★母語(ぼご)人間が幼少期から自然に習得する言語。第一言語ともいう
★母語(ぼご)(第一言語から転送) 
http://p.tl/ASW2
人間が幼少期から自然に習得する言語。
最も得意な言語という意味で第一言語(だいいちげんご)ともいうが、厳密には両者の間にはずれがある。
 
★京言葉(きょうことば、京ことばとも表記)
京都で用いられる日本語の方言である。
http://p.tl/fpFu
京都弁、古くは京談(きょうだん)とも。
近畿方言の一種であり、大阪弁とともに上方言葉の中核をなす。
●1000年以上にわたって日本の都があった地域であり、江戸時代中期まで京言葉は日本の中央語(事実上の標準語)とされ、現代共通語の母体である東京方言を含め、日本各地の方言に強い影響を与えた。明治から昭和中期までの標準語普及政策の影響も少ない。

京都は伝統を重んじる保守的な街とされるが、古くからの大都市で京言葉は変化し続けており、平安時代以来の古語はあまり保存されていない。明治維新前後にも大きな変動があったとされ、代表的な京言葉「どす」「やす」「はる」も幕末以降に成立・普及した言葉と考えられている。現在では共通語化や関西共通語化(大阪弁化)も進み、伝統的な京言葉を用いるのは高齢層や花街の芸妓社会などに限られている。1993-94年の方言調査によると、「どす」に関して80代では「使用する」と回答した割合が49.2%なのに対し、10代では「聞いたこともない」が54.0%となっている

 分類
●京言葉は、大きく分けて御所で話された公家言葉(御所言葉)と、街中で話される町ことばに分類される。前者の公家言葉は、宮中や宮家、公家のあいだで室町時代初期から女官によって話されたもので、現在では一部の社寺に残されている。後者は、話者の職業や地域によって更に細かく分類することが出来る。

中京ことば(なかぎょうことば)
中京区を中心として、室町や新町の問屋街・商家などで話されることば。町ことばの代表とされる。
職人ことば
西陣の織物産業(西陣織)に従事する織屋の人々のことば。
花街ことば
祇園や宮川町などの花街で、舞妓や芸妓によって話されることば。簡易的な手話の様を呈する「身振り語」や、嶋原で用いられた「廓言葉(なます言葉)」がある。
伝統工芸語
京焼、京友禅などの現場で話される職業語。
農家ことば
大原や八瀬など京都周辺の農村部で話されることば。

●「ぶぶ漬け」の喩え http://p.tl/t8ya
京都の婉曲表現を物語る上でよく用いられるのが、「ぶぶ漬け」(茶漬けのこと)の例である(他に、玄関先での「座布団」、寒い日の「火鉢」、現代では「緑茶(宇治茶など)」、「紅茶」、「コーヒー」の例もある)。これは、他人の家を訪問した際、その家の人にぶぶ漬けを勧められたら、それは帰宅をさりげなく促しているというものである。その場合、家人は茶漬けの準備など全くしていない。

一般に「今日はぶぶ漬け程度の粗食しかおもてなし出来ないので、日を改めてまた来てくれ。」という意味に解釈されているが、角が立たないように自分の意思を伝える一種の取り決めごととも言える。そもそも「食事を勧められる」ということは、客がそのような食事時に訪問しているか、あるいは食事時まで居続けているということであり、常識的に考えれば失礼な行為に当たる。家人が「食事を勧める」ことで、訪問者は時間を自覚でき、家人側も相手に対して失礼を犯さずに帰宅を要求することができる、という社交的な効果があると考えられる。

この場合の理想的なやり取りとしては、家人がぶぶ漬けを勧めてきたら、客人は一旦はこれを固辞し、少なくとも2回断ってもまだ勧めてくるようだったら有難く家の中に上がって頂く。ぶぶ漬けを勧められても一旦はこれを断るのは常識であり、もし遠慮も無く真に受けて食べてしまうと、家人に「あの人は厚かましい」という印象を抱かれてしまいかねない。

もっとも大抵の場合、1回または2回断った時点で家人はぶぶ漬けを勧めるのをあっさりやめるので、客人は「ほな、この辺でお暇致します。今日はおおきに。」と家を引き取る行動を起こすのである。このとき家人が何らかの行動を起こして、さりげなく客人に帰るよう促すこともある。

ただし、実際にぶぶ漬けを用意して、他意なくご馳走しようとしている場合もあるので、相手の真意を探るには阿吽の呼吸とも言える絶妙なテクニックが必要となる。

もちろん、「ぶぶ漬け」はあくまで喩えであり、その他の日常生活においても、京都ではコミュニケーションにおける伝統的な暗黙の了解事項が多々存在しており、一言では到底説明し切れない。実際に京都で生活してみないと分からない感覚なのである。

どちらにせよ、古くからの慣習によって成り立っているそのコミュニケーションに慣れていない非京都圏の人々には全く意図が伝わらず、慌てて実際に料理を用意しなければならない場合もあり、また、逆に非京都圏の客人が単に「早よ帰っておくれやす。」の意味としてだけ知っていた場合、客人の心証を害すなど、余計なトラブルを招くことがある。

なお「ぶぶ漬け」に関するエピソードを扱った小説には北森鴻『ぶぶ漬け伝説の謎』(同名の短編集に収められている)が存在する。北森はこの小説の中で登場人物に次のような内容を語らせている。「ぶぶ漬け伝説は非常によく知られている。しかし、現実にそのとおりの体験をした人となると聞かない。京都の人に聞いても、そういった仕打ちをしたという人もいない」。


●語彙[編集]「~なはい」や「~や」、「~え」などの接語の他にも、独特の表現や語彙が存在する。

「駄々をこねる子」を「ダダコ」と表現するなど、別の品詞から名詞を作り出すパターンが多い。

また、女房言葉に由来する、名詞(主に生活に関するもの)に敬称をつける表現がある。

「おつむ」 - 頭
「おつくり」 - 刺身
「おねもじ」 - ネギ
「おあげさん」 - 油揚げ
「おくどさん」 - 竃(かまど)
「おっさん」 - 和尚
「おばんざい」 - おかず
「東上」 - 東京へ行くこと
「上京」 - 京都へ来ること(現代の日本語としては間違い)
畳語 
同じ言葉を繰り返して、意味を強調する。
「承りましてございますでございます」
「キツキツ言う」(強く言う)
「赤こ赤こ(あこあこ)なってきてますえ」
擬音語・擬態語 
京言葉では擬音語・擬態語(オノマトペ)を多用し、リズム感を構成する一因となっている。「ガタガタ」、「ミルミル」などというようなものである。また、「はんなり」のような2音節目に「ん」、4音節目に「り」を持つ擬態語(「ぐんなり」、「ちんまり」など)が多く存在する。「はんなり」の語源は「花」であるが、これはけばけばしい「華やかさ」を表しているわけではなく、つつましく可憐な様子を表す。


 
●「京ことば」覚えておくれやす  
http://p.tl/vNeZ
 
●京ことば かるた ウェーブ版  
http://www.kyoto-karuta.com/
 
●日本語の方言(にほんごのほうげん)
http://p.tl/nIRJ
すなわち日本語の地域変種(地域方言)について記述する。
 
●「言語」と「方言」
http://p.tl/a5mg
 
●日本語の方言区分の一例。
http://p.tl/n7JN
 
●言語か方言か   
http://p.tl/DW0T
 
●八丈方言(はちじょうほうげん)
http://p.tl/OsWi
東京都伊豆諸島に属する八丈島や青ヶ島で使用されている日本語の方言。本土の日本語との差が著しいため、独立した言語(八丈語、はちじょうご)とする場合もある。住民からは単に「島言葉」と呼ばれている。2009年(平成21年)にユネスコにより消滅危機言語とされた。
 
●八重山方言(やえやまほうげん)
http://p.tl/iByo
八重山語(やえやまご)、八重山諸方言(やえやましょほうげん)は、琉球語(琉球諸語、琉球方言)の内、八重山列島の石垣島、竹富島、小浜島、黒島、新城島、波照間島、西表島、鳩間島で話されている方言(言語)の総称である。約44,650人の話者がいる。

八重山または国際機関に於いて独自の「言語」として扱われることがある一方、日本の学説の多くは日本語もしくは琉球語の「方言」として扱う。八重山においても沖縄県の他の地域と同様に方言のウチナーヤマトグチ化が著しく、ユネスコが発表した「重大な危険」にさらされている言語の一つ
 
●与那国方言(よなぐにほうげん)または与那国語(よなぐにご)
http://p.tl/SPkS
琉球語(琉球方言)のうち、沖縄県与那国島で話されている方言(言語)である。地元ではドゥナンムヌイと呼ばれる。国立国語研究所の推計によれば、話者は2010年の時点で393人。当地の住民でも50歳半ばを境に話せる者は稀になり、年少者は話せず理解することもできない。与那国島または国際機関において独自の「言語」として扱われることがある一方で、日本の中央の学説の多くは「方言」として扱う。ユネスコが発表した「危機に瀕する言語」の一つ
 
●沖縄方言(おきなわほうげん)または沖縄語(おきなわご)、ウチナーグチ(沖縄口)、沖縄中南部諸方言(おきなわちゅうなんぶしょほうげん)は、琉球語(琉球方言)のうち、沖縄諸島中南部で話される方言(言語)の総称であり、話される範囲には沖縄本島中南部と慶良間諸島、久米島、渡名喜島、粟国島、奥武島、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島が含まれる。一般に「古くからの沖縄の方言」と認識されている言葉はこれである。
http://p.tl/LUF7

現在の沖縄県で広く話されている俗に「沖縄弁」と呼ばれる言葉は、ウチナーヤマトグチ(沖縄大和口)と呼ばれるもので、沖縄方言と共通語が接触して成立した新方言である。 ユネスコの沖縄語(Okinawan Language)という単語は、この項目における沖縄方言という単語が指す範囲とほぼ同じである(#沖縄語を参照)。
 
●沖永良部与論沖縄北部諸方言(おきのえらぶよろんおきなわほくぶしょほうげん)は、琉球語(琉球方言)の内、沖縄諸島北部(沖縄島北部と伊江島、伊是名島、伊平屋島[1]、古宇利島、屋我地島、瀬底島、水納島)、および鹿児島県奄美群島の与論島と沖永良部島で話される方言(言語)の総称である。主に旧北山王国の領域で話される方言である。
・沖永良部与論沖縄北部諸方言  
http://p.tl/fxkl
 
●宮古方言(みやこほうげん)または宮古語(みやこご)、宮古諸方言(みやこしょほうげん)は、琉球語(琉球方言)の内、宮古列島で話される方言(言語)の総称である。  
http://p.tl/YFEH   約5万人の話者がいる。宮古島と伊良部島、多良間島の3つの方言に分けることができる。各島間の著しい方言差のために、この地域の標準語である宮古島の平良方言でさえ、伊良部島や多良間島ではほとんど通じにくい。
 
●奄美方言(あまみほうげん)または奄美語(あまみご)、奄美徳之島諸方言(あまみとくのしましょほうげん)は、琉球語(琉球方言)の内、鹿児島県奄美群島の奄美大島、加計呂麻島、徳之島、喜界島などで話される方言(言語)の総称である。
http://p.tl/EBTr
奄美群島内諸方言を一括して「奄美方言」と称する場合もあるが、沖永良部島と与論島で話される方言は沖永良部与論沖縄北部諸方言に属し、隔たりがある。
 
●アイヌ語  
http://p.tl/zqRf
 アイヌは、日本とロシアにまたがる北方先住民族である。ウタリはアイヌ語で同胞、仲間を意味し名称などで使用されるが、民族呼称ではない。現在の北海道、千島列島に残る地名の多くは、アイヌ語に由来する当て字である。
・イオマンテを描いたアイヌ絵(『蝦夷島奇観』模写、平沢屏山筆、大英博物館蔵)
http://p.tl/YFAr
・アイヌの狩人を描いたアイヌ絵    http://p.tl/F-bv
・アイヌの一族(1863年から1870年代) http://p.tl/tHaK
・アイヌ民族      http://p.tl/_gSH