97点「ローン・サバイバー」 元は「実話」。観るべき価値のある映画だ!号泣する。 | kazukazu721's interest

kazukazu721's interest

クリエイティブプロデューサーの趣味のブログ。
主に映画、音楽、サーフィン、小説などなど。

この「ローン・サバイバー」は

「実話」

を元に映画化されている。

僕が以前から何かと引用させて頂いている

ハーバード大学教授
マイケル・サンデル先生著の

「これからの「正義」の話をしよう」

の中に出てくるエピソードでも、
非常に興味深い、

「アフガニスタンのやぎ飼い」

の話として出てくる。


ネイビー・シールズ創設以来の悲劇と言われる。


「レッド・ウィング作戦」



タリバンのリーダー狙撃を目的に、
4人のネイビー・シールズの隊員が、
アフガニスタンの山岳地帯に偵察の任務につく。

そこで、偵察中に運が悪く
やぎ使いと出くわしてしまうのだ。
1人は子供だったらしい。

ここで、シールズの隊員は主に次の
2つの選択を強いられる。


1、ヤギ飼いを開放し、自分たちは高地に移動し救援を待つ。
  
  しかし、このヤギ飼いがタリバンに知らせ、
  敵の追ってがくる可能性が非常に高い。
  敵は200人はいる可能性がある。


2、あらゆる危険性を排除する為に彼らを殺す。
  
  しかし、この場合は武器を持っていない、
  無抵抗の民間人(タリバンかもしれないが)を、
  殺す事になるので、その後、発覚した場合は、
  裁かれる可能性がある。


ここの究極の選択がマイケル・サンデル先生が
取り上げた


「道徳のジレンマ」


である。

ここで、4人のネイビー・シールズは
最大のミスジャッジをした。
結論を出す前に4人の間で「殺す。殺さない。」で
議論があったらしいが、最終的には、


「己の道徳心に負け、
 1のヤギ飼いを開放する事をチョイスした」


のである。

その後の展開は、

4名のうち3名のネイビー・シールズが死亡。

更に救出に来たヘリの隊員16人も犠牲になったのだ。

映画はその経緯を詳細に、更に戦闘シーンも
めちゃめちゃ臨場感と緊迫感にあふれて
炙り出している。


戦争や政治とはこういう


「道徳的な観念を
 切り離して状況を判断しなければならない」


場面が多く現れるのだ。

この辺りの政治や戦争等のロジック話は、
SNS上でかなりしているので割愛するが、
その結果はこういう最悪の事態を辿る可能性がある、
という事の、非常に分かりやすいテキストだ。

この政治哲学的な命題を内包しているという事を
念頭に置いて、この映画は是非観て頂きたい!

さて、映画の中身だが、

冒頭から


「ネイビー・シールズ入隊の為の地獄の特訓

 がとにかく凄い!」


2年半にも及ぶ過酷な訓練を耐えて、耐えて、
耐え抜いた

「0.5%」

しかなれないという戦闘の超エリート集団だ。

その超絶な地獄の特訓をくぐり抜けた隊員達は


「絆」


がめちゃめちゃ強い。

そのくだりが映画の冒頭から戦場が始まるまで、
よく伝わってくる。

このシーンは映画の後半に非常に効いてくる。

そして、上記のヤギ飼いとのやりとりの後は
戦闘シーンがくるのだが、ここは、


「プライベート・ライアン以来の戦闘シーン」


と言われるのが分かるぐらい


「緊迫感と臨場感で、息を付く暇もない」


ほどの戦闘シーン!


監督は手持ちのカメラを駆使し、
本当に戦場の臨場感を引き出している!


特に注目して欲しいのは、
崖等から落ちるシーンがあるのだが、
とにかく


「痛い!!!」



あれだけ落ちたら、普通死ぬって。。

ていう感じである。


その後は映画館で是非、観て欲しいが、
とにかく緊迫したシーンの連続だ。


最近の映画はこういう


「実体験を臨場感がある映像で、
 上手くなぞる」


映画が流行りだね。

「キャプテン・フィリップス」や
「ゼロ・グラビティ」

といい、映画の技術がやっと


「体験を臨場感を持って伝えられる
 ステージまで来た」


のかもしれないが、
本当にものすごい、


「緊迫感と臨場感だ」

そうそう、主演のマーク・ウォールバーグもいい!
最近、主演も続きいい演技をしている俳優だね。
また、脇を固める俳優もかなりいい!

観て損はしない映画だ!


この映画は「実話」である。
上記「政治哲学的命題」も内容している映画だ。


是非、映画館で観てほしい!


あと、エンドロール。。。。。


「絶対、途中で立たないで欲しい」


本当に泣ける。。。

っていうかずるいなぁ。。。。


僕は号泣しちゃったなぁ。。。


僕は観て欲しい映画です!

お勧めです!!!