あ゛ー、川田裕美アナが可愛い。
すっぴんの大家志津香ちゃんでさえも可愛い。


川田アナと大家


「でさえも」なんて言うと大家ファンに怒られてしまうが、今の私はストライクゾーンが相当に広がっている。街行く多くの女性が魅力的に見える。「気分」の問題には違いないのだが、単純な「気のせい」ではない。多くの読者諸氏も楽しい気分のときに世界が輝いて見え、憂鬱な気分のときに目の前が真っ暗に感じた経験があるだろうから、私のこの「ストライクゾーン拡大」という現象を現実のこと(幻覚も含めた事実)として信じてもらえると思う。ただし、私に特有の効果として、どうやら世間の人々よりも現象の度合が著しいようである。実はこれは薬物のせいであり、「気分」とは薬物が作用した「脳の状態」のことである。

薬物と言っても危険ドラッグではない。過去記事で何回か触れているが、私は気分障害の気があり、気分が低迷状態に陥ったら医師に処方された向精神薬を服用する。薬はじれったいほどなかなか効かないが、およそ2週間から1ヶ月服用を続けると、急にポンと気分が上がる。そして多くの場合、気分が上がり過ぎてハイテンションになる。ハイであっても理性を無くしたハタ迷惑なハイ状態ではなく、単に不眠になるだけである。そして理性的に自分を観察することができ、自分の五感がどのような状態になっているかについて興味深い観察結果が得られる。

後述するように、通常時と比べて女性がきれいに見えるのは視覚がある意味で変化しているのだが、まず分かりやすい嗅覚の変化を紹介しよう。私が薬物でハイテンションに振り切ったときは嗅覚が極端に鋭敏になる。おそらくふだんの何百万倍にもなる。嘘ではない。ほとんど犬のような嗅覚になる。部屋の中ではハンドソープが石油臭くてたまらない。10年以上前に塗ったベランダの手すりから塗りたてのペンキの匂いがする。わずかに気化しているペンキの粒子さえも感じ取ってしまうのである。匂いの強いコーヒーはとんでもなく臭く感じ、デパートの化粧品売り場は鼻をつままないと入れないほど強烈な匂いがする。町の中心部に漂う車の排ガスから郊外の森林の匂いまでのグラデーションを感じ取れる。超能力とも思えるこの嗅覚過敏はさほど害も無いのでずっと続けば面白いのだが、テンションが上がると薬をやめるので「超能力」は1~2日で終わる。このように私において嗅覚はふだんと同じ強さの刺激を受けても、刺激に対して脳によって解釈される感受性が高まっている。言い換えると、匂いの刺激が脳によって極端に増幅されて処理されるのである。



嗅覚に比べて視覚は少しばかり複雑である。同じ視覚刺激を受け取ってもなぜハイテンションのときは女性が魅力的に感じるのか。ここで視覚と脳の関係を簡単におさらいすると、視覚信号(光)は網膜で或る絶対的な信号として獲得され、その信号情報が視神経を通して大脳後部の視覚野と呼ばれる領域で処理・解釈される。少なくとも私の場合、ハイテンションのときはこの「解釈」がふだんと違っているのである。ではハイテンションのときはどのように「解釈」が変更されるのか。自分自身をいろいろと観察して分かったのだが、どうやら視覚野は受けた視覚信号の「彩度」を増加させて処理するようである。


視覚野


桜あっさり「彩度」と言っても写真や画像の修正経験がない読者はピンと来ないかも知れないので例を示して説明する。まず右の写真がふだん私が感じている(脳の視覚野で解釈している)画像だとしよう。私にとっては実にあっさりした色合いで物足りなく感じる。








桜いろどりこれがハイテンションのときは色合い豊かな右の写真のように感じる。彩度を高くした色鮮やかな画像である。










このような自分の気分と色彩の感じ方が相関していることに気付いたのは、畏敬するフォトグラファーみすりん氏がブログに掲載している写真を見ているときだった。氏が掲げる写真はまさに芸術なのだが、私には不満な部分が一点だけあった。氏の写真に彩りが足りないように感じていたのである。それで写真をダウンロードさせて頂くとき、
「自分で彩度を強くして楽しみます♪」
のようなコメントを何度かしたことがある。それに対して氏は、
「(色合いの)好みは人それぞれですからどうぞ♪」
と寛大なレスを返して下さった。


桜けばけばしいなぜ私とみすりん氏の「好み」が違うのか説明できないものだろうかと考えて行き着いたのは次のような結論である。氏が呈示し、私にとって「あっさりした画像」に感じる写真は、実は氏にとっては十分に「色鮮やかな画像」に見えているのではないか。事実、私がハイテンションのとき、氏の写真は何の修正も必要ない完璧な色合いに見えたのである。そんな「色鮮やかな画像」に対して彩度を上げると右のような「けばけばしい画像」になってしまう。結局のところ、同じ写真を見ても、つまり同一の視覚情報を網膜が受け取っても、視覚野における画像としての解釈は人によって違うということがあり得ると気づいたのである。


もちろん私とみすりん氏は同一人物でないのでこの可能性を証明する術はない。しかしながら、同一人物である私のハイのときとローのときの見え方が違うことは確かであるから、私の言を信用する限り完全に正しい。この話は相当に難しいので詳細は稿を改めるが、私の取った推論こそが科学における不可知論を退けることができると考えている。

読者諸氏も考えて見てはいかがだろう。あなたにとっての赤色は別の人にとっては緑色に見えているかも知れないのだ。そのような命題は科学で証明なり反証なりすることはできない。これを「不可知である」と言う。しかしながら私という同一人物にとってあるとき赤に見えていたものが別のとき緑に見えたならば、人それぞれに感じる赤と緑が違うということは正しそうだと論理的に推定できる。このような推定の方法論は現代科学が証明できないでいる多くの問題を解き明かす新しいパラダイムを与えるのではないかと私は考えている。



さて、話を易しい方向に戻す。なぜ私がハイテンションのときほとんどすべての女性が魅力的に見えるかと言えば、それは女性の外見を彩り深く感じているからである。肌の色は血色良く、唇はかなり赤みがかって見える(正確に言えばホワイトバランスも変化している)。そのような赤みがかって色鮮やかに見える女性に対して、ヒトのDNAは無意識のうちに本人に魅力を感じさせるのである。なぜか。下ネタではなくて真面目な「性の進化」の話なのだが、赤系統は発情の色であることに関係している。よく知られていることだが、サルのオスは発情したメスの局部が赤くなったのを見て自分も発情する。人間の場合、直立歩行に移行したため女性の局部を見ることはできなくなったが、局部の代替品として唇が男性の発情を誘うのである。このような事実から私がハイテンションのとき女性が魅力的に見える理由は明らかだろう。そのようなときは多くの女性がふだんより赤みがかった肌、鮮やかな色の唇に見え、私のDNAは無意識のうちにオスとしての私の情欲を掻き立てるのである。

今日はハロウィーン。私の住む三多摩の地方都市でも仮装して都心に向かうとおぼしき男女を見かけた。

わーい、ゾンビ娘、キュートだなー♪
魔法使いのお嬢さん、セクシーだよー♪

うん、今の私はストライクゾーンが広い。この際、顔の美醜や特殊メイクはまったく関係ない。だって後ろからするから。って、やっぱり下ネタやないかーい。(ノ^o^)ノ~┻━┻



【参考】網膜の桿体細胞(かんたいさいぼう)と錐体細胞


視覚の細胞