オバマのリビア戦争、ブッシュのイラク戦争を比べてみる。


イラク戦争へ:議会(国会)を通す。76%のアメリカ国民賛同、

フセイン:近隣国と戦争・占領、化学兵器を自国民に使用。億単位の数の遺体が発見される。1993年NYワールド・トレイド・センター爆破テロリストを援助。外国の情報機関を含め、16全てがフセインWMD所持を報告。

結果:イラク国民初の選挙が行われる       


リビア戦争へ:議会(国会)でOKされず。47%のアメリカ国民賛同、

カダフィ:80年代数々のテロ行為、中でも270人の犠牲者がでた、88年スコットランド・ロッカービーテロが有名。ブッシュがテロ国家・テロ支援国と徹底して戦うことをイラク戦争前に発表後、ロッカービーテロを認め、遺族に$8億ずつ支払う。

フセイン政権崩壊後、核兵器、化学兵器開発を放棄、視察者を呼びプログラム終了を証明。数年後、他のリビア支援テロの遺族にも数億ドルの慰謝料を支払い、ブッシュは今後テロ行為によって裁判が行われた場合の免除を与える。WMDを手放した為、正式にアメリカを含めた諸外国を脅かす国のリストから外される。

結果:~


オバマは大統領選の時、イラク戦争でのブッシュ政策に対し非難の声を強くした。

大統領になった後、どのように対応したか。


ブッシュが使う、War on Terrorism 「対テロ戦争」-という敵意を示す呼び名は良くないと、Overseas, Contingency Operation「海外での不遇の事故処置」-に改名。

グアンタナモベイ収容所を批判、しかし凶悪テロ囚人はどの国でも収容拒否、国へ送り返した囚人らは再びテロに参加した者がほとんどだった為現在も使用。

イラクはアメリカを脅かす敵ではないとし、無用な戦争と批判。リビア戦争については「我々は悪から目を背けない」と説明。国防長官は「特に一大事というわけではないが必要」と説得力を欠く説明。


しかしメディアではほぼブッシュ批判、オバマは何をしてもスルー


今に始まったことではないにしても、アメリカのメディアの偏りは酷い。


メディアなら事実を報道することが仕事で、特定の政治家・政治派の応援団員になってはいけないはず。


MSNBCネットワークでのオバマ当選時の報道を見ていたとき、

代表アナウンサーの一人が「興奮で足がしびれてくる」と目を輝かせて話していた時に感じたのが、

アメリカの報道態度への疑問。


人間だから、意見や考えはそれぞれ違うのは当然。しかし報道陣は事実だけに留めて伝えるという義務

がある。


公平に見ると、ブッシュよりオバマの方が確実に批判の対象に値すると思う。ブッシュは時代が違い、

フェアな報道をされていたらイラク戦争での指揮に関してだけはレーガン並に称えられただろうとさえ思う。


オバマの疑問点:


国民の賛同なしでの戦争、

アメリカを含めた各国を何倍にも脅かす存在のイラン、非人道的行為や不正選挙、それに対するアマディネジャードの国民への報復は無視、しかし「特に一大事ではない」リビアは「悪」と呼び、戦争。

ブッシュに対して「違法の戦争」と言いつつも、法律上議会を通さない戦争が違法であり、それをしなかったのはブッシュではなくオバマ。


といった具合に無茶ばかりしているオバマに対して相変わらずソフトな報道陣。


仮にブッシュが一つでも同じことをしていたら、吊るし上げ状態だっただろう、、

というよりいつもそんな状態だったと振り返って思う。


メディアが誰か、あるいは何かの考えを強く主張し、薦めてきたら冷静になるべきだ。