楽曲分析=アナリーゼ。
小品でも初歩の練習曲でも、今取り組んでいる楽曲を
ただ弾くのではなくよく観察して調べること。
小さな生徒さんにも、簡単ですがその分析をしてもらうことも多いです。
まずは、部分分け。
同じパターンのところに印をつけたり、
その和音はどのようなものか、メロディは同じでも伴奏形が
変わっていたりするところはあるか。
まったく違う場面はどこか。何がどうほかと違うのか・・・。
強弱の変化はあるかな?
などなど。
そのような問いかけをすると、ある生徒さんが応えてくれました。
「このきょく、ひきにくいよ~!」
言っていましたが、私の質問に次々と答えて自分で楽譜に鉛筆で
記入していきました。
鉛筆で、というところも大事です。
間違えたら消してすぐ訂正できるほうがいいからです。
この生徒さんが自分で何か発見できそうだなと思ったときは
なるべく黙っていました。
ほんの小さな一点でも発見できたら、それは自分のもの。
いいですねぇ~。
自ら気づいて書き込む作業は、アタマの中も整理されて
より弾きやすくなりますから、かなり効果があります。
楽譜を読む。
「弾く」ことから離れてこの作業をすることで、
その楽曲について親しみが持てるようになり、
演奏しやすくなります。
作曲家が意図したことを理解できます。
そしてどう表現したら良いかを考え、良い音を実現しようと
前向きに練習できると思うのです。
ちょっとくらい、正確でなくったっていいよ。
正解で答えることだけが、全てじゃないから。
実際、この生徒さんはこのあと(にやり(。-∀-))としていました。
(な~んだ、おんなじぶぶんがいっぱいじゃない。)
そんなふうに思ったのかも知れません。 (´∀`*)ウフフ
アナリーゼ(Analyse/独)=楽曲分析
☆その音楽がどう組み立てられているか調べる事。
・・・楽譜を目で追いながら単に弾くだけでなく、
読み込むことも必要ですね。
それは、先生自身にも言えることです。