゃん、じょうず じょうず!ピアニストみたい。ラブラブ


そのあと、私が弾いてみせました。


お母様はショパンがお好きなのを知っていたので、


ショパンのノクターンを。



Kちゃん、ふ~ん♪って聴いてくれました。


何かしら感じてくれていると思います。


最初から完璧にできることって、ないからさ。


コツコツとできることを増やしていこうね。


きっと、大丈夫!


上手に楽しく、たくさんの素敵な曲が弾けるようになるでしょう。


楽しみだなァ。





音譜おうまの おやこは


  なかよし こよし


  いつでも いっしょに


  ぽっくり ぽっくり あるく音譜







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