少し前に”基本をおろそかにすると綻びが・・・”の

当記事で、グリップのことを書きましたが、

その続編です。


右手の親指と人差し指のV字。


これは、日常ではなかなかない使い方だと

言いましたが、それは確かにそうなのですが、

電車通勤されている方には、1つだけ

似通った手の使い方がありました。


それに最近気づいたのでお伝えします。


それは、つり革を無意識に持つ際の

手です。電車の揺れに対して体の

バランスが崩れないようにするために、

私たちが無意識に握っているつり革に

ヒントがあります。


つり革を持ったことのある方なら

「あっ、そうだ!」とうなづいて

いただけるはずです。


それは、親指以外の4本の指を

つり革のわっかにひっかけますよね


ほぼ無意識に。


最初に手を広げ、親指だけ自由にして

他の4本は軽くひっかけます。


あれで、電車が急ブレーキを」かけても、

左右の揺れがきても体のバランスを

保てます。それは、わっかの先に

柔らかい合成ゴムバンドがつき、その

先端は強く固定されているためです。


あのつり革にゴムバンドがなかったら、

遊びがないため、急ブレーキなんかが

かかったら、手首を痛めてしまう

かもしれませんね。


よく考えて

作られていると感心していますし、

あのバンドのお蔭で突然の

揺れにもタイムラグがあって

体を支える時間が稼げる作りに

なっているのでは?


そうこう考えるうちに、

このつり革って、ゴルフクラブを

握るグリップと、その先の

ゴルフクラブとの関係に似ていると

感じたのです。


つり革は、頭上にありますが、ゴルフ

クラブは、目のかなり下です(アドレス時)。


オーバーラッピンググリップを世に

広めたハリー・バードンが、電車の

つり革をヒントに、あのグリップを

開発したという記録を読んだ覚えは

ありませんが、実に似ています。


ゴルフの場合、クラブを握った先は、

しなるシャフトです。


これを

つり革のゴムバンドと考えてみましょう。


しなる柔らかさがあるから、つり革では、

突然の予期せぬ動きにも体を支えられる。


片や、ゴルフでは、あのしなるシャフトが

あるから、4本指でグリップ部にひっかけて

握ってクラブをコントロールできる。


ただ、条件があって、体の芯がしっかりして

いることが必要です。これは、つり革を

留めている固定部分と一致します。


要は、支える側が、道具か人間かの逆になっているだけで、

原理は同じだと思います。


しかも、クラブを支える手は、つり革の4本指と

同じ!偶然の一致とはいえ、実によくできた

作りです。


左右を問わず、親指以外の4本でひっかけて

握ることがいかに重要かが分かります。


しかも、親指だけをフリーにして。


ここがミソですね。


悪さをしてしまうからでしょうか?


グリップの基本、恐るべし!!

と感じた次第です。