作る人、壊す人。 | Marvelousな人生!Ⅱ

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赤いコウモリのM&Marvelous MC、Vicepresidentの“ふくちゃん”です。 このブログは、M&Marvelous MCの活動とは別に、俺“ふくちゃん”の日常や心情を、バイクに限らず広く綴っています。




Facebookの友人がシェアしていた写真。


場所は、関東の「どこかの河川敷」らしい。


モトクロスコースとして整備されたこの場所、なんと「たった一人の少年」が県知事に直談判し、様々な条件を付帯されて「利用許可」を勝ち取ったと言う!


その条件とは……


「重機を入れない」

「荒れたままにしない」

「山(ジャンプ台)を作らない」


などだそうだ。


が。


写真の通り、「ジャンプ台」が作られている。


そして、その「ジャンプ台」に書かれた看板……


「沢山の努力を無駄にします。

山を崩し平らに戻してください。

使用条件を守れないなら

コース閉鎖を河川に申し出ます。」


「河川」とは、国土交通省河川管理事務所のことだろう。


看板に書かれた「モトクロススポーツ少年団」の悔しさを察するに余りある。


Facebookを見られない読者の為に、その悲痛な叫びの全文。


括弧や伏字、句読点はコチラで編集しました。


本当にごめんなさい、子供たちを始めここを大切にしている皆さん、
私の努力が足りませんでした。
コース閉鎖を申し出ることになりそうです。
河川(事務所)との話し合いで、2年の使用状況を観察して今後の使用可を決めると言った約束で、重機は使わない、荒れたままにしないなどの約束が守れないようです。
山を作られても、壊し、平らにしていたのですが、また作られてしまいました。
一部の勝手なライダーにより、みんなのコースを閉鎖しなくてはならないこと、死んでも悔やみきれないです。...
全国の河川でバイクが堂々とスポーツとして行えるよう段階を踏んで勧め、前例を作ると努力していたのですが、悪条件が(重なり)限界です。
ここを使用する一人ひとりが、大切な場所でたくさんの人たちが使う場所であることを親身に思って使ってくれなければ、閉鎖は仕方ないです。
国土交通省、県教育委員会、県警察本部、町役場、地域住民、○○○モトクロススポーツ少年団設立といった行動が全て無駄になること、みんながいつでも使えるコースを作りたいといった息子に謝るしかない。
前例を作り、全国でも河川で堂々とモトクロスができるように頑張っていたのですが、本当にごめんなさい。
でももう少し努力してみます。

ジャンプ台を作った者にも思いはあったはずです。

たくさんの人がここで走れるように、この場所で夢を追うことができるためにも、もう少し努力します。

みなさんの協力も必要です、お願いします。』






ことは、「この河原」に限った話じゃない。

「伊豆スカ」「高野龍神スカイライン」の問題 と根源を一つにしている。

「今が楽しけりゃいい」
「自分達が楽しめりゃいい」


その結果、【次世代が楽しむ場所】を失うことになるんだぞ?

『子供たちの為に…』と先人たちが【努力して勝ち取った利用の権利】を踏み躙ることなんだよ!




「俺には関係ない」


【オマエに関係ないこと】でオマエの子供たちや、オマエのバイク仲間や、その知り合いや友人たちから『権利を剥奪すること』になるんだよ?




「ここがダメなら、他に行きゃぁいいじゃん」


そしてアッチでも閉鎖、コッチでも締め出し……


そうして自分の首を絞めているヤツは、いつになったら気付くんだ?




「どうせ俺一人じゃ、大したこと出来ねぇし。」


なぜ【自分一人】だと諦めるっ?!


オマエはひとりぼっちか?


違うだろ!


志を同じくする友人・知人・仲間と一緒に「声を上げる、行動を起こす」ことは、誰にでも出来るはずだ!


事実、すでにこうして「行動している人」がいるじゃないか!


こういう人たちに協力することは、そんなに難しい事か?





「今が楽しけりゃ、それでいい」


もちろん、【今を楽しむこと】は大前提だ。


それを『明日も明後日も、来週も再来週も、来月も再来月も、来年も再来年も!』楽しむために「今、ルールを守ること」は、『今の楽しみ』を守る事なんだよ。


『今の楽しみ』を守れるのは、「今、楽しんでいる」オマエしかいないんだよっ!






「日本はバイク文化が根付かない」


バイク文化を作ろうと、自己を顧みず努力している人たちがいる。


その一方で、その努力が「タダで天から降ってきた♪」と思っているのか、いとも簡単に踏み躙る人たちがいる。


貴方は、バイク文化を「作る人」ですか?


それとも「壊す人」ですか?