自分が悪い状況でも
謝らないイタリア人が多い。

何か指摘されても
すぐ言い訳。

とにかく言い訳。

なにがなんでも言い訳。


たとえば、
ずいぶん前に勤めてた旅行関係の
会社にいたころ、
観光バスの運転手が道を間違えまくり
旅行の日程が大幅に遅れ、
お客さんに大変な迷惑がかかったことがあった。

運転手は別に悪びれることもなく
しら~っと運転席でムスッとしている。

お客さん達はあの態度はなんだとお怒り。
添乗員さんは
誠意を見せるために
自分のミスを認めてお客さんに迷惑かけたことを
謝罪するように言ったが
大声で
わけのわからない言い訳をまくし立てる。

反省の色など見せずごちゃごちゃわめいている運転手。

それを見てお客さんはさらに怒ってしまう・・・。

というエピソードが少なくとも3回位あった。

この時、運転手が
素直に謝ればお客さんも静まったのに!
と添乗員さんは言っていた。

たとえ、心の中では反省ゼロでも
すまさなそうな顔をして謝罪を入れるのが日本流。

しかし、イタリア人の考え方は違うようだ。

とにかく自己弁護のための言い訳を
するのが当たり前・・。

自分が悪くても悪くなくてもとりあえず言い訳。

素直にごめんなさい。
というのがない・・。

なんであやまらないの??と思う・・。

昔、小学校の教科書に
本多 勝一「極限の民族」というのが載っていて
著者がアラブの国のホテルのレセプションで間違えて番号の違う鍵を
渡されたので、レセプションにそのことを言うと
「あなたが間違えた番号をいったのです。」と言われた。
アラブの国では過失を認めることは無条件降伏を意味し、
何を要求されてもおかしくない。と考えるため
とにかく謝らない。

という話を思い出したが
イタリア人もそんな感じで認めないのだろうか・・・。

8歳の娘も怒られると
とにかく言い訳。言い訳。
ごめんなさい
と素直にいうことなんてまずない。

状況説明をして如何に自分に非がないか
を認めてもらおうとする。

たしかにイタリア社会で
自分の正当性をとにかく主張しないと
不利な状況においこまれてしまうことも多々あるだろうから
イタリア社会では必要不可欠なものなのだろう。

幼稚園でも子供がなにかしでかしたとき
先生によるのだろうけど
Chi e’ stato!(誰がやったの?)など
とにかく
追及する言い方をするな
とよく思う。

そうすると
XXがやった!○○がやった!
と周りの園児が証言するのだが
自分が実際やってなくても濡れ衣をかぶせられることも・・。

兎に角
違う!私はXXで○○だからやってない!
と言う必要がある。

とにかく口が達者じゃないと
損をする。。。。

だから
自分の娘が
素直に謝らず
言い訳をまくし立てるのは
イタリアで生きていく上で必要なものだ!
とわかっているけど
ムカッとくる。

正当化
というイタリア語の単語はGiustificazione(じゅすてぃふぃかつぃーね)。

また、(正当化のための)理由と言う意味もある。

遅刻や欠席をした際、
イタリアの学校で理由を書く紙があるのだが
オーソドックスな理由に
渋滞、医者の検診などあるが
次のリンク(Reppublica紙の写真記事 )で
冗談かました言い訳がごっそり。(生徒の「素行」の欄もある)
Giustificazione assurde, se la scuola fa ridere

理由(イタリア語をクリックすると原文が読める):
''I terroristi hanno dirottato l'autobus''
バスがハイジャックされた。

La giustificazione non è firmata dai genitori, ma da un parente speciale: Barack Obama
理由報告書は親によって署名されたのではなく、
特別な親戚から⇒バラク・オバマ

Lo studente italiano si assenta per il Capodanno cinese

イタリア人の生徒が中国の旧正月のため欠席。

''Mi hanno rapito gli Ufo''. La prof ironizza: ''Peccato non ti abbiano tenuto''
「UFOにさらわれた。」女教師が、「拉致されたままじゃなくて残念」と皮肉る。

In ritardo perché ''si ferma alla macchinetta del caffè ''
「コーヒー自販機が動かなくなった」ので遅刻

Arriva tardi perché era nell'aula sbagliata. Se ne accorge dopo un'ora
教室間違えた。それに気づいたのが1時間後なので遅刻。

Tutta colpa della sveglia: ''non ha fatto il suo dovere''
全て目覚まし時計のせい:目覚まし時計が義務を果たさなかったから


In ritardo perché ''hanno inaugurato il bar di fronte casa''
家の前のバールが開店祝いをやっていたため遅刻。


''Il gallo non ha cantato''
「にわとりが鳴かなかった。」




欠席する
といえば・・、


(お題に一言ボケて byアメーバ大喜利)


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