「ぼんやりしている時間に脳は活発にはたらいている」と、『サイエンスゼロ』で特集。
そういえば、日本人はせかせかしていて、頭を使う習慣がない。
これが日本人の頭が悪くなった最大の理由であろう。
シベリア抑留体験者でもあった会田雄次が、日本人の休暇の過ごし方を嘆いていた。
「なんであんなにスケジュールを詰め込むのか」と…
旅行でも、一日にいくつ回れるかみたいなことばかりに熱心で、目いっぱい詰め込まないと「損」と考えている。それも、かなり”強迫観念”に近い。
映画でも、短期間で何本見られるかばかり考え、「たくさん見た」というだけで充実感に浸れる…
ひとりひとりの”持ち時間”はおなじはずだ。それなのに、「損」も「得」もあるものか。
これを”将棋”に置き換えてごらんなさい。
「一定時間でたくさん手を指した方がトク」なんて考えでやったら勝率はどうなるか?
プロなんて、一手指すのに何時間も考えている。ほとんど手は読みつくしているのにである。
しかも、対局が終われば”感想戦”というのをやってトコトン検討し尽くす。
だから、プロは自分の指した将棋を覚えている。
日本人が忘れっぽいのも、考えもせず、検討も反省もしないで数をこなしているからである。
偏差値が50を切る数学者もいて、それでもちゃんとある定理を発見したんだそうで、これなどはいかに「じっくり考える」ことが重要かということを示している例ではないだろうか?
もうとにかく”時間の空白”がダメなのである。考える習慣がないから。
だらだらテレビを見たり、ネットにゲーム…「時間つぶし」とはよく言ったものだ。
外に出ても、パチンコにカラオケ、スナック等々、とにかく頭を使わなくてよいことばかりだ。
「思考停止」と言われたモノだが、実際はもっと深刻で…
「思考拒否」「思考恐怖症」になっているとしか思えない。
しかも、お勉強にいたっても「暗記中心」で頭を使わない。
頭を使っていると、覚える時間が無くなり、テストで点が取れない。
だから、地理や歴史を”暗記科目”と思っていて、そのことに疑問すら感じていない。
地理や歴史は数学や物理よりもはるかに頭を使う、難しい学問である。
それを”暗記”しかさせていないということの意味を、だれがどれだけ気づいているのか?
日本の教育がダメになったのは、日教組のせいではなく、暗記で頭がよくなると思って疑問にも思わない一般のチンパン国民のせいなのである。
もっと”ヒマ”をつくりなさい。
のんびり、ぼんやり時間をすごしなさい。
「はたらき者」とか言われて、調子に乗ってるんじゃないよ。担がれているのがわかんねえか?
「時間どおり」が「社会のルール」で「日本の美徳」だなんて信じている…ほら、オマエだよ、オマエ…
オマエが日本をダメにしたんだよ…
ちょうど、「歴史は暗記するものではなく、推理するもの」として高橋英樹氏ががんばっておられるNHKの高校講座で、「大名が戦った理由」をやっていた。
忙しくはたらかせること自体に「支配」の狙いがある。(だから、サボタージュが戦術になる)
家臣や民衆の不満が自分に向かわずに「恩賞」や他者との待遇の違い、地位の違いに向くように仕向けているのである。
だから、「努力、努力」という。「勝ち負け」という。
家畜がおとなしく家畜のままでいること。これが「治安の維持」「秩序の維持」なのだ。
日本人の思考拒否のルーツは、このように戦国時代にまでさかのぼれる。
「ユダヤ」がどうの「在日」がどうのという次元の話ではないということである。
この時代、「城下町」「門前町」「港町」というのが発展していった時期でもあるが、まあ、思考停止した方が目先の経済は「発展」するのかもしれないね~
あと、画像があるので、もう少し…
戦国時代は”応仁の乱”から始まった。とりわけ直接的原因は、山名家と細川家の対立…
あの「細川」は、この当時から「支配階級」だったっちゅうわけですなw
細川氏以外にも、京極氏とか、一色氏とか、七家が代表格でした。
両者は京都の町を二分して覇を競っていましたが、これに全国から兵が集まり、京都を戦場にして戦うことになったわけです。
…で、そのときに”活躍”したのが”足軽”で、乱暴、略奪の限りを尽くしたそうです。
いまの”右翼”ですなw
日本の歴史って、こういうゴロツキ、チンピラがつくってきたのですね…
もちろん、支配階級が彼らを”番犬”として雇うからで、連中に歴史を作るだけのオツムはありません。
だから、読売もゴロツキ販売員を、ほかの保険だの商品のセールスも”歩合”ではたらかせています。
な~んも日本って国は、こういうところは変わっていませんね~w