

上の2枚の写真は、南スーダンで活躍する私の友人が今朝方送ってくれたものです。多数の市民が、国連の敷地内に逃げ場を求めて殺到している様子です。
ここは、世界で最も新しい国、アフリカ・南スーダンの首都・ジュバの昨日の様子です。
16日の午前0時頃、ここジュバで激しい戦闘が発生した模様です。南スーダンのサルヴァ・キール大統領は、その後、夜間外出禁止令を出したそうで、ジュバは緊迫した状況のようです。
私は、今年の4月末まで、ジュバに赴任していました。
私がいた当時から、スーダンとの武力衝突や、民族紛争といった問題は勃発していましたが、首都のジュバでこのようなことが起きたことはありませんでした。
まだ定かではありませんが、一部報道によると、今回の戦闘は、7月に解任された元副大統領であるリエク・マシャール氏が裏で糸を引いたクーデター(政権転覆)の可能性が高いそうです。戦闘発生後に行われたキール大統領の演説でもそのことがほのめかされたようです。
私は、キール大統領も、マシャール副大統領も知っている(国際会議で一緒だったり、大使との会談のメモ取りだったり。もちろん友だちではありませんが)ので、できればそんな関係になってほしくなかったなどと勝手に思ってしまいます。
ジュバからの知人の頼りによりますと、空港や国境は閉鎖され、市街地では今でも銃声が聞こえるようです・・・。
この一連の騒動で、「南スーダンはやはり治安が悪い」とか、「リスクが高すぎてビジネスできない」などと全世界に思われてしまうんだろうな~と思います。独立からの発展を目指す南スーダンにとっては大きな痛手です。もちろん、マシャール前副大統領もそんなことわかっているはずです。しかし、なぜ、こういうことが起こってしまうのか・・・。権力欲か、復讐心か、はたまた、ただの意地か・・・。迷惑を被るのは、いつも一般国民です。
改めて「人間というもの」について考えさせられます。
しかし、まずは全南スーダン国民の皆さん、そして、南スーダンで活躍されている全ての皆さまの無事を祈念いたします。
2013年12月17日 石川亮(いしかわりょう)
私がいた当時から、スーダンとの武力衝突や、民族紛争といった問題は勃発していましたが、首都のジュバでこのようなことが起きたことはありませんでした。
まだ定かではありませんが、一部報道によると、今回の戦闘は、7月に解任された元副大統領であるリエク・マシャール氏が裏で糸を引いたクーデター(政権転覆)の可能性が高いそうです。戦闘発生後に行われたキール大統領の演説でもそのことがほのめかされたようです。
私は、キール大統領も、マシャール副大統領も知っている(国際会議で一緒だったり、大使との会談のメモ取りだったり。もちろん友だちではありませんが)ので、できればそんな関係になってほしくなかったなどと勝手に思ってしまいます。
ジュバからの知人の頼りによりますと、空港や国境は閉鎖され、市街地では今でも銃声が聞こえるようです・・・。
この一連の騒動で、「南スーダンはやはり治安が悪い」とか、「リスクが高すぎてビジネスできない」などと全世界に思われてしまうんだろうな~と思います。独立からの発展を目指す南スーダンにとっては大きな痛手です。もちろん、マシャール前副大統領もそんなことわかっているはずです。しかし、なぜ、こういうことが起こってしまうのか・・・。権力欲か、復讐心か、はたまた、ただの意地か・・・。迷惑を被るのは、いつも一般国民です。
改めて「人間というもの」について考えさせられます。
しかし、まずは全南スーダン国民の皆さん、そして、南スーダンで活躍されている全ての皆さまの無事を祈念いたします。
2013年12月17日 石川亮(いしかわりょう)